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「東京モーターショー2015」開幕! 「グランツーリスモ6」体感型シミュレーター出展

ドーム型スクリーンを採用したスポーツ走行体感型マシン「リアルドライブ」も人気

10月29日〜11月8日 開催

会場:東京ビッグサイト

入場料:
1,600円(一般)
500円(高校生)
無料(中学生以下)

 最新の自動車に関する展示が行なわれる「第44回東京モーターショー2015」が開幕した。会場は東京ビッグサイトで、10月28日と29日14時まではプレス関係者のみに公開され、29日のプレビューデーを経て、30日から一般に公開される。入場料は一般1,600円、高校生は500円、中学生以下は無料となっている。

 東京モーターショーは最新の大手メーカーの最新車種が並ぶほか、コンセプトモデルの展示、開発中の乗り物の試乗、最新シミュレーターの展示など、自動車やバイクなどの最先端の情報を知ることができる。

 ゲーム業界は、自動車ファンの拡大からシミュレーター分野での協力など繋がりは深い。毎年ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアによる「グランツーリスモ」の出展や、各社カーレースゲームの出展が行なわれる。今年は前述の「グランツーリスモ」が入場ゲート近くにブースを構えているほか、バンダイナムコエンターテインメントが、ドーム型スクリーンを採用した新作アーケードゲーム「リアルドライブ」を出展している。

 ホビー系の話題も含めて、興味深いものをご紹介しよう。

車で走る喜びを思い出せ……スポーツ走行体感型マシン「リアルドライブ」

ブースには「思い出せ 走る喜びを」というコンセプトが前面に押し出されている

 バンダイナムコエンターテインメントは、現在開発中のアーケードゲーム「リアルドライブ」を出展している。「リアルドライブ」は、「機動戦士ガンダム 戦場の絆」や「スター・ウォーズ:バトル ポッド」などで採用されている180度視界を覆うドーム型スクリーンに可動式のシートを組み合わせ、コースを走る「スポーツ走行体感マシン」。

 東京モーターショーでは、鈴鹿サーキットの東コースを「TOYOTA86」、「シビックタイプRユーロ」、「ロードスター」から選択し走ることができる。まずは車の選択を行ない、カラーリングとミッションかオートマチックかを選択した後、エンジンをスタートさせピットからコースに出る。まずは1周コースを覚えるために走り、その後「ヒート1」がスタート。

 「ヒート1」で2周走り終えるとスポーツマフラーを取得。ライセンス取得レース「ヒート2」がスタートする。ここで2周走り終えるとコースライセンスを取得し体験は終了する。

 本来ならばゲームのプレイデータはバナパスポートカードに記憶され、コースライセンスを取得したコースで様々なイベントに挑戦し、車をチューンナップし、データ連動した携帯アプリで車のセッティングを行ない末永く遊ぶことができる。

 まずドーム型スクリーンの迫力がすごく、その没入感は高い。ディスプレイを3画面横に並べて視界を確保することはPCゲームなどでも可能だが、ドーム型スクリーンを使用することで路面まで映写され、スピードに応じて過ぎ去っていくグラフィックスによる雰囲気や頭の上まで覆う景色まで感じることが出来、その情報量の違いは歴然としている。さらに、路面の状態により細かくシートが揺れ、そのリアルな雰囲気を存分に体感することができる。

 制作を手がける同社の前田和宏氏と阿部健太朗氏によれば、「リアルドライブ」のターゲット層は、昔スポーツカーに乗っていたが結婚し家族を持ったことで現在ではワゴンなどに乗車している30歳台後半から40歳台だの人だという。「リアルドライブ」をプレイすることで「走る喜びを思い出して欲しい」とコンセプトを語った。このため、プレイ感覚はリアル系に寄せて調整中だという。

 また、最近のレースゲームではアシスト機能としてコース取りを表示する機能があるが、「リアルドライブ」では採用していない。この理由は「アシストすると『音ゲー』のようにアシストに併せることが目的となる」ためだという。昔実際に車に乗って走っていた人に、工夫して走ることでラップタイムを縮め、順位を上げていく楽しさを味わって欲しいという。こういった思いは徹底しており、例えば「リアルドライブ」では、視点切り替えはなく、コクピット視点のみとなる。これも「車の後方視点はファンタジー(現実的にはあり得ない視点)」ということでリアル志向に徹するために廃止したのだという。

 今回のプレイレポートを読むとわかると思うが、実は1プレイ10分から15分程度かかる。本日はプレスデーと言うこともあり3人から4人ほどしか待っていない状態でも、待ち時間は軽く1時間程度。これが一般公開日になると人気のあまりプレイできない人が多数出てくる可能性がある。しかし同社によれば「多くの人に楽しんで欲しい気持ちもあるが、きちんと走る楽しみを感じて欲しい」という思いから、15分程度のプレイ時間は必要な時間と捉え、今回の試遊プログラムを選択したという。

 実際にプレイすると、周りの車のコース取りなどを見ながら何度か走る中でタイムを縮めることができた時の楽しさは格別なものがある。ただリアルなだけでなく、ただドーム型スクリーンによる迫力だけでなく、走る楽しさを体感できるタイトルとなりそうだ。なお、「東京モーターショー」では混雑時には整理券の配布なども考えているという。来場する時は、もし混雑していても何度か訪れてみるといいだろう。

【リアルドライブ】
筐体。ドーム型スクリーンを採用している割にはコンパクト。可動式シート、サラウンドスピーカーシステム、6速シフト・3ペダルなど、「走り」を体感できるための要素は全て揃えられている

【ドリフトスピリッツ】
スマートフォン用「ドリフトスピリッツ」を体験することができる。ただし現状まだ配信されていない「カウンタックLP400(ランボルギーニ)」などを一足早くプレイ可能

「グランツーリスモ」ブースでは、体感型シミュレーターを出展

「グランツーリスモ」ブース

 「東京モーターショー」のゲートをくぐり、展示会場とは反対側のイベントスペースに「『グランツーリスモ』協賛ブース」が設置されている。ブース内には自動車メーカーと共同で展開している「ビジョン グランツーリスモ」のパネルや映像展示が行なわれており、奥に設置されたひときわ大きなディスプレイでは、発表されたばかりのPS4「Gran Turismo Sport」の映像も上映されていた。

 ブース中央には、アクセスと共同で開発された2台の体感型シミュレーター「ACSIM-S07F」が設置されている。3画面モニターと油圧式と思われる可動式のバケット式コクピット、プレイステーショ 3用「グランツーリスモ6」で構成されており、富士スピードウェイやニュルブルクリンク北コースなど8コースから選択し、「ビジョン グランツーリスモ」やTOYOTA S-FRで走行を楽しめる。

 バケットの動きが非常に細かく、とにかくリアル。コースアウトした時はもちろん、スピードが乗ってきた時の車体の揺れも感じることが出来、ステアリングを握る手にも力が入る。

 プレイ時間は1回3分で回転率は比較的高いが、一般公開日になるとかなりの人気となると思われる。

体感型シミュレーター「ACSIM-S07F」。細かい車の挙動を体感することができる

ステアリング部。レーシングカーで採用されている本格的なデザインになっている
シート裏の可動部分。非常に細かい動きを実現しており、リアル
コースの選択画面と、使用できる車種のうちの一部
ブース内には「ビジョン グランツーリスモ」関連の展示物が満載

ブース内の大きなディスプレイにはPS4「Gran Turismo Sport」のトレーラーもすでに流されていた

 日産のブースでは、「ビジョン グランツーリスモ」で制作されたモデルが展示されている。ただし現在「グランツーリスモ6」で配信されているモデルとは多少異なるほかカラーリングも異なっている。今後アップデートにより、現在展示されている最新のモデルが登場する予定だという。

会場には「グランツーリスモ6」が展示されており、「ビジョン グランツーリスモ」で走行することができる
展示されている最新の「ビジョン グランツーリスモ」

シミュレーターや、関連ホビー情報

 今回各社が力を入れているのが次世代のコクピットだ。電子化が進み、自動運転中に、画面に表示された車をスワイプで車線変更を指示するなど、未来のドライビング環境に思いを馳せることができる。こういった次世代コクピットのシミュレーターから、本格派シミュレーターまで、あちこちに展示されているので、興味ある人は立ち寄ってみるといいだろう。

ジェイテクトのブースのシミュレーター
同じくジェイテクトのブースではVRシステム「360 Virtual Reality “JGOGGLE”」で伊賀試験場の様子を楽しめる
KYBブースに出展されているドライビングシミュレーター
三菱電機ブース
日立オートモティブシステムズのモーションライドシアター
東海理化のブースでは未来のコクピットの1つの形を示している

トヨタ車体で展示されている「COMS CONNECT ROBO」。河森正治氏との共同で制作されたコンセプトモデル。車がロボットやガウォークモードに変形する日が来るのだろうか?

TOYOTAブースに展示されていたパートナーロボット。手のひらサイズで、いつも人のそばにいてコミュニケーションを取ってくれる

タカラトミーのトミカブース。「東京モーターショー」の特別モデルの販売なども行なっている

(船津稔)