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NCSOFT、「パンヤ」と「トリックスター」のモバイル版をプレイ

「パンヤ モバイル」と「召喚士になりたい。」の2タイトルをプレイアブル出展

11月20日~23日開催



会場:韓国釜山BEXCO

 G-STAR2014の韓国NCOSOFブースでは、「リネージュエターナル」以外にも、iOS/Android用タイトルのプレイアブル出展が実施されていた。

 プレミアショウで紹介されたタイトルは合計6本あったが、会場で実際にプレイできたのはNCSOFT子会社でNtreev Soft開発の「パンヤ モバイル(仮題)」と「召喚士になりたい。(原題直訳)」の2タイトルのみ。他はすべて映像出展に留まっており、プレミアショウでモバイルへのシフトが大きく打ち出されていただけにやや肩透かしを食らってしまった印象だが、他のタイトルは今後に期待しておきたい。

 本稿ではプレイアブル出展されていた2タイトルについてその様子をご紹介する。

基本システムはそのまま、キャラクター性を重視「パンヤ モバイル(仮題)」

画面を見た瞬間に「パンヤ」だとわかる。ショットのタイミングが良ければもちろん「パンヤ!」と声が上がる

 日本でもPC向けオンラインゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」として10年に渡って親しまれているゴルフゲームのモバイル版が、「パンヤ モバイル(仮題)」だ。

 今回のデモでは「パンヤ モバイル(仮題)」の実際のコースを3ホールほどプレイできるというもので、プレイしての操作が確認できた。基本的なゲーム内容はPC版のシステムをそのまま持ってきており、スライド操作で狙う位置を決めた後、力加減と正確性をゲージの変化で決定して、これを繰り返していく。

 タッチ操作とはもともと相性が良いと思われたのでこの移行は順当だと思われたが、かなり細かく位置を決めようとすると、キーボードの矢印キーの方が使いやすく感じてしまうのが意外だった。

 原因は狙いを決める操作にある。ここではタッチの後ドラッグ、位置を決めて画面を離すという流れになるが、離す瞬間にわずかながら狙いがズレてしまうほか、「あと手前に数ミリ」などといった場合はかなり調整が難しい。「スカッとゴルフ パンヤ」ではミリ単位の調節でチップインショットを入れに行く技を極める楽しみもあるのだが、その完全再現とはいっていない。

 しかしそれは開発側も認識しているようで、本作では風向きや強さは数字で表示されず、ショット画面で空中に出せる草の動きのみを見て風の状態を判断させるようになっている。数字でカチカチに縛らず、チップインショットの難易度を上げる代わりに、その分ゆるく楽しんでほしいという狙いがあるようだ。

 また本作では新規キャラクターも投入して、キャラクターゲームとしての面を強く押し出していくという。モバイル版では新キャラクターからPC版のキャラクターまで揃えるほか、キャラクターごとにステータスの特徴を出し、コースごとにどのキャラクターを選択していくかを決めていく楽しみが重視されている。また友人のキャラクターを借りて使用するといったことも可能で、これはPC版にはない要素だ。

 なおデモ版ではコブラショットやトマホークショットといった特殊ショットは使用できなかったが、これは開発中でこれから追加されていくそうだ。配信後は2015年を予定しており、日本版も準備中とのことだ。

【プロモーションムービー】

「トリックスター」キャラクター大集合。半自動化で楽チンプレイ「召喚士になりたい。」

ターン制のRPGとなった「トリックスター」。スキル発動時にはキャラクターのイラストがカットインされる演出もある

 「召喚士になりたい。(原題直訳)」は、MMORPG「トリックスター」のドット絵キャラクターを使用したボードゲーム型のRPG。集めたキャラクターを5キャラクター1組で編成でき、戦闘ステージでは他のプレーヤーのキャラクターを1人借りて、合計6キャラクターでバトルしていくこととなる。

 ステージ進行はすごろく形式で、カードをめくって書かれた数字に従って、その分だけマスを進めていくというもの。マスには「体力回復」やゲーム内通貨獲得、また敵が待ち構えており、到着したマスのイベントに従いながらゴールを目指していく。

 敵との戦闘では、キャラクターをタッチしていくだけで戦闘が進められる。「トリックスター」で培われた戦闘アニメーションが活かされて、ドット絵キャラクターたちの派手なバトルが見られるのが特徴だ。キャラクター固有のゲージが溜まれば強力でさらに派手なスキル攻撃も可能で、これらを繰り返して敵を全滅させれば勝利となる。

 またプレイ中は、プレーヤーは戦闘を含むゲーム進行を自動で進めるか手動で進めるかを選択でき、自動を選択した場合はすごろくシーンとバトルが高速で進んでいく。この切替はゲーム中にいつでも選択でき、普段は自動で、スキル発動のタイミングや攻撃する順番をきっちり決めたい場合は手動などといった使い方が考えられる。

 編成できるキャラクターは、キャラクターのイラストが描かれたカードをゲーム内で購入する形で増やすことができる。課金形態については明言できないとのことだったが、ゲーム進行で得られるゲーム内通貨で購入していくことが可能だという。

 プレイについては、ほとんどが自動で完了するのでラクな印象だ。味方が敵を次々に撃破していく様子を見ているだけでも楽しいのだが、その上で、キャラクターを育てていくことでステータスやカードのイラストが変化する楽しみもある。

 本作は2015年の配信が予定されており、「トリックスター」のキャラクターを使用していることもあり、日本での配信も念頭において開発が進められているという。実際にどうなるかは未定なものの、日本でも無事配信されることを期待したい。

【プロモーションムービー】

(安田俊亮)