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スクエニ「LORD of VERMILION ARENA」アルファテストレポート

7vs7で戦う奥深い戦術バトル! 現時点でも魅力満載の出来

2015年サービス開始予定

 シリーズ初のPCオンラインゲーム「LORD of VERMILION ARENA(ロード オブ ヴァーミリオン アリーナ)」のアルファテストが10月17日~19日まで行なわれた。「LORD of VERMILION ARENA」(以下、「LoVA」)は、同社がこれまでアーケード用ゲームで展開してきた「ロード オブ ヴァーミリオン」シリーズのエッセンスを継承したオンライン専用マルチ対戦アクションゲーム。「デッキビルディング」と、7vs7で戦う「マルチ対戦アクション」が楽しめる。

 PCゲームではバトルアリーナタイプ(マッチング対戦もの)のアクションストラテジージャンルにあたり、特に海外ではここ数年に渡って大きな人気を博しているのだが、それに比べると日本ではストラテジージャンル自体がちょっとおとなしい印象だろうか。

 だが、日本のゲームファンにもとっつきやすい「ロード オブ ヴァーミリオン」シリーズがPCゲームとして登場するとなると、これを機に日本でも盛り上がっていくかもしれない。そんな予感もさせる「LoVA」の第1歩となるアルファテストバージョンをプレイしたので、その模様をお伝えしていこう。

クライアントの動作は軽快、キーボード&マウスかゲームパッドで操作を行なう

こちらがホーム画面。まだ機能は制限されている

 「LoVA」は、最大7vs7のチーム戦で戦うオンライン専用マルチ対戦アクションゲームだ。アルファテストでプレイできるのは、主に以下のようなものになっていた。

・プレーヤーキャラの作成
・プレーヤーキャラの装備変更
・使い魔デッキの編集(カード40枚を所持、デッキは5枠保存可能)
・ソロ参加での7vs7、15分の対戦(マップは死都アルカウスのみ)

 プレーヤーキャラクタは男女、顔パターン、髪型、目、口、肌や各所の色などを自由に組み合わせて作成できた。初期装備の中からではあるが装備変更も可能。装備による外見のカスタマイズも多彩にできそうだ。

 ホーム画面に入ると、「戦闘」、「使い魔(デッキ構築)」、「装備(主人公の装備変更)」、「マイページ」といった項目が使えるようになっており、ランキングも既に実装されていた。戦闘中の操作では、ゲームパッドかキーボード&マウスが選べて、キーバインドも変更可能。

 キーボード&マウスでの基本操作は、主人公の移動をW/A/S/Dキーで行ない、マウスの右クリックでカメラ操作(体の向きの操作)、左クリックで攻撃となる。プレイにおいては順に紹介するが他にも機能が多く、素早い操作を求められるので、キーボード&マウスの方が筆者は遊びやすいように感じた。

装備の変更も可能
デッキ編集画面。カードは40枚所持していて、デッキを5セット保存できた。カード詳細もしっかり出来上がっていて、それぞれのボイスも既に搭載されていた
オプション画面。操作はキーボード&マウスかゲームパッドを使える。スキル使用時のカーソル位置補正などもあり、画像を載せていないが、オーディオの項目ではBGM、SE、ボイスのボリューム調整ができる

 なお、今回プレイに使用しているPCは、CPUがIntel Core i5-4670K、ビデオカードはGeForce 560Ti、OSはWindows 7 64bit版と、はっきり言って一昔前のスペックなのだが、それでも「LoVA」の1,280×720のウィンドウ表示で動作はサクサク。多人数&使い魔が入り乱れる場面も頻繁にあったが、特に重くなった様子はなかった。

 必要動作環境と推奨は以下のようになっているが、必要環境ほどであればスペックはそれほど求められず、遊びはじめやすいものになっている。

【必要動作環境】
OSWindows Vista 32/64bit、Windows 7 32/64bit
Windows 8 32/64bit、 Windows 8.1 32/64bit 日本語版
CPUIntel Core2Duo 3GHz
メインメモリ2GB (64bitOSの場合は4GB推奨)
ハードディスク/SSD空き容量20GB
ビデオカードNVIDIA Geforce 8800以上、
ATI Radeon HD 3870以上
(共に VRAM 512MB以上 必須)
画面解像度1,280×720
インターネットブロードバンド接続
サウンドカードDirectSound 対応サウンドカード(DirectX 9.0c以上)
DirectXDirectX 9.0c以上
【推奨動作環境】
OSWindows Vista 64bit、 Windows 7 64bit,
Windows 8 64bit, Windows 8.1 64bit 日本語版
CPUIntel Corei7 2.66GHz以上
メインメモリ8GB以上
ハードディスク/SSD空き容量20GB
ビデオカードNVIDIA Geforce GTX 660以上、
AMD Radeon HD 7870以上
画面解像度1,920x1,080
インターネットブロードバンド接続
サウンドカードDirectSound 対応サウンドカード(DirectX 9.0c以上)
DirectXDirectX 9.0c以上

マナをうまく貯め、使い魔を引き連れて、アルカナコア破壊を目指すのが目的

使い魔を召喚して引き連れつつ、アルカナコアにダメージを与えていくのが対戦の目的

 対戦の基本ルールとして、プレーヤーは自分のキャラを動かし、カードデッキから使い魔を召喚し戦力を高めつつ、互いの陣地最奥にいる「アルカナコア」の破壊を目指していくというものになっている。シリーズ作同様に、チームでの連携や、戦術が非常に重要になるゲームだ。

 なお、時間内にアルカナコアを破壊できなかった場合は「アルカナコア」のHPが寄り多く残っているチームの勝利となるのだが、アルカナコアのHPは以下のようなプレイで減らせる。


・敵ユニットを倒す(敵プレイヤーと使い魔):ダメージ量「小」
・直接攻撃する:1回あたりのダメージ量「中」
・ガードタワーを破壊する:ダメージ量「中」
・ゲートキーパーを倒す:ダメージ量「大」

 このようになっており、まとめると「相手チームに倒されないように立ち回り、ガードタワーやゲートキーパーを撃破して、できればアルカナコアの撃破を目指す」というものになる。

 マップは大きくわけて、左、中央、右の3つルートが広がっており、お互いの陣地内には各所に「ガードタワー」という拠点がある。まず相手チームのガードタワーを破壊し、アルカナコア前にいるゲートキーパーを倒せば、アルカナコアへ直接攻撃できるという順番だ。

 また、中央には「ミニオンアーク」という中立の施設がある。これは占拠すると、相手のガードタワーなどに突撃していく攻撃ユニット「ミニオン」を周期的に生み出す施設で、左右に2箇所存在する。後述するがミニオンは非常に重要で、ミニオンアークは常に相手チームとの奪い合いになる。まずはこれを確保して、ミニオンとともにガードタワーへ攻め込んでいくというのが、セオリーの流れとなっていた。

このテストでは、マップは死都アルカウスで固定。上下に陣地がわかれており、フィールドは広くて路地も多い。中央の左右にある「ミニオンアーク」を占拠しつつ、相手陣地のガードタワー破壊を狙っていく
対戦開始前の準備画面。左下にチャット欄があり、プリセットのラジオチャット遊びも盛んに行なわれていた。なお、ラジオチャットはボイス付き

 それでは早速、対戦模様に入ろう。このアルファテストでプレイできる対戦は前述のように“ソロ参加での7vs7、15分の試合”のみ。まず対戦を選ぶとマッチングが行なわれるのだが、こちらはスピーディーで、全員が参加を了解すると、対戦準備画面に移っていく。

 対戦準備画面では、プレーヤーの種族(人獣、神族、魔種、海種、不死があり、デッキ内の種族に合わせて選択する)や、対戦中に1度だけ使えるアルティメットスペル2種類の選択、デッキの変更が行なえる。

 また、左下にはチャット欄があり、キーボードのZ/X/Cキーでラジオチャットが使える。ラジオチャットには「よろしく!」などの基本的な挨拶や、「わかった」などの意思疎通用のもの、「後退する」などの戦闘中に使うものなど、初期状態で充分なものが一通り揃っていた。いずれもボイス付きなので、戦闘中に文字を追わずとも反応できる。ちなみに慣れてきた人同士になると、「一緒にがんばりましょう!」からの「お断りよ!」といったチャット遊びも盛んで、和気あいあいとしたいい感じの盛り上がりを見せていた。

 いよいよ対戦開始。マップの上下で互いの陣地がわかれており、スタート位置のホームは1番下になる。このホームでのみ連れて行ける「使い魔の召喚」が可能。他の場所で召喚すると「使い魔の設置(召喚した場所から移動しない)」になる。

 使い魔を召喚するのには、使い魔のコスト分の「マナ」が必要だ。マナは以下のような手段で増加する。


・「時間経過による自然増加(増加量、僅少)」
・「敵軍のミニオンを倒す(増加量、少)」
・「マップ中に点在する中立のモンスターを倒す(増加量、少)」
・「ガードタワーやゲートキーパーを破壊する(増加量、大)」
・「敵軍のプレーヤーキャラクタや使い魔を撃破する(増加量、相手のレベル次第で増減)」
・「使い魔を生贄に捧げる(増加量、使い魔のコストに応じて増減)」

 このようになっており、手っ取り早いのはミニオンやモンスターの撃破、ガードタワー、敵プレーヤー&使い魔撃破、といったあたり。それをするためにもマナが少ない序盤に召喚できる低コストの使い魔をデッキに組み込んで、段階的に高コストの使い魔召喚へと繋げていくのがセオリーだ。

使い魔を召喚したり、真化・超真化させるのに重要な「マナ」。低コストの使い魔を引き連れつつマナを稼ぎ、高コストの使い魔召喚へと繋げていく“組み立て”が重要だ

(山村智美)