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【スマホアプリ今日の1本】変形3マッチパズルに進化した「LINE POP2」

「LINE POP」の続編にしてステージクリア型へと変貌。方針展開は吉と出るか凶と出るか?

10月26日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

六角形マスに埋め尽くされたステージ。従来の3マッチパズルとは一味違ったプレイ感となっている

 配信開始2日後に1,000万ダウンロードを突破し、現在では世界累計4,700万ダウンロードを超えるというモンスターパズルゲーム「LINE POP」。「LINE」が爆発的に世間的知名度を高めていたタイミングにあわせて配信された“公式LINEゲーム”であり、その手軽さと中毒性で一気にLINEゲームの基板を固めることに成功したタイトルである。

 LINEの公式ゲームは以降も続々登場しており、成功作も数多く生まれているが、この度ついに「LINE POP」の続編「LINE POP2」が登場した。「LINE POP」は1分の制限時間の中でいかに点数を稼ぎ、友達とのランキングを競うかがゲームシステムの中心となっており、「LINE POP2」も同じようなシステムが想像されたが、これが全く違うゲームとなっていた。

 「LINE POP2」は、六角形のマスが敷き詰められたステージで同種類のブロックを3つ以上直線に揃えて消していく“3マッチパズル”をプレイしていくパズルゲーム。ゲームはスコアを競うものではなく、ステージをクリアして先へ進んでいくという「キャンディクラッシュ」方式を採用している。

 特徴的なのは「六角形のマス」によるパズルという点で、「LINE POP」などの3マッチパズルは縦横の移動のみだったのに対し、本作では縦移動に加えて左右移動が2種類と増えている。四角形マスの3マッチパズルとは消し方も落ち方も違ったプレイ感になるので、新鮮な気持ちで3マッチパズルを楽しみたいという人には最適なゲームと言える。

 またブロックを4つ以上消した時に出現し、周囲や直線上のブロックなどを消す特殊ブロックも消し方に応じて数種類用意されている。さらにこれらを組み合わせた時にはより派手な演出でブロックが消えるので、演出上も戦略上も幅が広がったと言えるだろう。

 ただ気になるのは、ゲームシステムとしてのアップデートは「六角形のマスを使用している」程度に留まっているということ。特定のブロックを下まで落としたり、指定されたマスのすべてでブロックを消すなど、ステージのクリア条件としては従来のステージクリア型3マッチパズルの王道をなぞっているだけなので、際立った目新しさというのは正直感じられない。

 そしてステージクリア型に方針転換したことで、ゲームスピードはがくっと下がった。その分ゆっくりゲームに取り組めるとも言えるのだが、「LINE POP」が反射神経を総動員するような忙しいタイトルだったことを考えれば、その続編としては物足りないくらいのんびりとしている。この方針変更が、吉と出るか凶と出るか。それらを含めて、今後が気になるところではある。

【スクリーンショット】
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(安田俊亮)