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【スマホアプリ今日の1本】ボードゲーム風になったエージェント47の活躍「Hitman GO」

オシャレですっきりとしたジオラマで、パズルゲーム的潜入&暗殺を実行!

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価格:500円

線で示された道筋。エージェント47を移動させて、見張りに見つからないように最終目的地まで誘導していく
黄色い服の見張りは1手ごとに移動する。それを見越しての行動が必要
見張りをかいくぐって暗殺! 直接的な表現はないが、「ヒットマン」的爽快感が味わえる

 完全無欠の暗殺者「エージェント47」がiOSに登場した。タイトルは「Hitman GO」。スクウェア・エニックスのステルスアクション「ヒットマン」シリーズのスピンオフとなる作品で、潜入・暗殺というテーマをボードゲーム風のターン制パズルゲームにアレンジしたものとなっている。

 ボードゲーム風というのは、ゲーム画面を見ればすぐにわかる。ジオラマのようなステージに駒となったエージェント47や見張りがセッティングされており、プレーヤーはエージェント47を操って、ステージ上に示されたマスを1手ずつ進めていく。

 ルールは実にシンプルで、見張りに見つからないようにエージェント47を目的の場所に進められればステージクリア。見張りのいる場所に駒を進めれば倒すことができるが、正面に立つとエージェント47が倒されてしまい、最初からやり直しとなってしまう。

 またステルスアクションらしく、特定の場所には石や空き缶が落ちていることがあり、これを投げて敵を引き寄せることができる。ゲームを進めれば1手ごとに動きまわる見張りも登場するなど状況が複雑になっていくので、直感よりは理詰めの要素が大きい。

 なおステージごとに実績も決められており、「何ターン以内にクリア」、「誰も殺さない」、「ブリーフケース(ステージ上に落ちている)を獲得する」など、本編でもお馴染みの条件が設定されている。ちなみにステージは何度でもやり直せるので、実績を獲得するまで好きなだけトライできる。

 「ヒットマン アブソリューション」のようなバリバリの3Dアクションを期待していると面食らってしまうかもしれないが、「目的達成のために、様々な方法を試していく」というシリーズの本質は上手く活かされており、「サイレントアサシン」がじっくりとステージを攻略していく雰囲気がよく表現されている。

 「ヒットマン」といえば容赦ない残虐な暗殺方法が特徴となっているが、本作ではそういった要素は全くパスされている。流血シーンはないものの、その代わりに駒が退場することで「殺された」ことが暗示され、ボードゲームらしい想像力が刺激される作りになっている。潜入&暗殺をしている感じをオシャレですっきりとしたジオラマのグラフィックスで表現している点が、非常にスマートだ。

 なお「ヒットマン:ブラッドマネー」からインスパイアされたというステージも用意されている。今後もアップデートによってステージが追加されていくようなので、「ヒットマン」ファン、エージェント47ファンはチェックしてみるといいだろう。

【スクリーンショット】
道に落ちている石などギミックを使うものも。ステージごとには実績がアンロックされるクリア条件もある
ステージはジオラマの入った「箱」を選択するという凝ったものになっている
表情を変えていくステージもまた「ヒットマン」の魅力の1つ。ちなみに日本語化されていないが、英語もほとんど登場しないのでプレイに全く問題はない
iTunesで購入

(安田俊亮)