ニュース

VRでパニックホラー! 「Until Dawn: Rush of Blood」インプレッション

ライドとホラーとシューターがVRで幸せな融合。これはマストバイの1本!

1月29日〜2月2日開催



会場:台北世貿一館

 「Until Dawn」は、昨年8月にリリースされたハリウッドスタイルのパニックホラーアドベンチャー。8人の男女で構成された一行は雪で閉ざされた山荘を舞台に、様々な惨劇が降りかかることになる……。

【Until Dawn: Rush of Blood | PlayStation VR】

初日のステージイベントで、SCEWWSプレジデント吉田修平氏が「Until Dawn: Rush of Blood」を紹介
両手にPlayStation Moveを持ってプレイする
デモのラストシーン。ショットガンとハンドガンで襲い来る鳥やモンスターの攻撃を凌いでいく
身の毛もよだつ恐怖体験。背もたれのあるイスに座ってプレイすること“強く”推奨

 「Until Dawn: Rush of Blood」は、昨年10月に正式発表されたPlayStation VR専用タイトル。「Until Dawn」と同時平行して開発が進められたものの、直接的な関係はなく、「Until Dawn」に登場した雪山や山荘、廃坑、療養施設などを舞台に、遊園地のアトラクション仕立てのジェットコースターアトラクションとして楽しめる。

 「Until Dawn」そのもののVR化ではないため、バスタオル姿のサムとの艶っぽい会話やクリスとのむかつく会話をVR上で期待していた人にとっては残念な内容かもしれない。ただ、パニックホラーに付き物の逃亡劇は、激しいVR酔いを誘発してゲームにならないと思う。

 その代わり、「Until Dawn: Rush of Blood」では、「Until Dawn」後半で展開されるモンスターとのバトルシーンが濃密な形で楽しめるようになっている。「Until Dawn」はホラーとしては濃密だったものの、シューターとしてはボリュームが薄く物足りない内容だったため、両作でホラーとシューターのバランスが取れてると言えるかもしれない。

 プレーヤーは常にコースターに乗って自動で移動するため、移動操作によるVR酔いの心配はまったくなく、それでいて様々なシーンを短時間で体験できる。操作は両手に持つPlayStation Moveコントローラーで、狙いを付けて射撃するのみ。リロードはPS Moveを真上に向けるだけ。極めてシンプルな操作で、従来作のVR化という意味では、模範的なアプローチだと思う。

 さて、このゲーム、一番おどろいたのは、VRには不適とされていたライド系アトラクションでありながら、まったくVR酔いが発生しないことだ。それでいて急降下やレールを外れてジャンプするようなシーンでは、加速感や浮遊感、そして恐怖感がたっぷり味わえる。つまり、ライド系でも、作り方次第でVR酔いは十分避けられるようだ。

 ゲームの目標は、ステージをクリアしてハイスコアをたたき出すこと。プレイ時間は10分弱といったところだろうか。ライド系アトラクションとしては気が遠くなるほど長いが、コース上には様々なアクション要素やシューティング要素があるため、まさにあっという間だ。

 前半は主に雪山や廃坑を舞台にしたライドだ。PS Moveの操作は銃撃だけではなく、懐中電灯の操作も兼ねており、雪山に張り巡らされたコースをコースターが緩急を付けて滑るように移動する中を、プレーヤーは絶えずライトを動かしながら前方や左右を確認し、横たわる木々を体を動かして避け、落下してくる岩石を銃撃で破壊し、木々の合間に唐突に出現するマトを撃ち抜いたりしてスコアを稼いでいく。

 高所からの急降下、途切れたコースからの大ジャンプといったライド系アトラクションならではの演出もあり、さらに、ネタバレになるとおもしろくないのであえて触れないが、モンスターがいきなりガバッと襲ってきたり、天井から血がべっとりとしたってきたり、3Dサウンドでどこからともなく高笑いやささやき声が聞こえてくるなど、コテコテのホラー体験も随所にちりばめられておりプレーヤーを飽きさせない。

 コースの途中には、武器が入手できる木箱や、スコアアップが狙える爆薬などもあり、か細いライトの力を借りて限られた時間であちこち捜索する感じが楽しい。ちなみにコースにはいくつか分岐ポイントがあったものの、実際に分岐するのかどうか、そういう演出だけなのかはわからない。デモ版では進路は常に固定だった。

 そうこうしていると最終目的地の寂れた洋館にたどり着く。洋館の扉が重々しく開き、ゆっくりと中に進んでいく。ここからは完全に二丁拳銃シューティングモードだ。各種異形のモンスターや飛翔する鳥のような生き物、そしてツボやビンまで飛んでくる。個人的には「Until Dawn」というよりむしろ、「スプラッターハウス」をVRで遊んているような感覚に陥った。

 最後のボス戦は、ボスの激しい攻撃もさることながら、周囲からわき出るモンスターの攻撃がなかなか熾烈で、左右の銃を同じタイミングでリロードを掛けると、リロード時に攻め込まれてしまう。プレーヤーの乗るおんぼろトロッコに手を掛け、プレーヤーに直接襲いかかってくるモンスターたちは恐怖そのもので、思わず顔を背けながら撃ちまくってしまう。ここは直感的に銃の柄で殴ったりしてモンスターを押し返したりできるとより楽しいと思う。

 そしてボスを見事撃破したかどうかは定かではないが、ボスの攻撃が止まった最後の最後に、めいっぱい脅かされてデモは終了となる。シューターに不慣れなユーザー、ゲームを触ったことのないユーザーが遊ぶことも想定して、ゲームオーバー制ではなくスコア制にしているのは正解だと思う。

 「Until Dawn」からアセットはある程度使い回せるとは言え、ホラー体験とシューティング体験をこのクオリティで数多く提供するのはなかなか大変そうだと思った。ただ、ホラーゲームは自分で遊ぶのも楽しいし、その体験を見るのもまた楽しい。1人プレイ用のゲームながら、ミラーモードでTVにも出力すれば、パーティーゲームとしても楽しめるだろう。ぜひ製品版で10ステージぐらいガッツリ遊ばせて下さい。よろしくお願いします!!

【スクリーンショット】

【スクリーンショット】
発表されているスクリーンショット。1ステージのみならず複数のステージが開発されていることがわかる

(中村聖司)