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時速23km! 走りに特化したスマホ制御ロボット「Ollie(オリー)」登場
スフィロのメカニズムを応用、スケボーのようなトリックも楽しい
(2014/11/10 17:49)
米スフィロはスマホやタブレットで制御するロボット「Ollie(オリー)」を11月11日より販売する。価格は12,800円(税込)。今回販売されるのは青いスパイク型の「ヌビータイヤ」を装備した一般タイプで、アップルストアでは黄色い平坦なスリックタイプの「ウルトラタイヤ」を装備したバージョンが先行販売されている。今回、一般タイプ販売を記念して発表会が開催された。
スフィロはギアボックスという社名で2013年より「スフィロ」というロボットを売り出した。このロボットはボール型で、スマホやタブレットで自由自在にラジコン操作できる上、様々なアプリで動きを制御したり、コントローラーとしての使用も可能で、アメリカを中心に世界中でヒットとなった。ギアボックスは自社を象徴する商品として2014年頭にスフィロを社名にし、さらなる展開も計画している。
「オリー」は「スフィロ」のメカニズムを活用し、より“走り”に特化した製品となっている。円筒形のボディにタイヤを装備し、最高時速23km(秒速6m)というスピードを実現し、ダイナミックな走り、ドリフトなどの機動性に加え、その場で激しく旋回するなど“トリック”の楽しさを実現した。Ollieとはスケートボードのトリックの用語で、スケートボードでのジャンプを意味する。「オリー」はその名の通り、高速に走らせて、様々なトリックを楽しむことができるのだ。
「オリー」はアプリをダウンロードし、BluetoothをONにしたスマホかタブレットを近づけるだけでリンクが完了する。スマホを縦に持てば「ドライブモード」となり、バーチャルスティックで直感的に操作ができる。スマホを横にすると「トリックモード」に変わり、片方の指で本体を操作、もう片方の指で様々なトリックを決めることができる。その場でジャンプしたり、片輪だけで回転したり、操作次第で様々なトリックが決められる。
さらに11月下旬にはピンクなど様々なカラーのタイヤアクセサリーが販売開始となる。「ヌビータイヤ」、「ウルトラタイヤ」に加え、よりスピードを出せるように凹凸のない「ターボタイヤ」が登場する。さらにジャンプ台も登場予定。対応アプリも続々登場するという。
今回、「オリー」を実際に楽しむことができたが、タイヤを激しく回転させて進むその姿は見ているだけで楽しく、スピード感も心地よかった。「スフィロ」よりも“走り”に特化した印象を受け、ラジコンとしての楽しさに特化している製品だという印象を受けた。トリックの時はダイナミックに車体が跳ね、カッコイイ。ただし思うように回転させるのはコツが必要で、練習することでブレイクダンスのような楽しい動きをさせることができそうだ。
今回、北米からビデオ回線を通じて商品開発ディレクターのブランドン・ドリス氏に話を聞くことができた。「オリー」は「スフィロ」をより走りに特化する方向で考え生み出された製品だという。より楽しい走りを目指して努力し、より速く走らせるメカニックを実現した。また、スフィロは非接触型のデバイスで充電ができ、防水機能もあったのだが、「オリー」は充電はUSBケーブルで行ない、防水加工は施されていない。機能の単純化により、コストダウンを行なったという。円筒型のボディは進行方向もわかりやすく、低年齢のユーザーも意識した製品になっているとのことだ。
ドリス氏は「『オリー』は現在様々なアプリを開発しており、来年に向けて面白いソフトも作っていきますので楽しみにして下さい」とユーザーに向かって語りかけた。北米では「スフィロ」や「オリー」のようなスマホやタブレットと連動する「コネクティッド・トイ」が好調で今後さらに勢いを増すという。今後も注目していきたい。