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Ubisoft Montrealが放つ初の本格VRタイトル「Eagle Flight」がGDCデビュー!

鷹となってパリの街を滑空せよ! PSVR、Oculus Rift、HTC Viveへ同時展開へ

3月14日〜18日開催



会場:San Francisco Moscone Convention Center

 米国時間の3月14日より、いよいよゲームデベロッパーによるゲームデベロッパーのためのカンファレンスGDC2016が開幕した。今年はとにかく右も左もVR一色だ。日本のゲームファンの多くが期待するPlayStation VRをはじめ、Oculus Rift、HTC Viveといった各VRプラットフォーマーを含め、様々なVR情報をお届けするのでぜひご期待下さい。

Ubisoft Loungeには「Eagle Flight」を求めて多くのデベロッパーが集まった
今回使われたのはOculus Rift
試遊中の様子
タイトル画面。ここからシームレスに各ゲームに繋がっていく
非常に美しいグラフィックス
加速や方向転換によって視界が狭まってくる

 最初のVRレポートとしてお届けするのは、大手ゲームメーカーの仏Ubisoftが、2015年12月のPlayStation Experienceで正式発表した同社初のVRタイトル「Eagle Flight」をお届けしたい。

 Ubisoftは、West Hall 2階にUbisoft Loungeを展開し、GDC初日からクリエイターによるミニセッションやハンズオンが提供されている。そこでもっとも大きなスペースを割いて展開されていたのが「Eagle Flight」だ。初のプレイアブルということで、4台の試遊台に初日の朝から長い行列ができた。

 今回出展されていたのは、Oculus Rift版、つまりPC版で、Oculus Riftに標準同梱されるXbox Oneコントローラーでプレイするスタイルになっていた。「Eagle Flight」は、すでに発表されているPlayStation VR版、今回出展されていたOculus Rift版、そしてHTC Viveに対応したSteam VR版が存在し、それぞれ2016年リリース予定。ビジネスモデルについては未定。

 開発を手がけるのは、Ubisoftを代表する開発スタジオであるUbisoft Montreal。Ubisoft Montrealは、「Assassin's Creed」シリーズ、「Farcry」シリーズなど同社の主力シリーズを数多く手がけているが、初のVRタイトルということで、あえて新規IPでしっかりノウハウを吸収する考えだろう。まだプレα版ということだったが、それなりに遊べる状態だった。

 今回の試遊では、4人1組による入れ替え制でシングルプレイとマルチプレイを楽しむことができた。シングルプレイはチュートリアルからスタートし、覚えるべき操作はヘッドマウントディスプレイ(HMD)を動かしての視点操作のほか、右トリガーで加速、左トリガーで減速、Xボタンで攻撃のみ。酔いの原因となるスティックでの視点操作をシャットアウトしているところがポイントとなっている。

 ゲーム性そのものは、人類が滅亡して50年が経過したパリ、という設定のオープンワールドを舞台にしたカジュアルなアクションレースゲーム。グラフィックスは見ての通り、若干カートゥーン調で、ノートルダム寺院のてっぺんから滝が流れ落ちていたり、地下に洞穴が空いていたり、街路をアーチ状に包み込む樹木、街路には鹿や象が生息していたりなど、ファンタジー調の味付けになっている。

 ゲームは高々度からスタートし、チュートリアルで操作を覚えながら少しずつパリの街に向けて降下していく。加速すると白い軌跡のようなエフェクトと共に視界そのものが狭まり、加速感を増加させている。左右上下に旋回する際も同様に視界が狭まり、鷹になりきっている感じが味わえて面白い。

 基本はオープンワールドになっており、著名な建物を目印に、いくつかのアクティビティが用意されており、それを選ぶことで各種ゲームモードが楽しめるようになっている。今回確認できたゲームモードは、パリ市内に張り巡らされたサークルをできるだけくぐり抜けていく「RACE THE WIND」、パリの上空を飛び回る敵の鷹を捕捉・撃墜していく「HUNT THE SCAVENGERS」、川辺に置かれたウサギを捕まえて、自陣に持ち帰った数を競う「Capture The Prey」などが確認できた。

 パリの街はそれ自体がひとりの遊びになっていて、エッフェル塔やノートルダム寺院といったランドマークを回ったり、街路の建物に実は穴が空いていてショートカットできたり、地下が広がっていたりなど、街の構造を覚えることで、各モードが有利になるという仕組みだ。

 オーソドックスな空中レースとなる「RACE THE WIND」は、セーヌ川がコースになっていて、水面ギリギリを飛び、川辺に止まる遊覧船や石橋をくぐったりなど、かなりスリリングなレース展開が楽しめる。中盤からは街路に入るが、街の構造をある程度覚えておかないと、サークルをロストしてしまいがちで、初回ではクリアできない人が多かった。2次元的な動きに終始する通常のレースゲームと違って、完全に三次元軌道で飛ばなければならない空中レースはそもそも難しい上に、さらに操作をVRで行なうため、さらに難度が上がっている。鷹の飛ぶ向きを変えるためには、顔をぐいっと左右上下に動かす必要があり、これが難しいようだ。

 シングルプレイを一通りこなすと、スタッフに促され4人でのマルチプレイとなる。2対2のドッグファイトで、制限時間内にどれだけ多く相手の鷹を撃破できるかを競うゲームとなっている。空中戦で敵を撃破するのは一見難しそうだが、そこはかなりカジュアルな作りとなっており、敵は見つけやすく、攻撃も当てやすい。4人とも激しく顔を左右上下に動かす感じがおもしろく、後ろから見ているだけでも楽しめる。マルチプレイは最大6人まで対応しており、シングルプレイ、マルチプレイ共にかなり充実した
ゲームとなりそうだ。

 担当者に発売時期を含めあれこれ質問してみたものの、現時点ではまだ語れることはないようで、各VRハードのローンチタイトルには含まれず、2016年後半の発売となりそう。続報に注目したいところだ。

【スクリーンショット】

(中村聖司)