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映画の“殺伐世界”を満喫。ワーナー、「MAD MAX」

オープンワールドで暴走族と激しいバトルを繰り広げろ!

会期:6月16日~6月18日(現地時間)

会場:LA Convention Centre

 米Warnerが今回最も力を入れていたのが「MAD MAX」だ。北米では9月1日に、プレイステーション 4、Xbox One、Windows向けで発売予定。日本では10月1日発売予定となっている。

 E3会場ではクローズドシアター内で実際にゲームを触ることができた。イベント専用バージョンとなっており、プレーヤーは広大な世界を自由に歩き回り、大暴れすることができ、ゲームの魅力をきちんと感じることができた。

【Eye of the Storm】

自分の命すら簡単に捨てる狂気の暴走族とのカーバトル!

会場の入り口に展示されていたインターセプター
映画の世界をベースにオリジナルストーリーが展開する

 「MAD MAX」は映画の世界を再現したオープンワールドアクションだ。映画「マッドマックス2」以降の世界がベースになっているが、世界観やストーリーはゲームオリジナルとなる。プレーヤーはマックスとして、愛車「インターセプター」と共に荒野を駆け抜けていく。マックスはこの地域を牛耳るボス「スクロタス」に目をつけられてしまった。1度は愛車も奪われ絶体絶命となるが、マックスはそこから脱出、インターセプターを狙うスクロタスの一団と戦っていくこととなる。

 今回体験できたのは本作の基本的な操作システムである。ゲームでは全編にわたって車に乗っている状態になる。いつでも車を降りることは可能だがマップは広大で、クエストはマップ中にばらまかれているため、基本的には車に乗り各場所に移動するという時間が多い。所々のポイントで車を降り、暴走族達と戦っていく。

 降車時の操作は「バットマン」シリーズに近い。集団に襲われることが多く、敵の攻撃に合わせてカウンターしていくことで敵の攻撃をさばく。敵を倒すとリソースが手に入り、車のアップデートや弾薬の製造が可能になる。敵の拠点を襲えば貴重な「水」が手に入る場合もある。水は使用することでマックスの体力を回復できるのだ。

 広大な荒野が広がるウェイストランドでは、車が欠かせない。核戦争の後の世界なためか今回のフィールドには舗装道路は全くなく、いくつかの車で踏み固められた地面が広がっているだけだった。今回は序盤のストーリークエストとして、V8エンジンを積んだ車を奪うという展開だった。プレーヤーはかなりの速度で走る車を追い、破壊することになるのだが、護衛も多く、歯ごたえのあるクエストだった。

 車に乗っての戦いは荷台に取り付けた“ハープーン”が使用できる。このハープーンはマックスと共に行動する「チャムバケット」という男が操作する。彼は優秀なメカニックでもあり、インターセプターを改造してくれる。ハープーンは走行中にL1ボタン(Xbox OneではLB)を押すことで狙いがつけられ、○ボタン(Bボタン)で発射する。ハープーンにはワイヤーが取り付けられており、改造の少ない弱い敵ならばタイヤを狙うことで、タイヤを引き抜き走行出来ないようにさせることができる。しかし強い車はタイヤを守るガードに当たってしまい、こちらが引っ張られてしまう。

 ここで使いたいのが「電撃ボルト」だ。このボルトを使えば敵の車体そのものにダメージを与えられる。ボルトの切り替えは十字ボタンできる。敵が屋根に飛び移ってきたときにはショットガンに切り替えることも可能だ。ただし弾切れには注意したいところだ。こまめなリソース改修と弾薬補充が必要となると感じた。

 クエストの敵の場合はターゲットの敵を倒しても護衛の敵が湧き続けるため、敵が落とした部品を拾いに行くのが一苦労だった。車を降りて拾おうとするのだが、敵車に轢かれてあわやゲームーバーになりかねなかった。敵を倒してクエストを完了しても安全でなく、ある程度逃げてしまわなければいけないようだ。

 1つのメインクエスト以外もいくつかのサブクエストに挑戦した。マップのは様々なアイコンがある。暴走族の拠点は大小様々なものがあり、小さなものは襲ってリソースを選るのに良い場所だ。大きなところは現時点では無理なようだ。マックスを育て、装備を充実させてから挑みたい。車の側面にはスパイクを取り付けることができ、育て上げれば

 興味深いのは「トーテムポール」である。死体を縛り上げてつるしているのだが、これはスクロタスの支配の象徴なのである。これにハープーンを打ち込んだり車で壊すことでマックスの存在感を示し、彼の“支配度”を下げることができる。オープンワールドを車で走り回り、力を蓄えてスクロタスに挑戦する、というのがゲームの大きな流れのようだ。

 今回、「MAD MAX」を触ってみて、その独特の世界観と、車でのスピード感のある戦いにグッと引き込まれた。暴走族の拠点を襲うと爆弾を巻き付けた男が突進してきたのは、自分の命すら簡単に捨てるこの世界の一面を見た気がした。このユニークな世界に飛び込めるだけで楽しい。今回の体験で、発売が一層待ち遠しくなった。

【MAD MAX】
この独特な世界観そのものが大きな魅力だ

(勝田哲也)