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【必見! エンタメ特報】大盛況で大災害! 映画「ジュラシック・ワールド」

様々なアップデートとアイデアを盛り込んだ4作目! 被害はシリーズ最大級へ

8月5日 公開

あのテーマパークが、ついに完成する!
ILM / Universal Pictures and Amblin Entertainment

 世界規模で快進撃を見せている映画「ジュラシック・ワールド」が、ついに本日より日本公開される。

 「ジュラシック・ワールド」は、スティーブン・スピルバーグ監督によって制作され、1993年に公開された恐竜パニック映画「ジュラシック・パーク」を第1作とするシリーズ第4作目。すでに全世界で公開されているのだが、公開7週目にして歴代興行収入ランキングで「アバター」、「タイタニック」に次ぐ第3位という数字をたたき出しており、日本でもこの夏最大の注目作になりそうだ。

 「ジュラシック・ワールド」で描かれるのは、第1作の凄惨な事件から22年後、“恐竜のテーマパーク”がついに完成した……という世界。舞台も第1作と同様に「イスラ・ヌブラル島」で、しかも1日に2万人が訪れる大盛況のテーマパークとなっている。

 では今回は何が起こるかというと……やっぱり恐竜による大殺戮だ! シリーズを通してのボス恐竜「ティラノサウルス」(映画内ではT-REX)を上回る凶悪恐竜も登場して、被害はシリーズ最大級へ! 恐竜とのバトルとサバイバルを描く、一大エンターテイメント作品の登場となった。

【「ジュラシック・ワールド」第2弾日本予告】

グワー!
ILM / Universal Pictures and Amblin Entertainment
動物園の飼育員に流行して有名になったラプトルとのふれあい
Universal Pictures and Amblin Entertainment

 何しろ今回はテーマパークが完成しているということで、シリーズの中でも雰囲気はガラリと変わっている。園内には豪華なヒルトンホテルが入っていたり、子供のための「恐竜ふれあいエリア」があったり、海に棲む体長18mのモササウルスのエサやりショー(巨大サメをまるごと食う!)がイルカショーくらいのノリで開催されていたり、「ジュラシック・パーク」で潰えた夢の世界が2015年らしい設備とともに実現されているのは見どころの1つだろう。

 しかし、「生命を支配できるという傲慢さが悲劇を生む」のが「ジュラシック・パーク」の根底に流れるテーマである。DNA操作による恐竜復元という禁断の果実に手を出し、犠牲者を散々出してきた反省が全く活かされておらず、今作では顧客満足度の向上をはかるため「より凶悪な恐竜を作るのよ」という誰がどう考えても止めた方がいい計画が進行中であることが明かされる。

 この恐竜に付けられた名は「インドミナス・レックス」。T-REXのさらに上を目指して作られ、「獰猛な、または飼い慣らし不可能な王者」という意味を持つこの個体は、人間を騙そうとするほど知能が高く、かつ殺戮を「楽しむ」ことができる。そして大方の予想通り、このインドミナス・レックスが大騒動を巻き起こし、テーマパークを地獄の楽園へと変貌させることとなる。

 「ジュラシック・ワールド」では、やはり恐竜の生き生きとした表現も魅力的だ。今見直してみても「ジュラシック・パーク」の映像表現はまったく古さを感じさせないのだが、本作ではさらに踏み込んで、「身近な存在としての恐竜」がふんだんに描かれている点にも注目しておきたい。

 前述の「ふれあいパーク」もその1つだし、特に「ヴェロキラプトル」を手懐けようとする一連のシーンは実に夢がある。恐竜を恐怖の絶対的捕食者として描きながら、「恐竜と仲良くなりたい」と憧れる少年の心をくすぐるような描写であり、その相反する感情の行き来を第1作とは違う形で盛り込んでいるのが面白い。

主役を務めるのは「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」も記憶に新しいクリス・プラット。4匹のラプトルを手懐け、リーダーとして彼らを指揮する
Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

 この手のパニック映画は「どう地獄になっていくか」が大事なのであまり詳細は語らないが、悲惨すぎて笑える場面もあるし、息を呑むほど緊張する場面もあるし、オリジナルの雰囲気を上手く踏襲している。また同じ島が舞台ということで、「ジュラシック・パーク」ファンなら「おっ」と思うような仕掛けも用意されている。

 総じて言うなら、「ジュラシック・パーク」をベースとしつつ、様々なアップデートとアイデアが盛り込まれているのが「ジュラシック・ワールド」だ。大まかには「パークに関わるお前ら何も学んでないな!」という感じなのだが、当時リアルタイムで「ジュラシック・パーク」を見ていたお父さん、お母さんも新鮮な気持ちで楽しめる出来栄えとなっている。(ちょっと凄惨すぎるけど)難しい話は一切ないので、家族でご覧になるのをオススメします!

ストーリーの中心となるのは、大人の男女と2人の兄弟。この設定も「ジュラシック・パーク」を思わせる
Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment
ちなみに「より凶悪な恐竜を作るのよ」と豪語していたのは左のお嬢。原因の一端は彼女にある
Universal Pictures and Amblin Entertainment
インド人社長(左)と主任研究員(右)。そう、この研究員、1作目に出ていたヘンリー・ウー研究員です!
Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment
Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment
他にもクセのある人物が続々! それぞれが良い感じで活躍するのも注目
Universal Pictures and Amblin Entertainment

(安田俊亮)