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【ChinaJoy 2014】マウスをドラッグし、剣を振る攻防が楽しい「刀鋒鉄騎」

重厚な刀兵の駆け引きを中心に、騎兵や弓兵も混じり合う、オンライン対戦アクション

7月31日~8月3日開催(現地時間)



会場:上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)

 「刀鋒鉄騎」はTencentのPC向け対戦アクションだ。中国では5月から正式サービスを開始しているが、今回のChinajoy会場で改めて大きくアピールしており、人気が高かった。今回出展されていたタイトルの中で、特に“攻防の駆け引き”にこだわったところが面白かったので、紹介したい。

すでにサービスしているタイトルだが、会場の試遊台は熱気に包まれていた
マウスをドラッグし、剣を振る。敵の攻撃を読んで防御が成功すれば敵に隙が生まれる。特に1対1の攻防が熱い
剣の駆け引きや、騎兵の操作などはチュートリアルが用意されており練習できる

 「刀鋒鉄騎」は「三国志」をモチーフとした対戦アクション。プレーヤーは夏侯惇や趙雲などの武将からキャラクターを選び、リアルなグラフィックスで描き出された戦場を舞台に戦いを繰り広げていく。最大18人で戦うことができ、9対9の対戦や、全員が敵となるバトルロイヤルが楽しめる。

 本作の最大の特徴は、“近接攻撃の駆け引き”にある。本作はキャラクターを後ろから見る三人称視点で、キャラクター操作はWで前進、AとDで左右移動、Sで交代、左クリックで武器をふるう。このとき、マウスの左ボタンを押したままドラッグすると、キャラクターは特殊なアクションをする。左から右に動かせばなぎ払い、下から上に動かせば突き刺す。

 防御も同じように行なう。敵が攻撃してくる方向にうまく合わせてマウスをドラッグすれば、敵の攻撃を受け止められる。敵と対峙したときどんな技で斬りかかるかが鍵となる。ゲームではこの刀を持った「先鋒」の戦いを軸に、遠距離攻撃ができるが攻撃力が低い「弓兵」、移動力はあるが小回りがきかない「騎兵」の3種類の職業が用意されている。

 プレイした感触では先鋒の攻防こそがメインで、騎兵や弓兵は補助的な役割の印象だった。先鋒は移動力が低い代わりに攻撃力が高めで、マウスをドラッグする攻撃が当たれば大ダメージを与えられる。先鋒はじりじりと進み大技を狙う。騎兵や弓兵は先鋒と正面からぶつかると倒されてしまうので、それぞれの特性を活かしながら戦っていく。

 先鋒で大技を狙いマウスをドラッグして攻撃するのは楽しかった。先鋒は盾と片手剣、大きな両手剣、長い柄の長刀といった武器に持ち替えが可能で、リーチや攻撃スピードが変わってくる。この剣を振る先鋒を中心に構成される戦場は面白いと感じた。さらに補助武器として斧を投げたりもできた。特に先鋒同士の1対1の攻防は熱い。そしてここに他の先鋒や、騎兵、弓兵がからんでくると戦場はかなりカオスになっていく。

 ちょっとだけ残念に感じた点は、コンセプトは面白く、グラフィックスの質感も良いのだが、剣を振るモーションそのものがもう1つで、剣は長い棒を振り回しているようになってしまっていてアニメーションに格好良さがない。もう少し腰を入れて剣を振るなど派手さが欲しいところだ。また、慣れていないと敵に近づくと闇雲に剣を振る“子供のけんか状態”になってしまう。ぜひ上級者の駆け引きを見たい。

 この剣の駆け引きは開発者はeスポーツを意識して盛り込んだという。上級者同士の剣の攻防、それを中心とした騎兵や弓兵との連携がうまく組み合われば、かなり見応えのある戦いになりそうだ。また、今回は体験できなかったが、広大な攻城戦マップでの70対70の戦いも用意されているという。多人数対戦にも新しい流れが盛り込めるか、注目したいタイトルである。

【刀鋒鉄騎】
2対1、3対2など人数差があると不利になるが、うまい人ならば切り抜けられそうだ。上級者の華麗な剣さばきはぜひ見てみたい
三国志の武将達の独特な解釈も見所の1つだろう

(勝田哲也)