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SCEK、「World of Tanks」ステージイベントでPS4版をアピール

夜戦、天候、動的エフェクトまで。PS4版は本当に“PC版を上回る完全版”だった!

11月12日~15日開催



会場:韓国釜山BEXCO

「World of Tanks」は韓国でも高い人気を誇るだけに、PS4版のステージイベントは多くのファンが集まった
PS4版の開発スタッフが解説を担当した
ローディング画面

 SCEKはG-STAR 2日目となる11月13日、PS4版「World of Tanks」ステージイベントを実施し、現在、Wargaming.netが開発中のPS4版の魅力をアピールした。サービス開始時期は未定で、ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制。

 PCゲームファン、Xboxファンにとってはお馴染みの「WoT」だが、Microsoftが「WoT」のコンソール版についてタイムエクスクルーシブ契約(時限式の独占契約)を獲得したため、長らくPSプラットフォームに「WoT」が出ないという状態が続いていた。その結果、PS3版は丸ごとスキップされ、PS4版が待望の初のPS向け「WoT」となる。

 東京ゲームショウでの発表では、PS4版は、Wargaming.netとしても最後発の展開となるため、これまでのノウハウをすべて注ぎ込み、かつPS4のハードウェアに最適化したことで、PC版やXbox One版を上回る“完全版”にするという構想が明らかにされた。単に1080p(30fps)に最適化しただけではなく、グラフィックスそのものにも手を入れ、シリーズ初の試みとなる夜戦や天候の変化も盛り込む。それが未来の「WoT II」ではなく、PS4版「WoT」で実現されるというのだから、「WoT」ファンにとってはワクワクさせられる話だ。今回の「WoT」ステージイベントでは、PS4でパワーアップする要素を中心に解説が行なわれた。

 今回デモを実施したステージは、夜戦、しかも天候は雨というまさにPS4版のために新たにデザインPS4独占マップのひとつだった。夜戦と言っても真っ暗ではなく、街路には街灯が点り、地面を所々明るく照らしている。雨に濡れて石畳がツヤツヤとしている。街路から外れたところに生い茂る草木は実に緻密で美しく、地面にできた水たまりには雨が落ち、そしてキラキラ輝いている。

 1人称視点では、プレーヤーの視界を遮るようにときおり水滴が上から垂れる演出があり、非常にリアルだ。砲撃戦で爆発した際の真っ昼間になったかのようなまぶしいエフェクトや、破壊された戦車の後部でいつまでも燃えさかる炎のエフェクトなどなど、夜戦ならではの演出の数々は、慣れ親しんだ「WoT」のグラフィックスとは別次元のものだ。開発者の解説通り、まさにリビルドされたグラフィックスとなっている。

 さらに開発者に解説されてハッと気づいたのだが、戦車が動く度に戦車後部のアンテナがぶらぶら揺れる。これはかなりグッとくる演出だ。Wargaming.netではこれを“ダイナミックオブジェクト”と呼んでおり、戦車後部のアンテナだけでなく、様々な部分で使用するとしている。

 PS4独自要素の解説が先になってしまったが、当然、操作はDUALSHOCK4に最適化され、UIもTVに映し出してもテキストや小マップがキチンと見えるようにPC版とは縮尺を変えて見やすくなっている。サービス開始時期については明言を避けたが、そう遠くはないタイミングでPS4版が遊べそうだという手応えを持った。PS4版はもちろん日本での展開も予定されている。続報に注目したいところだ。

【PS4版スクリーンショット】

(中村聖司)