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バンダイ、新レーシングホビー「ゲキドライヴ」発表
ミニ四駆とがっぷり四つ! フリーレーンと90度バンクが生む激戦
(2015/10/20 16:50)
バンダイは、新たなレーシングホビー「ゲキドライヴ」の発表会を浅草の本社で行なった。「ゲキドライヴ」は全長14cmの電動カーを高速で走らせる競技性の高いホビーで、バンダイは電動カーのみならず、電動カーを走らせるコースや、パワーアップするモーターなど幅広く展開していく。発売は2016年1月23日を予定し、価格は1,296円(税込)。
「ゲキドライヴ」は、「ガンプラ」などを手がけるバンダイホビー事業部の新商品となる。メインターゲットは小学生高学年の男児で、最初に最高速重視の「ドラゴンゲイル」、パワー型の「ナイトクーガー」、バランスタイプの「バーストフェネクシオン」の3台のマシンを皮切りに、パーツやコースなど多彩な商品を販売していく。
本シリーズの最大の特徴が「フリーレーンのレーシングスタイル」である。コースには仕切りがないうえ、随所に90度のバンクがあり、車はコースや敵車と激しく接触しながら進んでいく。このエキサイティングなレース展開こそが本商品のセールスポイントであり、「どうぶつけていくか」は重要な戦略となる。モーターやタイヤだけでなく、リアとフロントのバンパーも重要になっていく。
さらに車本体は「リンクユニットシステム」により、前輪部のフロントユニット、、電池などのセンターユニット、モーター/後輪部のリアユニットに分割されており、ベースにこの3つのユニットを接続させ、シャーシをかぶせることでセッティング完了となる。車をユニット化することで、例えばギア比とモーターを変えた別のユニットを用意しておき、状況に合わせて即座にセッティングの変更が可能なのだ。
フロントユニットは左右の車輪が同一のシャフトでつながれているものだけでなく、別々のシャフトで駆動するものもある。変えることで内輪差によるカーブの挙動が大きく変わる。これにダンパーを合わせ、内側に進みやすくしたり、外側に進みやすくしたりと、フリーレーンならではの戦略を練ることが可能だ。
バンダイではコロコロコミックと協力し「ゲキドライヴ」を盛り上げていく。コミックスの連載や、次世代ワールドホビーフェアで特製のシャーシをプレゼントしたり、様々な大会も開催していくという。また、全国のナムコのアミューズメント施設でも大会を開催するなど、子供達が様々な場所で試合を楽しめる環境を用意していく。自動車メーカーとのコラボレーションも予定しており、2016年1年を通じて様々な施策を行なっていく。
「ゲキドライヴ」のライバルはタミヤのミニ四駆となるだろう。ミニ四駆と比べると、まずセッティングの変更の手軽さが挙げられる。あらかじめ各ユニットをセッティングしておけば簡単に変更が可能だ。この機構を活かし、相手に合わせユニットをいきなり変えるということもできるし、レース中にピットインを挟むという運営側のアプローチも可能になる。ちなみに「ゲキドライヴ」は後輪駆動になっているが、これは「リンクユニットシステム」を実現させるためだという。
ボディが2回りほど小さいところも特徴だ。このため最小のコースは畳一畳で収まるスペースとなり、家庭でも遊びやすく、店舗でもディスプレイしやすい。より大型のコースもプレミアムバンダイで販売されるという。もう1つ「ぶつける」という競技性も注目の1つ、今後発売されるシャーシでは角がついたものもあるという。「マッドマックス」に出てくるようなトゲトゲのマシンも面白いかもしれない。「ゲキドライヴ」の今後の展開に注目したい。