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コーエーテクモゲームス「DEAD OR ALIVE FESTIVAL」を開催

「Red Bull 5G 2015」への参戦や、「DEAD OR ALIVE Xtreme」最新作の製作も発表

8月1日 開催

会場:大崎ブライトコアホール

 コーエーテクモゲームスは、対戦格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE」(以下、「DOA」)のファンに向けたイベント「DEAD OR ALIVE FESTIVAL」を、8月1日に開催した。会場となった大崎ブライトホールには、500名を超す「DOA」シリーズのファンが、早朝より集結した。

 今回のイベントのメインプログラムとなったのは、「DEAD OR ALIVE 5 Last Round World Exhibition Match」だ。これはPS4版「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」(以下、「DOA5LR」と略)を使用した国際トーナメントで、世界各国から選りすぐられた招待選手と、当日会場にて開催された「最終予選 in TOKYO」を勝ち抜いた選手の合計16名が、この日の最後に行なわれた決勝トーナメントにて、熱い戦いをくり広げた。

午前中から行なわれた予選の参加・観戦のために、大勢のファンが来場した。中には遠方や海外から駆けつけたファンの姿も
会場のロビーには早矢仕プロデューサーや来場者による寄せ書きパネルも展示された
144名が予選トーナメントに参加。この中から9名の通過者が、決勝へと駒を進めた
Team NINJAの早矢仕洋介プロデューサー。このイベントはシリーズを支えてくれるファンへの感謝の気持ちだと挨拶

「DOA5LR」のフォトコンテストとコスプレコンテストが開催。シリーズ新作情報も発表に

 会場ではメインプログラムの前に、2つのコンテストが開催されている。その最初に行なわれたのが「フォトコンテスト」。これは「DOA5LR」ゲーム中のキャラクターが映っている画面を撮影し、それに見合ったタイトルを付けたものを募集し、その中から選ばれた3部門4作品を審査員、来場者、ニコニコ生放送視聴者による審査で、各部門から優秀作品を選出するというものだ。ファンの間で楽しまれている、本作のフォトモードを使ったいわゆる画像コンテストを、初めて公式で行なうというものだ。

 今回の開催にあたり、1000点以上の応募があったとのこと。部門は「クール部門」、「キュート部門」、「ギャグ部門」があり、ゲーム中の画面とは思えない力作全12作品がエントリーした。

フォトコンテストのエントリー作品は会場ロビーに展示され、来場者による投票も行なわれた
審査員は新堀洋平ディレクター(左)、齊藤豊アートディレクター(中央)、早矢仕プロデューサーの3人
クール部門(1)「バトル!!」(bbmgg117さん):「PS4で強化したエフェクトを上手く見せた作品で、PS3では出せない」と早矢仕氏
クール部門(2)「ミッション」(toto9さん):齊藤氏は「あやねの目の色と背景の赤がマッチしている」と解説。起き上がりモーションを切り取っている
クール部門(3)「abyss」(ノリさん):「どうやって撮影したのかわからない」と、開発陣も不思議がった作品で、クール部門の最優秀作品に決定
クール部門(4)「MARIE GAIDEN」(ノリさん):忍者キャラクターではないマリーを、コスチュームで忍者風に見立てて撮影している
キュート部門(1)「おどかしっこ」(Kevinさん):「こういうふうに遊んでもらうことを想定して作っているので嬉しいシーン」と齊藤氏の談
キュート部門(2)「風想う花弁の如し」(Michaelさん):海外のファンによる作品ながら、和風テイストあふれる雰囲気で完成している
キュート部門(3)「『一口ください!』『いやじゃ!』」(RNさん):背景にイルカも入れたベストショットを押さえて、キュート部門最優秀作品を獲得した
キュート部門(4)「Flower of the beach」(ノリさん):アイドルのグラビアを思わせるショットで、「これはヤバい」と齊藤氏が絶賛
ギャグ部門(1)「236236P」(RNさん):審査員全員から「出ちゃった!」と声が挙がった作品。ライドウのエフェクトを上手く使って撮影している
ギャグ部門(2)「はしゃぎすぎた」(にたかさん):割れた壷と土下座するハヤブサ。タイトルと写真からいろいろな物語が見えてくる作品で、同部門の最優秀作品に
ギャグ部門(3)「剛拳炸裂!」(よすTHEe門さん):コマ漫画風にまとめた作品。気合を入れてジャンケンに挑むエリオットだが、チョキ(の技)を出せない彼の憂いも表現
ギャグ部門(4)「出勤前のゴミ出し」(星川さん)」:齊藤氏が「クリスティはゴミを捨てません!」と指摘しつつも、生活感あふれるシーンに笑いが上がった

 各部門の優秀作品が発表されたところで、ステージの早矢仕氏からちょっとした発表があった。マーベラスの「閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-」に、「DOA」シリーズのあやねがゲストキャラクターとして登場することが既に発表されているが、そのプレイ映像が初公開となった。

「閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-」のあやねのゲームプレイシーン

 Team NINJAの開発陣も大絶賛したという「閃乱カグラ」版のあやねは、近日配信予定とのことで、楽しみにしていてほしい。

 続いて行なわれたコスプレコンテストでは、11人の「DOA」シリーズのコスプレーヤーがエントリー。スペシャルゲストに声優の野中藍さん(ほのか役)と相沢舞さん(マリー・ローズ役)も登場し、イベントに華を添えた。コンテスト出場者には後に行なわれるトーナメントに出演するプレーヤーもいて、コスプレ姿だけでなく選手としても会場を大いに盛り上げている。

 ここで再び早矢仕氏から新たな情報が発表された。「DOA」シリーズのプレーヤーから、「女性キャラクターたちが南の島でバカンスをするゲーム」(「DEAD OR ALIVE Xtreme」シリーズ)を早く出してほしいという要望が非常に多く、その声に対して「聞こえないふり」をしていた開発陣だったが、その最新作の開発に既に着手していることをここで正式に発表した。まだ作り始めたばかりでゲーム画面や概要などは明らかにされなかったが、ファンの要望に応えたことを早矢仕氏がコメントすると、会場から大きな拍手が挙がった。

12月に開催される北米大会の出場権を賭けた白熱の対戦が展開

 「DEAD OR ALIVE 5 Last Round World Exhibition Match」の決勝トーナメントは、日本代表選手1名、米国地域代表2名、欧州・オセアニア地域2名、アジア地域代表2名、そして当日午前中に行なわれた予選通過者9名が出場。その優勝者・準優勝者には、今年12月に北米ペンシルバニア州で開催される格闘ゲーム大会「NEC XVI」内の「DOA5LR」公式トーナメント「BATTLE ROYAL 2015:The Grand Finals(12月3日~12月6日)」の出場権と渡航サポートが授与される。

 当大会は招待選手だけでなく、予選にも海外からの選手が多数参戦し、タイトル通りの国際色豊かな大会となった。出場選手名は以下の通り。

日本代表:mitti選手(D-1 Ultimate Climax Blade DOA5UAC部門 優勝者)
当日予選1ブロック代表:AKA選手
欧州地域(仏国)代表:Gehaktbal選手
当日予選2ブロック代表:サトヤス選手
米国地域代表:Xcalibur BradeZ選手
当日予選3ブロック代表:Matt Ponton選手
米国地域代表:MC Kwiggle選手
当日予選4ブロック代表:シロオジカ選手
オセアニア地域(豪州)代表:Touko選手
当日予選5ブロック代表:輝Rock選手
アジア地域(韓国)代表:TEST選手
当日予選6ブロック代表:想魔選手
アジア地域(台湾)代表:Uprising Chu選手
当日予選7ブロック代表:ゆっきー選手
当日予選8ブロック代表:ベロニカ選手
当日予選9ブロック代表:ふわちん選手
※トーナメント出場順

16人の出場選手がステージに集結。各国から強豪の選手が招へいされ、出場した
大会レギュレーションはこちら。ハードはPS4を使用し、コントローラーは自前のものを使用可能だ

 大会は1回戦から、当日予選代表AKA選手が日本代表のmitti選手に勝利するなど、波瀾含みの試合が展開。また2回戦では、米国代表のXcalibur BradeZ選手対MC Kwiggle選手という、観戦者にとっては非常に好カードの対戦もくり広げられた。

米国代表同士の対戦となった、MC Kwiggle選手(右から2番目)とXcalibur BradeZ選手(右)。一進一退の攻防のすえ、MC Kwiggle選手が勝利した
コスプレコンテストにバイマン姿で出場した輝Rock選手(左)は、オセアニア代表Touko選手とアジア代表TEST選手、Uprising Chu選手を破り決勝まで駒を進めた

 決勝は米国代表MC Kwiggle選手と、当日予選通過者の輝Rock選手との対戦となった。各国の強豪を破って日本人プレーヤーの代表として勝ち上がった輝Rock選手の勝利に期待がかかったが、1~2試合をフルセットから勝利へと持ち込み、そのまま3試合目も勝利したMC Kwiggle選手に軍配が上がった。

MC Kwiggle選手のクリスティと輝Rock選手のレイファンの決勝戦。壮絶な読み合いが繰り広げられる、見応えのある試合となった
試合後には固い握手を交わした2人だったが、輝Rock選手は破れた悔しさを隠せない様子も見せていた

決勝トーナメントの結果はこちら

 今回決勝で戦った2人の試合は、ニコニコ生放送のタイムシフトで見ることもできるが、決勝トーナメントの全試合ともリプレイを保存しているとのことで、後日公式サイトにその動画を掲載したいと、早矢仕氏は話している。

決勝に出場した2人は、北米での公式トーナメント出場権が贈られた。再び彼らの対戦が「NEC XVI」にて見られるかもしれない

 イベントの最後には、今後の「DOA5LR」の予定についても発表された。中でも最も大きなニュースは、今年開催される東西対抗ゲームトーナメント「Red Bull 5G 2015」の「FIGHTING」ジャンルに「DOA5LR」が選ばれたというもの。今年9月にオンライン予選がスタートし、ファイナルは12月20日に開催予定となっている。

「Red Bull 5G」アドバイザーの松井悠氏が登場し、「DOA5LR」がFIGHTINGジャンルに決定したことを伝えた
開催予定はこちらの通り。エントリーは「Red Bull 5G」の公式サイトにてまもなく開始される予定だ
「DOA5LR」大型アップデートについても発表となった。8月11日には、新ステージやコスチューム、ゲームバランス調整がなされたアップデートが配信予定だ
9月のアップデートでは、日本ファルコムとのコラボコスチュームの配信が決定している。新旧作品の人気キャラクターのコスチュームに期待がかかる
「DOA5LR」の「デザイナーズチャレンジ2015」に入選したユーザーからのデザイン衣装34種が、ハロウィンに合わせた10月のアップデートで配信される
11月のアップデートでは、「スクールガールストライカーズ」のコラボコスチュームを配信予定
2016年冬のアップデートでは、「タツノコプロ」の人気キャラクターのコラボコスチュームの配信が決定
2016年春には、追加ステージと新キャラクターの参戦が決定。これからも「DOA5LR」を盛り上げる決意の表れとして、今回たくさんの発表を行なったと早矢仕氏はコメントした

(稲元徹也)