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「艦これ」春イベントに挑戦! -限定海域レポートその2-

最高難度の第5海域は新旧のラスボスが揃い踏み!

新旧ラスボスの強烈なデュエット! 第5海域「ピーコック島攻略作戦」

第5海域の難易度はもちろん最高の星9つ
ボスへ向かうルートは多いが、編成次第で道中の難易度が大きく変わる

 今回のイベントの最終海域となる第5海域「ピーコック島攻略作戦」は、第4海域のような特殊な海域ではなく、昼戦での真っ向勝負で挑む海域となる。従来と違う点があるとすると、弾着修正射撃が導入された影響もあり、航空戦力の重要性が増している。

 ルートは途中で分岐しつつも収束し、ほとんどの編成はボスに向かえる。唯一、潜水艦を入れた場合はハズレルートを取ることになる。敵は大型艦が多く対潜可能な艦が少ないため、潜水艦単艦と支援艦隊でボスを削るといった手段が考えられるが、今回は通用しない。

 それ以外の編成については、ボスまでの2つの分岐に影響する。1つ目の分岐では、艦隊を高速艦で統一している場合に北ルートを取ることが確認されているが、進路にはうずしおがあり燃料を落としてしまう。高速艦と低速艦の混成艦隊の場合は南ルートとなり、「気のせいだった」と何も起こらず通過する。

 次の分岐はどちらに進んでも戦闘となるが、敵の構成が異なる。北ルートでは潜水艦2隻に空母2隻、戦艦1隻、軽巡1隻という構成。南ルートは潜水艦1隻に戦艦2隻、軽巡1隻、駆逐艦2隻となる。分岐ルールは、正規空母(装甲空母含む)を3隻以上入れると北で確定できる。それ以外はほとんどの場合で南になるが、索敵値が一定以上になるとランダムになる場合もある。

 一見、どちらも大差はないように見えるのだが、実際は敵艦隊の陣形の違いで難度が大きく異なる。北ルートでは輪形陣となり敵の攻撃力はかなり低くなる上、こちらも空母3隻で十分な航空戦力を連れていけるので有利に戦える。南ルートでは複縦陣となり、潜水艦の雷撃、戦艦の砲撃とも高い確率で命中させてくる。どちらもまともにもらえば1発大破がありえるだけに、リスクは段違いに上がる。安定してゲージを削りたいなら、空母3隻を入れる構成が無難だ。

 ちなみにどちらのルートも潜水艦の対処は必要ない。というより、対処を考えているとボス戦で火力不足に陥るので入れていられない……というのが正直なところ。それでも他の艦を落とせばA判定の勝利は取れるので、さほど問題はない。

【スクリーンショット】
3戦目の北ルート。敵艦隊の構成はなかなかハードだが、輪形陣のおかげでさほど辛くはない
南ルートだと複縦陣となり、敵の攻撃が回避しづらく削られやすい。明らかにこちらのルートが難しい

 それ以外の戦闘については、1戦目は航空戦と砲撃戦をこなす「装甲空母姫」が登場する。戦艦並の火力と耐久値270を備えたボス級の艦だが、敵が輪形陣ということもあり見た目ほどには苦労しない。

 壁になるのは2戦目。昨年11月のイベントではラスボス扱いだった「戦艦棲姫」が登場する。火力は180で電探も装備しており命中率が高く、装甲も160で耐久値は400と、先に攻撃して落とせる相手でもない。しかも陣形は最も攻撃力が高い単縦陣なので、高レベルの戦艦でも1発大破があり得る。まともに攻撃を受けて耐えられる可能性があるのは大和型くらいなので、他は回避が高い艦を選んで避けるのを祈るしかない。他に「戦艦タ級flagship」もいるが、その存在を忘れてしまうくらい強烈な相手だ。

【スクリーンショット】
1戦目から「装甲空母姫」というボス級が登場するが、さほど強い相手ではない
2戦目の「戦艦棲姫」は非常に強力。ここで大破撤退を選ぶコースが頻発する

離島基地「離島棲鬼」。ゴスロリ風の衣装は人気が出そうだが、能力は最強クラス
ステータスは見えないが、航空戦、砲撃戦の両面をハイレベルにこなす

 これと3戦目を無事に突破できれば、ボス艦隊と対面できる。ボスは離島基地「離島棲鬼」。第3海域のボス「港湾棲姫」と同様に艦ではなく基地扱いで、魚雷が当たらない、「三式弾」が有効といった特徴も同様。ただし能力的には一段上で、航空戦力、砲撃力ともに極めて高い。

 これに加えて、取り巻きに「戦艦棲姫」が再度登場する。今回は輪形陣なので2戦目ほどの威力はないが、それでも1発で大ダメージを与えてくる存在だ。ただボス戦で問題になるのは火力よりも装甲の高さ。「三式弾」という弱点があるボスと違い、通常艦扱いである「戦艦棲姫」を撃破するのは至難の業だが、ボスをかばう確率が最も高い輪形陣だけに、「戦艦棲姫」がボスへの攻撃を代わりに受け止めてしまう。

 対策は、「戦艦棲姫」以外の敵をできるだけ早く片づけて、ボスへの砲撃の可能性を高くすることだ。ポイントとなるのは航空戦力。艦隊の空母の合計で「烈風改」1つと「烈風」6つを装備できれば概ね航空優勢を確保できるので、戦艦に偵察機を持たせておけば弾着修正射撃が期待できる。また空母に4~5枠の攻撃機や爆撃機を積めるので、開幕航空戦でのダメージも狙える。T字不利を避けるための「彩雲」を積むかどうかはお好みで。

 もう1つは支援艦隊の活用だ。遠征で「艦隊決戦支援任務」に出しておけば、ボス戦で支援攻撃を受けられる。支援方法は編成によって異なるが、駆逐艦2隻、空母2隻、戦艦2隻による砲撃支援が最も効果的だと感じられる。運がよければボスにも50前後のダメージを与えつつ、取り巻きを数隻撃破できる(逆に全ミスということもあるが)。

 「艦隊決戦支援任務」は、旗艦が戦意高揚状態であればほぼ確実に支援にやってくる。道中をより安定させたいなら「前衛支援任務」にも出しておく。こちらはボスまでの3戦で支援攻撃するもの。戦意高揚状態でもやってこないことはあるが、3戦全てにやってくることもある。ただし支援任務は登場するしない、ボスに到達するしないに関わらず、大量の弾薬と燃料を消費するので、資材の余裕を見ながら活用していただきたい。

【スクリーンショット】
2戦目でも出てきた「戦艦棲姫」がボスへの攻撃を阻止する
夜戦でボスを狙ってくれるのを祈るというパターンになりがち
支援艦隊による砲撃で敵を減らせれば、その分ボスを攻撃できる可能性が高くなる。ボスの削り狙い・撃破狙い問わず出しておきたい

 ここまでやっても、2戦目の大ダメージとボス戦でボスを狙ってくれないパターンは非常に多い。特にボスを狙うかどうかは運にかかっている。狙えるチャンスで中破・大破しているとダメージが大幅に下がってしまうので、なるべく高レベルで強力な戦艦を揃えて挑みたい。理想は大和型だが、資材の消費がかなり激しいので、削り段階では金剛型や航空戦艦を使うという選択肢もあり得る。

 最後に海域ゲージを破壊するには、ボスを撃破する必要がある。ある程度削るのは何とかなるのだが、撃破は非常に難しいので、撃破すればクリアというところまで来たら、強力な戦艦を投入するのも手だ。また編成を変え、戦艦4隻に増やしてボス狙いの火力を上げるのもアリ。空母は2隻でも航空優勢は取れるので、弾着修正射撃も期待できる。

 戦艦を5隻以上にすると航空優勢が取れなくなり弾着修正射撃ができなくなるが、装備から偵察機を外して火力重視にし、硬い装甲で昼戦を耐えて夜戦での一撃に期待するという方法もある。いずれの編成も一長一短があるので、艦娘のレベルや装備を見ながら検討してほしい。

 筆者は支援2つを出撃させつつ、戦艦3空母3の編成で進行。18戦目でボス撃破でクリア可能な海域ゲージ残量になり、そこから6回出撃するも途中撤退とボス撃破失敗。構成を戦艦4、空母2に変更し、運よくボスを夜戦で狙って仕留めることができた。計25回の出撃で、ボス到達率はおよそ5割、ボス撃破は4回で、うち1回だけ「戦艦棲姫」も含めて撃破しS評価で勝利できた(下の動画では「烈風改」を装備し忘れてしまい、ボス戦で航空優勢が取れなかった)。

 攻略褒賞は、「勲章」3つと阿賀野型軽巡「酒匂(さかわ)」。出撃機会がなく戦後まで残ったためか、他の阿賀野型軽巡に比べて運が高めに設定されている。

 今回のイベントはゲージの回復がないものだったにも関わらず、事前に資材を貯め込んで短期間にクリアするという光景が多く見られた。プレーヤーの艦隊も育ってきており、攻略可能な人が増えたというのもあるだろう。筆者のようにゆっくり攻略したい人にとっては頃合いのイベントだったが、あっという間にクリアしてしまうと歯ごたえが足りないと感じるかもしれない。海域の突破口も「三式弾」やルート縛りで固定されがち。筆者としては、今後はゲージを削る以外の目標など、人それぞれの多彩な編成とアイデアで戦える海域を期待したいところだ。

【スクリーンショット】
戦艦3隻、空母3隻の構成でも、支援と砲撃の当たりがよければボス艦隊を全滅させることも可能。ただし狙ってできるものでもない
筆者は最後の撃破に大和型と長門型を2隻ずつ投入。資源消費は極めて多いが、ボスの撃破率はかなり高い
攻略褒賞の「酒匂」。今のところイベント限定で入手できる艦娘だが、今後も入手機会はあるので無理せず挑んでいただきたい
参考までに、筆者は今回のイベントで「高速修復剤」を200個ほど使用した。3,000個上限が設定されたため減る一方に……
【第5海域プレイムービー】

(石田賀津男)