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ウルトラ兄弟の隙を突いて、「帰ってきた怪獣酒場」オープン!
1度ではチェックしきれない、あふれる“ウルトラ怪獣愛”
(2015/4/14 14:54)
企画・店舗運営会社のベネリックとイーケンシーは、円谷プロの監修の元、2014年3月から1年間での期間限定で開店していた酒場「怪獣酒場」を、3月15日から「帰ってきた怪獣酒場」として、“常設店”としてリニューアルオープンすることを発表した。4月14日にはメディア向け内覧会が行なわれた。
「帰ってきた怪獣酒場」は、JR川崎駅東口、NOF川崎東口ビルの地下1階にある。16時30分から24時までの営業で、1月1日以外は年中無休。座席は約100席となっている。5人以上の場合は座敷席で予約が可能だ。
「帰ってきた怪獣酒場」の店長は初代「怪獣酒場」同様、バルタン星人が務める。バルタン星人は、人気メニューだった「ツインテールフライ」の“原料”であるツインテールと、この日のためにツインテールを持ってきたというグドンとともにメディアの前に姿を現わし、挨拶をした。
「『怪獣酒場』はウルトラ戦士に見つかり、閉店させられてしまったが、奴らは閉店を見届けるとウルトラの星に帰ってしまった。我々はこの隙に乗じすかさず『帰ってきた怪獣酒場』をオープンすることができた。このような発表の場を設けて感無量である」とバルタン店長は語った。ちなみにバルタンは「フォッフォッフォ」というバルタン語で挨拶し、我々には地球語での通訳を介したので、正確な通訳かどうかはわからない。
店舗にはバルタン星人に雇われた“人間”の店長もいて、話を聞くことができた。「帰ってきた怪獣酒場」は、いままでの「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」に加え、「帰ってきたウルトラマン」、「ウルトラマンA」、「ウルトラマンタロウ」に関する要素が大幅に増している。「ウルトラマンレオ」の怪獣も展示されているという。
店舗は5人以上の予約で入ることができる座敷「怪獣無法地帯」、2人がけの個室エリア「作戦計画室」、4人用の「宇宙人エリア」、4から6人用のウルトラマン・対怪獣チーム情報を集めた「光の国/地球 戦略研究室」といったエリアわけされている。1から2人ほどのお客向けにはカウンターや2人掛けのスペースも用意されている。
酒場には所狭しとウルトラ怪獣・宇宙人のフィギュアが並べられている。商品として販売されていたグッズも多いが、円谷プロの協力による着ぐるみサイズの巨大オブジェクトも多数展示されている。2人掛けのテーブルは、正面に「ベムスター」や「ゼットン」、「ベロクロン」の腹や胸などの特徴的な部分をかたどったオブジェクトが飾られ、その怪獣に関する情報がテーブルに展示されている。
店のメニューも非常に凝っている。「ツインテールフライ」のほか、ゴモラのしっぽを輪切りにしたような「大阪城の悔恨~自虐のローストビーフ~」、オイル怪獣タッコングならではの「オイルとタコのハーモニー」などユニークなメニューがたっぷり、カクテルも怪獣がモチーフとなっている。メニューにも怪獣情報がふんだんに盛り込まれているだけでなく、「ウメ酒工場で働くダダ」などネタ記事もあって、メニューを読みふけってしまいそうだ。
個人的に「帰ってきた怪獣酒場」で楽しかったのは、テーブルや壁に貼られている宇宙人の記録や、秘密基地の情報、怪獣の内部図解などだ。70から80年代の児童誌が取り上げていた「怪獣図鑑」の世界を濃密に取り入れており、怪獣に夢中だった子供時代の記憶を強く刺激する。店のこだわりの内装はとても多彩でとても1度の来店ではすべてを見られない。繰り返し通いたくなるだろう。
今回は、“ウルトラ警備隊のアンヌ隊員にそっくり”という、女優のひし美ゆり子さんが特別ゲストとして登場し、「帰ってきた怪獣酒場」で“お誕生月の人のみが入れる”という特別ルームで撮影をした。この部屋は、「ウルトラセブン」の第6話「ダーク・ゾーン」で、アンヌの部屋に現われたシーンをモチーフにしており、店に対する要望を紙に書くことができる。この部屋でひし美さんの写真を撮ることができるのは、とても楽しい体験だった。
「帰ってきた怪獣酒場」はこのほかにも入り口で手を差し込める「ジャミラの真実の口」や、様々なグッズが買える「グッズコーナー」など見所満載だ。かなりの混雑が予想されるが、ファンはもちろん、そうでない人も楽しめること請け合いだ。
(C)円谷プロ