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「怪獣酒場」、3月14日より1年間の限定でついに地球人に開放(営業)!

バルタン店長「我々のとりことなり、地球征服への協力をお願いする」

3月14日~2015年3月 営業

場所:
JR川崎駅前(神奈川県川崎市川崎区駅前本町3-1 NOF川崎東口ビル B1階)
営業時間:
16時30分~24時
(フードラストオーダー:23時、ドリンク23時30分)

 宇宙人・怪獣連合を代表して、バルタン星人から発表された、宇宙人・怪獣諸氏のための憩いと議論の場として密かに運営していた「怪獣酒場」の地球人向け開放(※地球初出店)。ついに3月14日より、場所はJR川崎駅前(神奈川県川崎市川崎区駅前本町3-1 NOF川崎東口ビル B1階)にて、現実のものとなった。店舗は駅から地下街を通っていけば到達できる場所にある。

 店長にはバルタン星人が指名され、3月13日、店長に招待される形でマスコミ向けの内覧会が行なわれ、バルタン店長が姿を見せた。

 バルタン店長は、通訳を介し「怪獣酒場へようこそ。我々同胞の怪獣たちに向けてひそかに運営していた怪獣酒場を君たち人類にも期間限定で一部時間帯を開放することととなった。怪獣酒場に訪れ、我々のとりことなり、地球征服への協力をお願いする。ただし、ウルトラ星人(編注:通訳ママ)および地球防衛軍関係者ではない者に限るぞ」と挨拶。

 ただし、地球人開放時間に怪獣、宇宙人たちが姿を現わすことは基本的になく、地球人の相手は宇宙人・怪獣連合配下の者たちが行なう(見た目は地球人だが……)という。ただ、ふらっと誰かが姿を見せることもあったりなかったり? するかもしれない。

バルタン店長、地球人のやり方をしっかり学習しているようで、プロモーションビデオも作っていた。どうやら地球人開放時間以外の店の様子が記録されているようだ。公式サイトに動画が上がる予定のようだが……ここに映っていない調理場でのゼットンの働きぶりには吹いた
バルタン店長、堂々の登場
配下の者たちを従えてのバルタン店長。ちなみに配下の方々はダダ関係者!? と思われる制服を着用
店の前でリクエストに応えてくれた店長。意外と気さくだ
【プロモーションムービー】

店内をご紹介

 さて、店内に足を踏み入れてみると、まず「ジャミラの真実の口」、そして怪獣たちのあこがれの的、「ゼットンの像」が待ち受ける。

「ジャミラの真実の口」。ヒーローに変身する能力を持つものや、地球防衛関係者だった場合、口に手を突っ込むと抜けなくなってしまうというウワサだ
シーボーズは行方不明に!?
バルタン店長がこのお店を見守っている!?
地球で効果があるのかはわからないが、宇宙人・怪獣連合の営業許可証
大きいだけでなく、ちゃんと発光する怪獣たちのあこがれ・ゼットン
レジカウンターにはカネゴン
怪獣たちも忘れ物をするらしい……

 店内の席数は100。大きく分けて5つのエリアにわかれており、1番奥にある「怪獣無法地帯」は怪獣たちが大集合した巨大なビジュアルが展示された座敷(掘りごたつ)となっている。

掘りごたつが用意された「怪獣無法地帯」。奥の壁には怪獣たちの勇姿が迫力のタッチで描かれた屏風が飾られている

 その隣には「作戦会議室」と称した横並び2人掛けの小部屋が5つ。過去の地球侵略作戦を振り返りつつ、リベンジを企てている姿も見られる。

これは……リベンジの打ち合わせ?
上から見たら、コンテ描いてませんか?
横並び席が並んでいる
壁の掲示が新聞風。宇宙人も新聞を読むのかな?

 奥に抜けるための通路の左右には、「ゼットン」、「バードン」、「ゴモラ」、「エレキング」、「キングジョー」といった怪獣たちをテーマにしたボックス席(2人、4人掛け)と、怪獣フィギュアが大小200体以上ずらりと展示されているカウンター席がならぶ「怪獣エリア」となっている。

カウンター。目の前には多数の怪獣、宇宙人たちのフィギュアが並んでいる
キングジョーのテーブル。劇中の名シーンがテーブルの上に
壁にもキングジョーをモチーフにした装飾が
ここはゼットンをモチーフにしたテーブル
ここはゴモラがモチーフ
こちらはエレキングがモチーフの2人席
ジェロニモンをモチーフにした2人席

 怪獣エリアから左に入ると、奥は「宇宙人エリア」。作品登場の宇宙人や円盤で装飾されている4人掛けの席が並んでいる。

4人席。シートの模様はなにやら……?
怪獣と比べて頭脳派といわれる宇宙人たちがシートに並ぶ

 その手前には「光の国/地球 戦力研究室」。こちらは8人掛けのテーブル席と4人掛けの席が2つあり、ウルトラ戦士や地球防衛戦力の研究に使用しているエリアとなっている。ここのみ禁煙となっている。

テーブルには地球防衛を担ってきた巨大メカニックや装備がずらりと並んでいる
こちらは8人掛けのテーブル席
壁にはウルトラ兄弟を苦しめた記録が展示されていた
壁にはMAC隊長の杖とウルトラ・アイなども展示
ウルトラ警備隊の戦力分析も行なわれているようだ

 なお、入口すぐ横にあるグッズエリアの向かい側に、「野望の部屋」という基本は入室できない小部屋がある(窓からのぞいて写真を撮ることはできる)。中には座敷にメトロン星人がちゃぶ台を用意して待っている、あの部屋を再現したものとなっており、誕生日の方へのサービスで入室が許されるという(証明となるものが必要)。

普段は入れない「野望の部屋」
奥側に窓はないが、メトロン星人は誕生日のお客さんを待っている

オリジナルフード・ドリンクメニュー

「カラータイマーを狙え!」(980円:税別)。宿敵ウルトラマンの弱点、赤く点滅した「カラータイマー」ことジャンバラヤカレー風味ご飯と、ケイジャンスパイスで味付けしたチキンとパプリカ、玉葱をプレートにて提供

 怪獣酒場スペシャルメニューは5種。さらに「ムルチ」の鮮魚、「レッドキング」のパワーの出る肉刺し、「チブル星人」の迷ったら考えすぎずにコレ!とりあえずの一品、といった食事メニュー、怪獣ドリンクや限定の焼酎、日本酒などが楽しめる。

 また、グッズコーナーにて、怪獣酒場先行販売品を含めたグッズも取り扱われている。

料理1品注文ごとに1枚もらえる怪獣コースター。全45種。毎月約7種ずつ、配布する怪獣が変わる(ランダムにて配布。絵柄は選べない)
もれなくプレゼントされる怪獣箸置き(非売品・全7種をランダムにて配布。絵柄は選べない)。使用後は持ち帰り可能
「『禁じられた言葉』サラダ」(780円:税別)。食べ終わると現れる、メフィラス星人からの質問に答えよ……。白菜にヨーグルトと大根をベースに作ったドレッシングで、塩分と旨みを楽しめる
「グドンのおススメ!ツインテールフライ」(1,280円:税別)。グドンの大好物「ツインテール」の味にそっくりな大海老2尾を生ベーコンで巻いたジャンボエビフライ
「科学特捜隊日本支部を破壊せよ!」(1,280円:税別)。「科特隊」の基地をイメージしたパングラタンで怪獣気分を味わえる
「バルタン星人のおもてなし」(1,380円:税別)。バルタン星人の「ハサミ」にちなみ同じくハサミを持つカニのピラフを盛り付けてある。蟹肉や蟹味噌をふんだんに使っているというさっぱり食べられる一品
ビールはもちろん酒場だけに飲めるのだが、使用されている怪獣酒場先行販売の「怪獣ビアジョッキ(5種)」は各1,500円(税別)で購入できる
怪獣酒場限定「宇宙人・怪獣連合」の芋焼酎、麦焼酎、純米吟醸酒のほか、「ダダの梅酒」、純米酒「純米総攻撃」、さらに各種カクテルのドリンクメニュー
「怪獣珍味(3種)」(各500円:税別)、「手拭い(2種)」(各700円:税別)など怪獣酒場限定グッズをはじめ、現物限りのフィギュアなども並ぶグッズコーナー

これは日常を忘れられる特殊空間!?

 店内にはウルトラシリーズのBGMが流れ、映像作品のプロモーションビデオもモニターにて上映されているなか、ただそこにいるだけでも、ウルトラファン、怪獣ファンにはテンションがあがる空間になっている。実際取材に訪れてみても、なんだか特殊な空間、という感じで心躍るものがあった。

 さらに、各所にあるマークや装飾といったものを細かく見ていくと、これまたテンションがあがることだろう。予約をしないとかなり混雑しそうな雰囲気ではあるが、やはり1度は訪れてみたい場所だろう。ひょっとして、もうバルタン店長の策にはまってるのかもしれないが。

(佐伯憲司)