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【スマホアプリ今日の1本】パズルよりも育成が大事! 「ポケとる」

スマホゲーム本格参入の「ポケモン」。満足のバランスに注目

8月24日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「ポケとる」の3大ポイント

・「ポケモン」がスマートフォン向けゲームに本格参入
・対戦は相性と育成が大事な「ポケモン」らしいゲームバランス
・ライフ回復の待機時間が長すぎる! という意見も

 「ポケットモンスター」のスピンオフ作品は数多く存在するが、最近ではスマートフォン向けのタイトルが多く配信され始めている。

 記憶にあたらしいのはスマホきせかえアプリの「ポケモンスタイル」、映画に合わせた期間限定ダンスゲーム「おどる?ポケモンおんがくたい」といったあたりだが、8月末に配信されたAndroid/iOS「ポケとる」の登場によって、いよいよ「ポケモン」がスマホゲームに本格参入したと言える。

【プロモーションムービー】

基本は3マッチパズル。移動は「パズドラ」以上に自由度が高い
クリア後にはゲットチャンス! 強いポケモンほど確率は低くなる

 「ポケとる」は、「ポケモン」のキャラクターを使って3マッチパズルをプレイするカジュアルパズルゲーム。最初はニンテンドー3DS用として2月に配信された後、半年の期間を経て今回スマートフォン版の登場となった。

 本作はステージクリア型で、ステージごとに対戦相手となるポケモンが1匹ずつ配置されている。ステージクリア後にはそのポケモンのゲットチャンスがあり、獲得に成功すればその後は仲間として使用できる。仲間を増やし、さらなるポケモンと対戦していく……というのが本作の大まかな流れだ。

 本作ならではの味付けを感じさせる部分は多々あって、中でも大きいのはパズル部分。システムはキャラクターをタッチ&ドラッグ操作して、そのまま画面内の好きな場所へ持っていけるというもの。「パズル&ドラゴンズ」のようにクルクル回す必要もなく、かなり自由に、かつ手軽にパズルをプレイできる。

 パズル自体は簡単だが、対戦に「ポケモン」風のシステムを上手く取り込んでいることで戦略的なプレイが楽しめるようになっているのは良くできている。ポケモン同士には原作同様のタイプと相性によってダメージが増減するのだが、相手の弱点を上手く突かないとクリアしづらいステージが多々あって、その点で仲間ポケモンのラインナップはかなり重要になる。

 例えばくさタイプのポケモンにはほのおタイプ、ひこうタイプなどが弱点になるが、それまでに相性の良いポケモンを仲間にしていなかった場合、ゲットしに戻る必要も出てくる。さらにゲット直後だと弱いのでそれなりに育てる必要もあり……と、パズルよりもむしろポケモンの育成が攻略上では大事なポイントだ。ちなみに本作にはいわゆる「ガチャ」や「合成」といった要素はなく、入手は直にゲット、育成は対戦に顔を出させる必要がある。

 気になる点があるとすれば、本作で採用されている時間回復によるライフ制について。ライフは通常上限5つで、ステージ1プレイにつき1つ、ステージのクリア/失敗関係なしに減っていく。ライフの回復は、1つにつき30分を要する。

 「キャンディークラッシュ」のように「クリアすれば減少なし」ではなく、5回連続でプレイすれば普通は必ずライフ0になるので、「もうちょっとやりたいのに……」というところでプレイがストップしてしまうこともままあるし、数分で終わる1プレイに30分待つのも長いような気もする。筆者としては「プレイし過ぎないくらい」のこの塩梅がちょうど良いとも思えるのだが、アプリストアのコメントを見ていると待ち時間が長いという部分が不満の声として挙がっているのも事実のようだ。

 とはいえ、カジュアルに「ポケモン」を楽しめるという点で、本作は良いゲームバランスを保っている。丸っこくアレンジされたポケモンたちのイラストもかわいいので、「ポケモン」ファンにはぜひともプレイしていただきたい1本だ。

【スクリーンショット】
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(安田俊亮)