【E3 2014】いよいよ明日から開幕！　E3 2014開幕直前レポート

　ゲーム業界最大規模のイベントE3（Electronic Entertainment Expo）がいよいよ明日より開幕する。本稿では取り急ぎ、明後日のショウフロア開場に向けて設営が進むE3会場の模様と今年のE3の見所をお届けしよう。

Westホールは今年もPS4

S FigueroaとW Olympicが交差する交差点エリアはワーナー系タイトルが支配

屋外ブースを展開するNVIDIAは、TITANと共に

1番驚いたで賞は、Xbox One「Sunset Overdrive」（Microsoft）の人形広告。巨大なボス人形がサウスホールに浮かんでいる

存在感を増すTwitch。4日間に渡ってライブ放送を行なう

　昨年2013年は、次世代機立ち上げの年ということで、E3開幕前にプラットフォーマーやElectronic Arts、Ubisoftのみならず、Activision（Call of Duty Ghosts）やKONAMI（METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN）などがライブ放送を実施するなど、オンラインを介してゲームファンにダイレクトにお届けする形での発表が目立った。また、国内系ではスクウェア・エニックスが会期中3日間に渡ってYouTube LIVEで生中継を行なうなど、発表のあり方、新作ゲームの見せ方が大きく変わった年となった。

　それに比べると今年は、「Halo 5: Guardians」（Microsoft）、「Assassin's Creed Unity」（Ubisoft）、「Battlefield Hardline」（Electronic Arts）、「Call of Duty: Advanced Warfare」（Activision）、「Evolve」（2K）、「BattleCry」（Bethesda）などなど、主要メーカーがE3開幕前にほぼすべての大型タイトルの発表を済ませてしまっているためか、E3開幕前にライブストリーミングを行なうのは、毎年常連の5社（Microsoft、Electronic Arts、Ubisoft、SCEA、Nintendo of America、発表会実施順）に留まり、比較的大人しい幕開けとなりそうだ。

　その分、E3そのものは、発表の場、御披露目の場から、試遊の場へとトレードショウ本来の形へ徐々に役割を戻しつつある。昨年プラットフォーマーの展開の仕方がまさにそうだったが、E3前に発表をあらかじめ済ませて注目を集めておき、E3でプレイアブルの状態で出展し、メディアや流通関係者にプレイしてもらい、トレードショウとして実りのあるものにしていく。そしてこの時期に受注をガッツリ集め、11月のホリデーシーズンに売りまくる。この点では、リアルイベントとしてのE3の役割は依然として大きいと言える。

　ただ、ライブストリームそのものは、今年5月にGoogleによる買収の噂が立ったゲームプレイ映像配信サービス最大手のTwitchを筆頭に、さらに勢いを増す形で様々なライブ放送が予定されている。中でもTwitchは、会期3日に加えて、前日のプレスカンファレンスも含めて、4日間に渡って終日ライブ中継が予定されており、自宅にいながらに、すべての主要なプレスカンファレンスや、新作タイトルのデモを見ることができる。

　日本からだと時差と英語が玉に瑕だが、メディアや業界関係者と同じものがリアルタイムで見られるという意味においては、E3はもはや“トレードショウ”という枠組みからはみ出してしまっており、ゲームファンも一緒に楽しめるコンシューマーショウの立ち位置も十分兼ね備えているイベントだといえる。我々ゲームメディアのみならず、ゲームファンも寝不足が続く1週間になりそうだ。

　明日からは、Microsoftの「Xbox E3 2014 Media Briefing」を皮切りに、Nintendoを除く4社のプレスカンファレンスが予定されている。ライブ中継のタイムスケジュールは以下の通り。なお、Nintendo of Americaが実施するNintendo Digital Eventは録画放送となる。

Xbox E3 2013 Media Briefing
現地時間6月9日9：00、日本時間6月10日01：00

Nintendo Digital Event
現地時間6月10日09：00、日本時間6月11日01：00

　GAME Watchでは、明日より現地レポートをお届けしていく。既発表の大型タイトルの試遊レポートや開発者インタビューなど現地取材ならではの記事展開で、新作タイトルの魅力に迫っていくのでどうぞお楽しみに。

【屋外ポスター】

Los Angeles Convention Centerの全景

ゲーム性を示唆しているのか、4人のキャラクターが描かれている「Assassin's Creed Unity」の意味深な広告

コンコースホールには大手メーカーの大型タイトルの広告がずらりと並ぶ

ゲーム以外の広告もちらほら目に付いた

【屋内ポスター】

屋内は、海外のサイトで、E3設営中の写真が流出するなどしてしまったためか、かなりガードが堅く、ブース入り口に近づくこともできなかった