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スクエニ、「ニコニコ超会議」2日目もステージイベント盛りだくさん

プレーヤーが吉田氏に質問をぶつけるガチンコ勝負

プレーヤーが吉田氏に質問をぶつけるガチンコ勝負

会場から選ばれた挑戦者が吉田氏に質問をぶつけて、視聴者が判定する
見事勝利すると、特製のTシャツがもらえる

 「吉Pに物申す!」はこれまでにも何度か開催され、恒例になりつつある吉田氏とプレーヤーの質問バトル。ルールは3つ。登壇したら何を聞くのかテーマを発表する。持ち時間は2分間で、その間に質問して吉田氏から回答を得なければならない。質問後に会場と視聴者が判定を行い、勝敗を決する。勝利すると「I BEAT YOSHIDA」というTシャツをもらえる。吉田氏に直接質問できる人気のコンテンツで、今回も会場でかけた募集はあっという間に締め切られたそうだ。いろいろな質問が飛び出したので、以下にまとめた。

・ミラージュプリズムについて

Q: 例えばナイトと戦士で共有する装備をミラージュプリズムで例えばナイトのジョブ専用装備の外見に変更した場合、戦士の装備には反映されない。それぞれのジョブで別々の装備を適応できるようになりませんか。

吉田氏: できなくはないですが、セーブデータを使ってしまうのです。それをするなら、先にアーマリーチェストを増やす方を選択するでしょう。装備のデータはサーバーにセーブするものなので、通信量を増やすことになりますから。

・過疎ワールドについて

Q: 過疎ワールドではパーティ募集に3~4時間かかってしまい、行ってもクリアできないことがあります。コンテンツファインダー(CF)のようにワールドをまたいだ募集がかけられるようにする予定はありますか?

吉田氏: 今のところありません。

Q: 時間がかかりすぎるのはヤバくないですか?

吉田氏: CFに対応していないコンテンツや練習パーティの募集をしたいというリクエストは分かりますが、それをするとパーティ募集とCFという機能を同じものにしてしまうことになります。

Q: 例えば今Loadstoneでパーティ募集のスレが始まっていますが、そこで集まった人に合言葉的なものを用意して、それを使ってCFに申請するとマッチングできるようなシステムはどうですか? 例えばリーダーの人がホストになって、リーダーのところに接続してみんなで一斉にCFに入るようにするとか。

吉田氏: それを50万人とか60万人の人が同時にやれるようになってしまうとサーバーが持たないと思います。

Q: でもCFと理屈は同じでは?

吉田氏: CFとパーティ募集は使い方が違うのでバックエンドの設計が違うのです。人が少なくてパーティ募集で集まれないということに関しては、ポーティ募集はサーバーを超えてというものではなくて、もっと人を入れるための有利さを作ることで人を集めたり、それでもだめならワールドを統合するような施策を
やっていくべきかなと思います。

・バトルフィールドについて

Q: 色々なバトルをやって楽しんでいるが、極蛮神やエンドコンテンツの大迷宮バハムートバハムートをやっていて物足りないことがあるのです。ほとんどの戦闘フィールドって円形じゃないですか。もっと線形だったり四角だったりの戦闘フィールドを使ったものができない理由が何かあるのですか?

吉田氏: 意図的にやっていないのです。ボスのフィールドは最低40メートル、かどをできるだけ作らないというレギュレーションで開発をしています。なぜかというと、高低差があったり、そもそも床がスライドしているとかいうフィールドだと今度はジョブバランスに影響するのですね。例えば、誰かが床に乗ってなければいけないようなフィールドだと遠隔DPS確定なわけです。固定でやっているうちはいいのですが、CFに入った時にDPSが近接4人になった場合DPS出せずに床に乗っていなければいけないとか、角があるせいで引っかかるとかいう可能性があるので、どのジョブでも公正に戦えるようにするためにやっていないのです。出来ないわけではないので、もちろんこの先のフィードバックを見てやりたいですが、どうしてもこのジョブが有利という状況が出やすいので、抑えているのが現状です。

Q: そのレギュレーションがある限り円形が多くなるということですが、機工城アレキサンダーもやはり円形のフィールドが多くなるのでしょうか?

吉田氏: それはご自身の目で確かめていただきたいですが、例えば傾くとかそういう仕掛けはとあるコンテンツに入っています。

・ルガディンについて

Q: ずっとルガディンを使っています。私は「FFXI」もプレイしていたのですが、ガルカには尻尾がありました。ルガディンは野獣になりきれない人間みたいに見えます。なぜ尻尾をなくしてしまったのですか?

吉田氏: ガルカとルガディンは違う種族ですというのが1つ。ルガディンのデザインがなされたときに、私はまだ「FFXIV」チームにいなかったので、なぜなくしたのかは分からないのです。

Q: 今後付けてもらえるのですか?

吉田氏: ないところに急に生えるとおかしいとおもいますし、ガルカとルガディンは違ったものであるという認識の上で、もっと別のルガディンらしい特徴であれば前向きなお話ができると思います。

Q: 今後野獣らしい種族を考えていることはありますか?

吉田氏: アウラの人気がどのくらいでるかということで、もっと獣形に倒すのか、もっとナチュラルな方向で行くのかを考えていこうと思います。

・バディチョコボについて

Q: CFを申請した状態でバディチョコボを出すとCFがキャンセルされてしまう。DPSのようにマッチングに時間がかかるジョブだと、チョコボを出しながらCFのマッチングを待つということができない。人の少ないサーバーで、遅い時間帯にF.A.T.E.を回すには1人で回さないといけない。DPSだと回復ができないので、ものによってはクリアできない。申請してからバディを出して、帰還させればマッチングに参加できるような仕様にしてもらえないですか?

吉田氏: それはよくいただく質問です。もともとバディがプレーヤーを回復したりできるように、中身はパーティメンバーということにしているのです。ご存じのようにCFはパーティの状態に変更があるとキャンセルされるという状態になっているので、それが適応されてしまうのです。現在ソースコードに手を入れようとはしているのです。ただものすごく複雑な処理なので、時間がかかっています。おそらく「3.0」には間に合いませんが、「3.X」シリーズのどこかでは解決しようという話をしてソースに手を入れ始めています。お待ちいただいていますが、解決されると思います。

・超える力で浮かぶメモについて

Q: 忘れられたオアシスにかわいいミコッテが寝ているベッドがあるのですが、その横の上の棚を上がると、壁も何もないところにメモが1枚浮かんでいるのです。観光名所として皆さん身に行って欲しいです。カメラの角度によって見えたり見えなかったりするので、まあ見つけましたよというご報告です。

吉田氏: たぶんエオルゼア七不思議系だと思うのですが、忘れられたオアシスって一度開発中に大改造されているのです。ミコッテの種族の文化圏をちゃんと作るために。当時多分そこに壁があったのです。メモのポリゴンって板ポリゴンなので、カメラをちゃんと裏に回さないと出てこないのです。なので、たぶん担当者が壁をなくしたけどメモを外し忘れていて、プレーヤーが行けないと思っていたら、行けてしまったとういことでしょう。エオルゼアの隅から隅まで見ていただいているのは、開発としてお礼を言わせていただきます。

・トゥルー・オブ・フォレストとトゥルー・オブ・ミネラルについて

Q: 最近時間が空いたので、金策をやっているのですが、毎回採掘師と園芸士をジョブチェンジするたびに、毎回あのボタンを押さないといけないのですよ。あれを押す意味がよく分からないのです。未知の採集場を見つけるために使うのは分かるのですが。あれがちょっと面倒くさいのですよね。ずっと付きっぱなしでもいいのではと思うのですが。

吉田氏: タイマーを別にしているという単純な話ですね。

・コンテンツに関して

Q: コンテンツ内で死亡するとスタート地点に戻るというダイアログが出ますが、あれが出ることで押して戻ってしまう人がいるので、できれば保留を押した時の右下に出ているだけの状態にして欲しいのですが。

吉田氏: 初めてMMORPGをやった人は保留の意味が分からないのですね。どうやってターゲットするのだろうとか再度開く方法がわかりにくいので、転生を待つのか、死に戻りするのか常にダイアログを出しておいてあげないと分からないというところがあるので、明確に出すようにしているのです。ただあるがゆえに無条件に「はい」を押してしまって、1人だけぽつーんと待っている人がいるのもわかります。ミスをする人と、分からない人のどちらが多いかという話なので、できるだけ初心者にわかりやすいように残している機能です。

Q: 自分は逆に初心者の方が間違って戻ってしまうと思うのです。

吉田氏: とりあえずどうしたらいいのかということで保留にする人もいるので。これは本当に感覚論なので。

今年もひろゆき氏と乾杯してクロージング

 「超トリプルトライアド大会」はコミュニティチームの室内氏らが司会をする、ユーザー参加のカードゲーム大会。トリプルトライアドはゴールドソーサー実装と同時に実装されたカードゲームで、ゲーム内でもNPCやPCと対戦できる。今回対戦したのは事前の応募で選ばれたつわもの4名。

 試合の形式は、あらかじめセットできる5種類のデッキは全員同じで、3試合の中でどのデッキを使うかを挑戦者が選択するというもの。ルールはすべてのカード見える「オールオープン」、隣り合うカード次第でボーナスが付く「プラス」と「セイム」という3つのルールが基本で、そこに試合ごとに室内氏がくじを引いてさらにもう1つのルールを追加していく。

 将来的に、コミュニティチームではトリプルトライアドのトーナメントのような公式試合を企画、開催していきたいという構想があるそうだ。ゲーム内ではNPCと対戦することが多いだろうが、プレーヤー同士の対戦もぜひやってみて欲しいと室内氏が呼びかけていた。

【超トリプルトライアド大会!】
自信があるというプレーヤー同士の戦い
室内氏がくじ箱から引くルールがかなり試合に影響を与えた

 イベントのトリを飾る「ひろゆき×吉田P対談 7回目」はタイトル通り今回7回目となるビール付の雑談トークショー。「FFXIV」は、スクウェア・エニックスアカウントベースで30カ国ほどのプレーヤーがプレイしている。PRに国のクールジャパン政策の補助金なども使いつつ、海外展開している話などのビジネス的な裏話や、もうすぐ始まるTOKYO MXの番組の収録裏話など、ほかでは聞けない話を聞くことができた。

【ひろゆき×吉田P対談 7回目】
ビールで乾杯しての打ち上げっぽい雰囲気のトークショー
酒の入ったぶっちゃけトークで盛り上がった

(石井聡)