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純台湾産の日本風モバイルRPG「末日の子」が完成間近

日本人声優やLive2Dを使った力作で台湾から世界を目指す

発売日:未定



利用料金:無料(アイテム課金)

本作を開発している刃霧翔氏

 台湾のゲームデベロッパー神嵐遊戯は、Taipei Game Show 2016にAndroid/iOS用末日RPG「末日の子 -The Children of Doomsday-」のブースを出展した。

 「末日の子」は、崩壊した世界で生き残りをかけて戦う主人公たちの物語を描いたRPG。純台湾産のゲームだが、ボイスや主題歌には日本人声優を起用するなど、日本のアニメやゲームの影響を強く受けた作品になっている。昨年の東京ゲームショウでもインディーズブースに出展していたので、知っている人もいるだろう。

 現在の開発度は7〜8割程度で、配信開始は未定。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金が予定されている。台湾ではすでにパブリッシングの目途が立っているが、日本については現在、パブリッシャーを探している最中だという。筆者が取材している最中、韓国のオーガナイザーらしき人物も現れて話をしていた。アジア全体で注目度が高い作品なのだと感じられた。

【「末日の子」PV Part3】

日本人声優を起用し、Live2Dで動きまくるキャラクター

現時点では総勢104名のキャラクターが登場する

 昨年のレポート昨年のレポートでも世界設定などを詳しく紹介しているが、改めておさらいしておこう。

 「末日の子」は、隕石の落下で大きな被害が出た後、人がゾンビになる奇病が流行した“ゾンビアポカリプス”の世界が舞台となっている。世界には「希望城」というゾンビが入れない都市があり、生き残った人は能力に目覚めた支配者階級を筆頭にした厳格な階級社会のなかで暮らしている。

 その中でも最下層階級の「外族」は、ある時期になるとわずかな水と食料を持たされて、外の世界に追い出される。彼らは命がけで資源を集め、それを持ち帰ることで再び城に入ることができる。そんな世界で意識を取り戻した主人公は、外族として仲間と共に廃墟の外で戦わなければならなくなる。そしてその戦いの中で、次第にこの世界の秘密が明らかになっていく。メインストーリーは現在2部構成で、1部は完成しているそうだ。

【登場するキャラクター】
主人公のキャラクター設定
主人公の姉。拠点で「健康度」を回復してくる
Live2Dと日本人声優を使ったキャラクターたち。よく動き、よくしゃべる

 本作は主要キャラの立ち絵に、Live2Dを使っており、ポインタを動かすとキャラクターが指の動きを追尾してくる。また、立ち絵のキャラをなでたり、触れたりすると恥ずかしがったり、驚いたりと反応を返してくる。キャラクターは正式サービスの開始時点で104人いる。大半のキャラクターは仲間にできるが、その中でもLive2Dで動くのはレアリティが★5以上のキャラに限定されている。

 キャラクターは岸尾だいすけさん、皆口裕子さん、中井和哉さん、赤羽根健治さん、宮崎寛務さん、桑島法子さん、白石涼子さん、緑川光さんなど日本の声優が声を当てている。ボイスは、動かない立ち絵のキャラにも入っている。

 キャラクターは、他のキャラクターを使って強化することができる。本作では、せっかく見た目が気に入っているキャラなのにレアリティが低く材料にしかならないという、このタイプのシステムにありがちな残念さを解消するために、キャラのレアリティを上げる「覚醒」というシステムがある。

【Live2Dを使った立ち絵とクエストシーン】
キャラクターたちは、胸のあたりを触ると恥ずかしそうな表情になるなど、感情豊かな表情を見せる

3種類のスキルを使い分けるターン性バトル

集めたキャラクターを使って、好きなキャラクターを強化できる

 ゲームは探索パートとバトルパートに分かれている。1度の戦闘に連れていけるのは最大6人。キャラクターは3種類の武器を装備することができ、武器ごとに使えるスキルが決まっている。それ以外にキャラクターに固有の必殺技がある。

 マップはマスクされたパネル状で、自分がいるパネルの上下左右のいずれかに移動することで、少しずつマップが開いていく。パネルの上にはゾンビが立っていて、プレーヤーが1マス移動するたびに、ゾンビも1マスずつ移動する。ゾンビに絡まれないよう、ルートを工夫しながら水や食料が尽きる前にゴールにたどり着かねばならない。

 マップのパネルの中には宝箱や、障害物がある。ゾンビから逃げている時に障害物に阻まれて逃げ場を失ったり、宝箱がトラップになっていて、開けた瞬間ゾンビが自分のいるマスまで高速移動してくることもある。

 ゾンビと遭遇すると、両社が横向きに向き合うバトル画面に切り替わる。バトルはターン性で、一定時間の間にキャラ全員分の行動を入力する。タイムアップすると敵側にターンが移るという繰り返しだ。攻撃方法は攻撃を与える方向によって5種類に分かれている。例えば剣で戦う主人公の場合、「→」マークを選ぶと正面に向かって切り付け、「↑」マークを選ぶとジャンプして切り下すという感じだ。空に向かって放つ攻撃は地上のゾンビには効果がなかったりと、選ぶ方向が重要になる。非常に強いボスを相手にする時には4人のプレーヤーでパーティを組んで戦うことができる。

 資源が足りないときには、「争奪戦」というPvPで他のプレーヤーの資源を奪うこともできる。PvPには階級があり、ランクを上げることでいい装備やキャラがもらえるようになっている。1人プレイで物語を進めつつキャラクターを育て、キャラクターが育ったら、対人戦やパーティプレイで他のプレーヤーとコミュニケーションをとるというのがゲームが想定する流れになっている。

 立ち絵のクオリティは非常に高く、戦闘シーンやカットシーンの演出も凝っていて、随所にこだわりを感じる。本作が日本のGoogle PlayやApp Storeからダウンロードできる日が楽しみだ。

【探索シーン】
マップ上のゾンビや障害物をよけながら、限られたターン数でゴールを目指す

【戦闘シーン】
メインストーリーの戦闘シーン
対人の戦闘シーン
最大6人同士で資源をめぐるPvPが楽しめる

(石井聡)