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「LORD of VERMILION ARENA」第2回アルファテスト内容を先行体験!

「一部アイテム課金あり」も、「Pay to Winにはしない、競技性を重視します」

12月12日開催

会場:秋葉原 e-sports SQUARE

 スクウェア・エニックスは、2015年にサービス開始予定のWindows PC用マルチ対戦アクション「LORD of VERMILION ARENA」(ロード オブ ヴァーミリオン アリーナ)に関する発表会を、東京・秋葉原の「e-sports SQUARE」にて開催した。

 「LoVA」では、12月22日よりアルファテストの第2回を実施予定だが、この日の発表会では第1回のテストとの違いについて発表され、実際にプレイもできた。その模様をお伝えしていこう。

第2回アルファテストの内容を先行体験! ライズ世界の住人もプレーヤーキャラに使用可能に。追加“使い魔”や、“ショップ”もテスト実装

シリーズプロデューサーの柴 貴正氏。基本プレイ無料、アイテム課金のサービス形態について「Pay to Winにはしない、競技性を重視します」と語った

 発表の壇上にはシリーズプロデューサーの柴 貴正氏、さらにタイトルプロデューサーの和賀 潤氏、開発ディレクターの黒木 崇氏が登場し、「LoVA」について、そして第2回アルファテストについて紹介した。

 まず、これまで正式には明らかにされていなかったサービス形態だが、「基本プレイ無料 一部アイテム課金あり」の、いわゆるF2Pタイトルとして運用される。

 これについてイベントの合間に柴シリーズプロデューサーに改めて伺ってみたのだが、基本プレイ無料アイテム課金については、「Pay to Win(課金をした人が圧倒的に有利になる意)にはしない」とのことだ。「課金しているかどうかに関わらず勝敗を純粋に競える、“競技性”を重視していきます。そちらの方が未来があると考えています」と、重要な運営方針とビジョンを伺えた。

 プレイ人数においては最大7vs7の14人となり、第2回アルファテストでもそこは変わらず。ただし、将来的には1人プレイで楽しめるもの、さらに5人チーム同士で対戦する公式大会向けにもなるかもしれないモードの実装を考えているということだ。

 第2回アルファテストでは、プレーヤーキャラクターに新たに「ライズ」世界出身の獣人が選べるようになる。第1回アルファテストにいた「ヴァーミリオン」世界のキャラクターと、どちらかから選べる。

 使い魔は新たに60種が追加され、全100種が使用可能になる。ただし、「ショップ」も同時に実装され「ゲーム内通貨で使い魔を購入する」という要素が加わっている。

 また、ショップではプレーヤーキャラクターの「装備」を生成することも可能になっていた。対戦すると素材が手に入り、それを消費して新たな装備品を作り出すというものになっている。生成では運が良いと、外観が特殊なレアな装備が完成することもあるのだとか。ただし、装備の性能については通常のものと大きな差はつかず、方向性として“外観のカスタマイズを楽しめる要素”にしていくとのことだ。

 対戦相手が決まるマッチングには「マッチングレートシステム」が実装される。レートが対戦の勝敗によって増減し、レートが近い人同士がマッチングされる。まだ仮のまさにテスト段階的なものということだが、第1回のアルファテストよりも一方的な試合にならないようになっているという。

 操作においては、簡易のチュートリアルも実装されている。基本操作やルールを、手順を追いながら理解できるようになっていた。ただしこちらもまだ簡易のものであり、製品版に向け仕様の追加とともに充実させていきたいとのことだった。

 このほかにも、「キルで入手できるマナ量」をはじめ、ゲームバランスにおいても第1回アルファテストで寄せられた意見を汲みつつ、調整が加えられている。

第2回アルファテストでの実装内容はタイトルプロデューサーの和賀 潤氏、開発ディレクターの黒木 崇氏が紹介。ライズ世界のプレーヤーキャラクター追加や、追加の使い魔、ショップの実装などが行なわれる
この日は3試合をプレイ。第2回アルファテストの内容を体験できた

 体験プレイの模様に入ろう。この日はキャラクタークリエイトからチュートリアル、デッキクリエイト、7vs7の対戦と、第2回アルファテストと同等の内容を、実際にプレイできた。

 キャラクタークリエイトで早速「獣人」のキャラを作ってみたのだが、これがなんとも、かっこいい&かわいい。外観のカスタマイズに凝りたくなる魅力的な種族に仕上がっていた。なお、対戦中にボイスやセットされているチャットの内容も、獣人らしく専用のものになっていて、ヴァーミリオン世界のキャラクターよりも、硬派な印象のものになっていた。

 チュートリアルを終えてホーム画面になると、本作のナビゲート役になる「ドゥクス・ティア」が登場。彼女はホーム画面の空間をウロウロと歩き回ったり、ごろごろ寝転がっていたりしつつ、プレーヤーが何かメニューを選ぶと、案内してくれる。

 ショップでは、「使い魔の購入」と「武器・防具の生成」が可能。使い魔はゲーム内通貨で購入可能で、この日は体験用に全て購入済みになっていたものの、第2回アルファテストではプレーヤーが購入していく形式になるという。「武器・防具の生成」は前述のように、素材をもとにできあがる装備が見えるようになっているのだが、運が良いと特殊なものができあがる。

獣人をカスタマイズ。装備によって様々な外観を楽しめる
ナビゲート役の「ドゥクス・ティア」と、ショップの画面。ショップでは使い魔をゲーム内通貨で購入(この日は全て購入済みになっていた)と、武器・防具の生成が可能だ

 対戦では、ミニオンから入手できるマナ量の増加が大きく、第1回のテストよりも序盤からマナ量を稼ぎやすい印象を受けた。一方で、キルのアシストやキルで入手できるマナ量は減少しているので、マナが余りやすいという状況にはなりづらい。より試合展開の序盤が早く動くようになったと感じた。

 使い魔がやられてしまい復帰を待つときにも、ホームプレイスだとカウントが速まるという調整が入ったので、“復帰待ちで動けない”というシチュエーションが短くなっていた。この日はそうした調整もあってか、より決着が早まる、または実力が拮抗していても、互いに相手陣地奥深くまで侵攻して押し合うというような、激しい展開になることが多かった。

マナ獲得量や使い魔復帰カウントの調整がされ、序盤からよりスピーディーに展開するように。激しい試合の連続になった

 この日は3試合して体験プレイは終了となったのだが、追加の使い魔によってデッキクリエイトがより広がっており、試合の合間にデッキクリエイト画面で熟考する人も多く見られた。第2回アルファテストに参加される方は、ショップで使い魔を購入しつつデッキ作りに頭を悩ませるもよし、武器・防具の生成でカスタマイズをより楽しむもよし。それらとともに、よりスピーディー&アグレッシブになった対戦を楽しんでいただきたい。

(山村智美)