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プレイステーション・ブース。PS4と「Project Morpheus」が切り開く新たなVR境地!

4つのコンテンツを体験してみた! 一般公開日は激混み必至

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

コーナー外周のモニターでプレイ中の映像が見られるが、ヘッドセットを装着している本人が見ているものとは天地の違いがある

 ゲームファンだけでなく、各方面から高い関心が寄せられているPS4用VRヘッドセット「Project Morpheus」。SCEJAは、ブース内に計10台(うち2台はプレミアムラウンジ)の試遊台を設置。国内初のプレイアブル出展とあって、業者日初日から人気が集中。ここでは、限られた時間ながら触れることができたデモンストレーションにまつわるレポートをお届けする。

 筆者が体験できたデモンストレーションは「THE DEEP」、「THE CASTLE」、「EVE VALKYRIE」、「AKB0048 × 創聖のアクエリオン 多次元ライヴ」の4つ。一般公開日は「VRルージュ」をくわえた計5本のデモンストレーションが出展されるが、注意していただきたいのは「Project Morpheus」の試遊にはホール1の整理券配布所で配布される「整理券」が必要ということ。このとき、遊びたいデモンストレーションは指定不可。案内されたコーナーにある各デモンストレーションをプレイするという流れになる。

 なお、各デモンストレーションの体験においては、PlayStation Cameraでトラッキングする都合上、立ち位置がほぼ固定され、ヘッドセットを装着したまま前後左右に足を動かすといったインタラクトはない。「Project Morpheus」それ自体が開発途中ということもあり、このあたりの仕様は仕方ない。

 「THE DEEP」は、海中をテーマにしたデモンストレーション。体験者は防護檻に入ったダイバーとなり、さまざまな体験をする。本作は、ヘッドセットのほかにコントローラーを使用。コントローラーで右手に持った照明弾の照準と発射が可能だが、海洋生物などにダメージを与えられるわけではなく、あくまでも演出要素といった感じ。臨場感あふれる海中の風景は、360度全周を見渡せるVRの特性をもっともわかりやすく伝えてくれる。

 「THE CASTLE」は、見習い騎士となりダミー人形を相手に訓練するというもの。ヘッドセットのほか、PS MOVEを使用。トリガーを引くと握り拳を作る。訓練は、ダミー人形への打撃(グーパンチ)、左右にある剣を取り切りつける、ボウガンで射る、フレイルで殴打と暴れたい放題。ダミー人形のダメージもきちんと物理演算にのっとっており、角度や強さなど効果の違いが如実にわかる。背景による動的要素がないためVR体験としての感動はやや低めだが、爽快感はこれが1番といった印象。

 「EVE VALKYRIE」は、戦闘機に乗り宇宙で戦うシューティング。ヘッドセットのほかにコントローラーを使用。ある程度まで自由に宇宙区間を飛び回り、ミサイルやバルカン砲で敵機と渡り合える。本デモンストレーションもVR体験としては非常にわかりやすい部類で、手前や足元の計器類、眼下に広がる広大な宇宙空間とオブジェクト、さらにはキャノピーのヒビなどのダメージ表現が、緊迫した雰囲気をさらに盛り上げてくれる。

 「AKB0048 × 創聖のアクエリオン 多次元ライヴ」は、コントローラーなどの操作を必要としない視聴型デモンストレーション。ヘッドセット越しに展開される映像を体験する……と書くと「なんだ、そんなの3D映画と一緒じゃん」と思われるかもしれないが、実は筆者、4つ体験したデモンストレーションのなかで“もっとも可能性を感じたコンテンツ”がコレ。映像は常に一定だが、ユーザーはそのすべてを視野におさめられない。よって“どこに目をやるか”という基本的かつ最小限の動作が、とても重要な意味を持つ。ざっくり表現するなら、情報量が増えた映像をリッチに取捨選択して楽しむ、といった具合で、ジャンルや応用を妄想しただけで「これは!」と声を上げずにはいられない。

 VRデモンストレーションゆえ、体験していただくのが1番なのだが……超人気ゆえ、必ず整理券が入手できるとは限らない。「ぜがひでも!」という方は、なるべくお早目に!。

ヘッドセットは軽量そのもの。軽いのできつくしめつけて固定しなくてもいい。ヘッドセットのランプはトラッキング用。まだ開発途中なのでPlayStation Cameraの正面にしっかり立つべし

(豊臣和孝)