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【必見! エンタメ特報】お祭り騒ぎの大暴れ! 映画「ミュータント・タートルズ」

4人が元気に暴れまわっているだけで大満足! 生き生きとした「タートルズ」映画が完成

2月7日 全国ロードショー

こちらは日本でも2014年に放送された「タートルズ」3DCGアニメ版の姿。ずいぶん可愛くなっている

 日本では1991年に初めてアニメ版が放映され、アニメだけでなく玩具やゲームでも人気を博している亀4人組と言えば、「忍者タートルズ」、あるいは「ミュータントタートルズ」だ。

 ニューヨークの下水道でピザを食べているだけかと思えば、敵役のクランケやシュレッダー率いる「フット団」と戦うヒーローでもある。最も有名なのはアニメで、ギャグ路線で笑えて親しみやすいストーリー展開と、特にテレビ東京版においてクランケがシュレッダーを呼ぶときの「サワキちゃん!」に代表される吹き替えならではのアレンジで、筆者をはじめとする子供心をがっちり掴んだ当時のキラーコンテンツである。

 ゲームでは、KONAMIより主にベルトスクロールアクションが国内で複数発売されており、ファミリーコンピュータやスーパーファミコン、アーケードなどで展開。ゲームボーイ版の2Dアクションも3作販売されており、読者の中でもこれらに親しんだという方は少なからずいるだろう。

 最近でも3DCGアニメ版が2014年に放映されていたが、この度「タートルズ」作品の本命といえる映画「ミュータント・タートルズ」が2月7日より公開される。「バットマン」のDCコミックスでも「スパイダーマン」のマーベルでもない、自費出版コミックが原点という、アメコミヒーローの中でも異色の出自ながら、今なお世界で人気の高い「タートルズ」の新生映画をご紹介したい。

【特報 予告編】

協力しながら戦う「タートルズ」のお祭り騒ぎを見よ!

 「タートルズ」は、リーダーで剣使いのレオナルド、サイを扱うラファエロ、棒を武器とするドナテロ、ヌンチャクを使うミケランジェロの4人で構成される。それぞれは武器の種類と青、赤、黄色、紫に別れたハチマキの色で判別可能。さらに、師匠であり父親代わりであるネズミのスプリンター先生が4人の面倒を見ており、彼ら5人で一家のような暮らしをしている。

 また「タートルズ」4人の性格も異なっていて、作品によって微妙にキャラクターが違っているのだが、本作ではレオナルドは真面目、ラファエロは短気、ドナテロは機械オタク、ミケランジェロはお調子者となっている。

左から、ラファエロ、ミケランジェロ、レオナルド、ドナテロ。ドナテロだけガチオタ感がすごい
超ゴツイ亀達。リブート映画らしく、彼らの出生は映画の中で明かされる

エイプリル・オニール役のミーガン・フォックス。トレードマークの黄色いつなぎは、ジャケットの色に活かされている
エイプリルの上司として、ウーピー・ゴールドバーグも登場

 ストーリーでは、シュレッダー率いる犯罪組織「フット団」が勢力を拡大するニューヨークで、実戦デビューしたばかりのタートルズと「フット団」との戦いが描かれている。タートルズたちは身長2mクラスの巨体を誇り、肌は緑でテカテカ、顔も見た目もフォトリアル寄りの造形でぱっと見「キモイ」感じである。

 実際話のキーとなるエイプリル・オニール(ミーガン・フォックス)は「タートルズ」初見時に気絶してしまうのだが、このキモさはハッキリ言って慣れる。それどころか「タートルズ」たちは戦っていても喋っていても生き生きとしているため、映画の進行と共に「タートルズ」っぽさがどんどん増してきて、映画が終わる頃には「『タートルズ』が帰ってきた!」と実感できるだろう。

 ところで、「ミュータント・タートルズ」という作品名から日本ではあまり意識されないが、タートルズは10代である。正式名は「Teenage Mutant Ninja Turtles」であり、ティーンエイジで、ミュータントで、忍者で、亀であるという4つのアイデンティティがそのまま作品名となっている。

 中でも大事なのはティーンエイジという部分。さきほど彼らが「生き生き」していると書いたが、1人1人は未熟ながら、4人がくっちゃべりながら協力し、息を合わせて事件を解決していく賑やかさが彼らの魅力であり、これが作品の楽しさに繋がっている。

 映画ではこの「タートルズ」のキモをちゃんと押さえていて、敵にやられそうになると「ラファ!」や「レオ!」と仲間の名前を呼んで助けを求めたり、助けを呼ぶ前から1人のピンチを誰かが救ったり、しかもその間は軽口も叩きまくりで、アクションシーンはお祭り騒ぎのようになる。

 「タートルズ」たちはモーションキャプチャーによって3DCG化されており、俳優は甲羅の衣装まで背負って(笑)演技している。表情も含めて彼らが「生き生き」としているのは、こうした最新技術による効果もとても大きい。

「ニンジャ」がテーマというわけで、作品の端々には日本モチーフのアイテムやエピソードが入り込む。“真の親”みたいな意味で「ホゴシャ」という単語がシリアスなシーンで出てくるのだが、何度も連発するので笑ってしまった
ケレン味溢れるアクションシーンは必見! 「タートルズ」らしさが存分に活かされた映像に仕上がっている

 その一方で、ストーリー的には不審な点がいくつかある。例えば、「タートルズ」の戦闘技術はスプリンター先生が教えたことになっているのだが、当の先生は「下水で偶然拾った本を読んで会得した」とか言っているし、敵の銃撃を亀の甲羅で防ぐのはいいとして、手も足も甲羅からはみ出しているのに乱射されるマシンガンが全部甲羅にしか当たらない。

 また最も「うーん」と思ったのは、シュレッダーとの戦闘シーン。シュレッダーは今回全身刃物の甲冑という様相、しかも手元に自動で戻るギザギザナイフを投げまくってくる超強いボスとして登場するのだが(ちなみに日本語を結構喋る)、「タートルズ」一家との戦いとなると投げナイフ以外はなぜか殴るだけ。名前通りの刃物野郎で格好良いのに、敵にはナイフの歯を立てないというヤワな仕上がりになっていた。

 だが、本作においてそんなのは些細な事で、とにかく「タートルズ」が元気に暴れているだけでファンとしては嬉しく、満足の出来だった。ちなみに映画については、すでに第2作の制作が決定しているという。今回敵としてはシュレッダーが登場しただけだったが、脳みそ姿のクランゲ、豚のビーバップ、サイのロックステディなどなど、アニメ版ではお馴染みの面々の活躍も期待したい。映画は「タートルズ」を全然知らないという人にも大丈夫なように作られているし、個人的には新生「タートルズ」の公開を機に、再度ブームが訪れると嬉しい限りです!

「タートルズ」の師匠であるスプリンター。「センセイ」と皆から呼ばれている
劇中「ロボ侍」と揶揄されるシュレッダー。日本語を喋るシーンもある。昔のアニメ版と違って、全然冗談が通じない感じ

(安田俊亮)