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遊べる企画展「GAME ON 〜ゲームってなんでおもしろい?〜」がいよいよ開幕!

ゲームの歴史と未来をたっぷり楽しめる展示を紹介

3月2日〜5月30日 開催

場所:日本科学未来館(東京・お台場)

入場料:
750円(18歳以下・税込)
1,500円(大人・税込)

 東京・お台場にある日本科学未来館では、ゲームの創成期から現在までをプレイして楽しめる企画展「GAME ON 〜ゲームってなんでおもしろい?〜」を、3月2日から5月30日にかけて開催する。

 その開催初日の前日に、プレス内覧会が開催された。そこで実際に目の当たりにしたのは……圧巻の展示量に希少性の高いモノのオンパレード、そして、ほとんどのゲームをプレイできること、さらにVRを中心とする未来までのアプローチ……だった。その模様をお伝えしていくので、興味を持った方はぜひ実際に会場へと足を運んで頂きたい。

会場となる日本科学未来館は、東京はお台場。場所で言うとガンダム像のすぐ近くだ。この未来館そのものをマインクラフトで再現したアトラクションも展示には用意されている

 企画展「GAME ON」は、英・ロンドン市のバービカン・センターで2002年に開催されて以来、展示内容をアップデートしつつ、世界中を巡回してきた展覧会。ついに日本上陸となったわけだが、日本では、「ゲームってなんでおもしろい?」をテーマにオリジナルコンテンツを多数追加し、より魅力的なものになっている。

 内覧会の前には、「日本科学未来館 展示企画開発課長」の内田まほろさんと、「角川アスキー総合研究所 リサーチメディア本部 担当取締役 主席研究員」の遠藤諭氏より、「企画展趣旨説明」が行なわれた。

 内田まほろさんは、「ゲームは50年ぐらいの間にものすごく成長したカルチャー。メディアやテクノロジーがさらに成長していくであろうこの時代だからこそ、ゲームの進化と歴史を学びつつ、本質的なものを掴んで次の未来を考えていきたいです」と、本企画を科学未来展で開催する意図を紹介。

 また、遠藤諭氏は、「懐かしい展示もたくさんあります。ゲーム&ウォッチの全コレクションなんていうものも並んでいますので、ジーンとしてもらえるかもしれません。この展覧会の最大の課題は“帰らない人が出る”ことかもしれませんね(笑)」と、展示の充実度を語っていた。

 締めくくりにお2人は、「これ、プレスの皆さんぜひ忘れずに書いてもらいたいんですけど……科学未来館はお台場のガンダムのあたりから歩いて5分です。みなさんぜひお越しください!」と、あまり科学未来館の場所や展示に馴染みのない人にも、ぜひ来場して欲しいという気 持ちを笑顔でアピールした。

内覧会の前には企画展の趣旨説明が行なわれた。科学未来館としてゲームと、それにまつわるテクノロジーの未来を考えていきたいという趣旨が語られた
「日本科学未来館 展示企画開発課長」の内田まほろさん。以前はテクノロジーアートを手がけられていたということもあり、技術の進化で文化的な表現もみせているゲームの進化に関心を寄せている
「角川アスキー総合研究所 リサーチメディア本部 担当取締役 主席研究員」の遠藤諭氏。コンピューティングの観点からゲームにも常に関心を寄せている遠藤氏。今回の展示ラインナップにも「これがないとダメでしょう!」と多くのこだわりをみせ、充実度アップの立役者となったようだ
GAME ONオリジナル展の企画制作および、東京展の制作も携わるバービカン・インターナショナル・エンタープライズより、キュレーターのNeil McConnon氏も挨拶を行なった

 それでは展示内容を紹介していこう。展示ゲームタイトル総数はなんと135点。うち133タイトルがプレイ可能という驚きの内容となっている。また、日本製タイトルは71点となっていて、ゲームの歴史と未来を語る上で、日本製タイトルの存在が大きいことを感じさせる。

 さらに、ゲームハードやデバイス、イラストや資料などの静物展示総数も266点と非常に多く、その充実度は凄まじい。

 展示スペースは、ゲームらしく「全8ステージ+α」で構成されている。ゲームの歴史と進化を8つのブロックにわけて展示しており、それを見つつ、それに触れつつ、歴史を辿って未来へと順に進んでいく……という構成だ。

 ステージ1から8までを、たっぷりの画像とともに紹介しよう。

ステージ1は「プレイの誕生」。コンピュータの発展から生まれた新たなエンターテインメント“ゲーム”の創世記の作品を中心にしているが、その中に初代「バーチャファイター」がどんと置かれていて、グラフィックスの転換期を感じさせるアクセントに
ステージ2は、「ゲームセンターでプレイ」。1972年の「ポン」を皮切りに、次々に生まれたアーケードゲームが並ぶ。日本で社会的なブームを起こした「スペースインベーダー」から、「ゼビウス」、体感筐体も「ハングオン」をはじめ、ずらり。そこから、「ストリートファイターII」といった対戦格闘、さらに3Dグラフィックス化への流れまでを揃えている
ステージ3は「いろいろプレイ」という、家庭用ゲーム機やPCゲームといった家でプレイできるゲームの登場により、ゲームそのもののジャンルが広がったことがテーマ。ロールプレイングやアドベンチャー、シミュレーション、パズル、スポーツなどなど、各ジャンルから代表的なものや特徴的なものが並ぶ
ステージ4は「おうちでプレイ」。家庭用ゲーム機が社会的な地位を確立。このステージでは歴代の家庭用ゲーム機、印象的だった家庭用ゲーム機にまつわるデバイスなどが並んでおり、そのゲーム機で実際にゲームプレイも可能になっている

ステージ5は「どこでもだれでもプレイ」。家庭用ゲームの進化には、どこでも遊べるポータブルなゲーム機の存在も欠かせない。その元祖とも言えるゲーム&ウォッチの全コレクションや、電子ゲーム・トイといった懐かしいアイテムが並んでいる。そこからゲームボーイなど懐かしの携帯ゲーム機の数々、そして最新の3DSやPS Vitaへの流れを楽しんでいけるステージだ

ステージ6は「アートでプレイ」。巨大エンターテインメントビジネスに成長したゲームは、世界中に愛されるゲームキャラクター、秀逸な音楽、さらには映画など、ゲーム発のアートが生まれるようにもなった。ここでは、そうしたゲーム開発における様々な資料を展示し、ゲーム開発のプロセスを紹介していく
ステージ7は「作ってプレイ」。いよいよ近年の領域に入ると、インディーズゲームのようにゲームを作る人も増え、ゲームジャンルそのものにも“ゲームの中で何かを作れる”という創造的なジャンルがヒットするように。そうしたタイトルの展示だけでなく、その代表格である「マインクラフト」では、日本科学未来館を再現。その中を探検して宝探しに挑戦するというアトラクションが楽しめる
ステージ8は「みんなでプレイ」。インターネットの普及により、マルチプレイ多くの人と一緒に楽しむマルチプレイ、そして楽しみを共有するコミュニティの時代に。ゲームの世界、スケール、領域もますます広がっていく。一方、スマートフォンアプリの展示もあって、スマホアプリはSNSへのシェア機能や動画投稿機能など、ゲームとリアルを繋げるような広がりを紹介している

 ステージ8を辿った先にあるのはNEXT STAGE……「未来をプレイ」。現実世界とゲーム世界の境界を越えていく未来を一足先に感じられるよう、バーチャルリアリティから「PlayStation VR」を体験できる。プレイできるのは「THE PLAYROOM VR」、「The London heist」、「The Deep」の3タイトルだ。

 なお、PlayStation VRとマインクラフトの体験プレイは、当日の開場時より体験整理券を先着順で配布する。また、PlayStation VRについては対象年齢が12歳以上となるので、ご注意頂きたい。

PlayStation VRで、上から順に、「THE PLAYROOM VR」、「The London heist」、「The Deep」を体験している様子。現実がゲームに、ゲームが現実に……を実現するような未来の予感に、PlayStation VR初体験だった人からは興奮の声が!!

 駆け足気味に展示模様を紹介していったのだが、これだけたくさんの画像とともに紹介しても、紹介できていないものが数多くある。そのひとつひとつをじっくり楽しむとなると、遠藤氏が先に語っていたように「帰らない人が出る」かもしれないし、むしろ「帰りたくない! あれを遊びたい!まだ帰るわけにはいかない!!」といった気持ちにすらなるかもしれない。

 各ステージごとにコンセプトのあるまとめかたがわかりやすく、そして何より、やっぱりゲームなのだから触ってみたい遊んでみたいという気持ちを汲んだ、プレイできる展示の多さが大きな魅力だ。ゲームの歴史、進化をその手で実際に味わえるのは嬉しい限り。

 おそらくこれだけの充実度のイベントだと知れ渡ると、混雑が少し心配になるところもあるのだが。それも考慮しつつ、ゲームファンの皆様には、ぜひとも1度足を運んでみて欲しいイベントだ。

(山村智美)