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AC「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT」ロケテストレポート
ゲームパッドでプレイする新感覚ポケモンバトルアクション!
(2015/1/31 10:00)
ポケモン達を操作して1対1の対戦を楽しめる、新境地のアーケード向けポケモンアクションバトル「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT」。2015年稼働開始予定とされている期待の新作だが、このロケテストが関東の「namcoラゾーナ川崎店」と、関西の「namco梅田店」にて行なわれた。両店はネットワークで繋がれており、通信対戦が行なわれている。
「namcoラゾーナ川崎店」のロケテスト模様を取材したので、当日の様子や、本作の気になる特徴をお伝えしていこう。
ロケテストは大盛況! 新感覚のポケモンバトル「ポッ拳」に長蛇の列
店内には筐体が4台設置され、全て関西の「namco梅田店」とのネットワーク対戦台となっていた。この日は17時の時点で100人以上が詰めかけていて、期待の高さを伺わせた。
なお、17時から整理券が配布されたのだが、その時点で整理番号は132番まで配布され、その後もプレイ希望者の足並みは絶えなかった。
明日以降のロケテストに行かれる方は早めに出向いた方が良さそうだ。
筐体は27インチのモニターに、なんと家庭用ゲーム機でおなじみなゲームパッドを搭載。ゲームパッドはグリップが2本伸びているお馴染みの形状で、方向キー、A/B/X/Yボタン、L/Rボタンを備えている。基本操作は以下の通り。
方向キー:キャラクター移動。2回入れでステップ
Yボタン :弱攻撃
Xボタン :強攻撃
Bボタン :ジャンプ
Aボタン :ポケモンわざ
Lボタン :サポートポケモン
Rボタン :ガード
L+Rボタン:共闘バースト。共闘バースト中にもう1度押すとバーストアタック
Y+Bボタン:つかみ攻撃
X+Aボタン:ブロック攻撃
遠距離戦の「フィールドフェイズ」と近距離戦の「デュエルフェイズ」で戦う、新感覚バトル
バトルの基本ルールは、ラウンド制で相手の体力ゲージを0にすれ1ポイント獲得。2ポイント先取で勝利という、いわゆる対戦格闘ジャンルと同じものだ。
大きな特徴として、バトルには「フィールドフェイズ」と「デュエルフェイズ」という、2つのフェイズが展開されるというものがある。簡単に言うと、遠距離戦の「フィールドフェイズ」、近距離戦の「デュエルフェイズ」だ。
遠距離の「フィールドフェイズ」は、まさに本家ポケモンシリーズのバトル画面さながらに相手ポケモンと向かい合っている様子を斜めに映している。自分のゲージが左下、相手のゲージは右上に表示するなどシリーズの画面を思わせるレイアウトだ。
フィールドフェイズでは、Yボタンで「遠距離攻撃」、Xボタンで相手を追いかけつつ近接攻撃のコンボを浴びせる「ホーミング格闘」となる。相手の遠距離攻撃をジャンプやステップで避けつつ反撃を喰らわせるなど、距離を取った状態での読みあいが展開される。
フィールドフェイズで上+Yボタンやつかみ攻撃など、特定の攻撃がヒットすると近距離の「デュエルフェイズ」へと入っていく。
デュエルフェイズは、互いのキャラクターをほぼ真横から見た、いわゆる対戦格闘ゲームライクな画面。通常攻撃と特殊攻撃の「ポケモンわざ」、さらにいわゆる投げ技な「つかみ攻撃」と、通常攻撃を受け流しつつ反撃するというガード&アタック的な「ブロック攻撃」を駆使する。
この3種類の攻撃は、
“通常攻撃はつかみ攻撃に勝つ”
“つかみ攻撃はブロック攻撃に勝つ”
“ブロック攻撃は通常攻撃に勝つ”
という3すくみがあり、別の言い方をすると、近接攻撃、ガード、投げ(つかみ)の要素に、ガード&アタック的な「ブロック攻撃(ただし投げに弱い)」が加わっているとも言える。攻撃とガードを中心に戦うも、攻撃の切れ目には毎回3すくみの読みあいが発生しているように思えた。
ちなみにブロック攻撃は、相手の遠距離攻撃をブロック攻撃の発生で防ぎつつ、ステップキャンセルしているような動きも、チュートリアル映像中に見られた。そうしたテクニカルな要素も隠されていそうだ。
なお、デュエルフェイズは特定の攻撃か、一定数のコンボがヒットするとフィールドフェイズに戻り、仕切り直しになる。
デュエルフェイズでいかに大ダメージを与えられるかが基本だが、ポケモンによっては、デュエルフェイズが強かったり、逆にフィールドフェイズが得意だったりもあるのかもしれない。
使用できるポケモンは、このロケテストバージョンでは以下の5種類。
・「ルカリオ」 :攻守バランスのとれたオールラウンダー
・「ピカチュウ」:素早い動きからパワフルな電撃を叩き込む
・「スイクン」 :多彩な遠距離攻撃で鉄壁の守りを誇る
・「カイリキー」:接近戦なら敵なしのパワーファイター!
・「サーナイト」:遠くから華麗なアクションで敵を翻弄する
ポケモン紹介には、「ルカリオ」、「ピカチュウ」、「スイクン」はスタンダードタイプ、「カイリキー」はパワータイプ、「サーナイト」はテクニックタイプとあり、カイリキーはデュエルフェイズが、サーナイトはフィールドフェイズでの戦いが得意なのかもしれない。
それぞれ特殊攻撃である「ポケモンわざ」が4種類ずつ紹介されていたのだが、コマンドはいずれも“方向キーを入れつつ特定のボタン”という簡単操作。遠距離攻撃、近距離攻撃、対空、突進、つかみなど、いろいろなタイプのわざが用意されている。
サポートポケモンの存在もポイントだ。サポートポケモンはLボタンで呼び出せて、ポケモンごとに「攻撃」、「妨害」、「強化」といった特殊なポケモンわざを放ってくれる。サポートポケモンは2種類を選択し、ラウンドごとに選択可能。このロケテストバージョンでは以下の6醜類から選べた。
・「エモンガ」 :でんげきは 相手の移動速度を下げる遠距離攻撃
・「ツタージャ」:グラスミキサー 一定距離を近づき、対空攻撃を行なう
・「ゲコガシラ」:みずのはどう 円盤状の遠距離攻撃を連発する
・「フォッコ」 :ひのこ 多段ヒットするドーム状の範囲攻撃
・「ラプラス」 :なみのり 横幅の広い、強力な突進攻撃
・「イーブイ」 :てだすけ 一定時間攻撃力アップ+HP回復
サポートポケモンの使いどころや、どのポケモンを選ぶのかも、勝敗をわけるポイントになっている。
「共鳴バースト」という一定時間の間、能力が大幅にパワーアップする要素もある。共鳴バーストに必要なゲージは、攻撃を当てたり食らったり、またはフェイズチェンジ攻撃を当てると大幅に貯まっていく。
さらに、共鳴バースト中には「バーストアタック」という超強力な攻撃を1回だけ放てる。共鳴バーストをいつ使うか、バーストアタックをいかに確実に当てるかも重要なポイントになりそうだ。
新感覚のシステムで「ポケモン」の魅力を上手く取り入れている期待作!
この日は残念ながら取材のみでプレイはできなかったのだが、システムやプレイ模様を見る限り、シンプル操作で読みあい重視の、手軽に楽しめるも奥深いゲームとなっていそうだ。
フィールドフェイズの画面構成をはじめ、ポケモンシリーズのエッセンスを上手く使っていて、ファンも納得、ニヤリとさせられるゲームになっている。グラフィックスは丸みと柔らかさのあるポケモンの姿をキレイに作っているし、モーションも滑らか。
フィールドとデュエルという2つの距離感にわかれたフェイズの作りも面白く、従来の対戦格闘ゲームともまた異なる感覚を作りつつ、いろいろなわざのあるポケモンの魅力を上手く引き出している。細かなテクニックも豊富にありそうで、正式稼働はもとより、その後のやり込みでどんなプレイ模様のゲームに変貌していくのかが楽しみなタイトルだ。
©Pokemon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
©BANDAI NAMCO Games Inc.
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