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ゲーミングPCブランド「GALLERIA」が“GAME MASTER'S”を宣言
大ヒット中の「FFXIV: 新生エオルゼア」推奨PCは今後もラインナップを拡張
(2013/9/13 18:06)
ドスパラは9月13日、ゲーミングPCブランド「GALLERIA」に関する発表会を開催し、ブランドの新訴求ワードとして“GAME MASTER'S”を前面に押し出し、今後もゲームにこだわり、PCゲーム市場をリードしていくことを表明した。
PCショップ「ドスパラ」を通じてPC関連事業を展開するサードウェーブグループは、PCゲームの祭典「秋葉原PCゲームフェスタ」の主催や、コンピューター将棋とプロ棋士が戦う将棋イベント「電王戦」へのマシンの提供など、ゲームを筆頭としたPCのエンターテインメント方面への活用を積極的に支援するメーカーとして知られる。
その狙いは、最終的にゲーミングPCブランド「GALLERIA」の販売促進に繋げることだが、対外的なブランディング施策と比べて、ゲーミングPCそのものに対する取り組みについては告知が十分ではないということで今回改めて発表会を開催し、その取り組みが紹介された。
説明を担当したサードウェーブデジノス PC本部企画部企画課 課長の冨岡氏から「GALLERIA」の新たな訴求ワードとして提示されたのが「GAME MASTER'S」というものだ。サードウェーブの考え方では、ゲーミングPC「GALLERIA」は単純にゲームが動くハードウェアを売るのではなく、ゲームができるところまでをしっかりサポートするゲーミングPCブランドであり、さらにサポート、ケース、カスタマイズ性といった様々な面で“MASTER'S QUALITY”を目指しているという。
それはPCゲームが快適に動くことを保証するだけでなく、仮に動かない場合、専門のスタッフがハード(PC、周辺機器)、ソフト(ゲーム)、インフラ(ネットワーク)のどこに問題があるか特定し、どうすれば解決するかを迅速丁寧にサポートしているという。
実際にあったケースでは、「ゲームが動かない」というアバウトな問い合わせに対して、PC、ゲーム、ゲームサーバーのいずれにも問題がないことを確認し、周辺機器まで調査対象を広げたところ、ネットワークハブに問題があることがわかり、改善策を提示し、無事ゲームがプレイできるようになったという。こうしたきめ細かいサポートは、特にPCに不慣れなゲームファンには非常に頼りになりそうだ。
ハードウェア周りでMASTER'S QUALITYの精神が貫かれてるのがケースとなる。現在採用されているゲーミングケースは、今年6月に登場したインテルHaswell世代のPCから刷新された“GALLERIAの魂”を体現するケースとなる。といってもLANパーティーへの持ち込みを推奨するような派手さや外連味を重視したものではなく、そのこだわりはあくまでゲームの安定的かつ快適な長時間稼働を実現するために注がれている。
具体的には、GPUのSLI接続までサポートする冷却効果を追求したエアフローや、拡張しやすさも含めての高い拡張性、そして従来のゲーミングPCではあまり重視されてこなかったPCケース用インシュレーターに、防音性、防振性の高いダブルエフェクトインシュレーターを採用していることなどが挙げられる。
そして、ショップブランドPCの強みであるBTOによるパーツのカスタマイズ。ここもマスターズ・カスタムと称して実に多彩なカスタマイズ要素を取りそろえている。ちなみにGALLERIA現行モデルが、何通りのバリエーションがあるのかカウントしたところ、1兆通りを超えたという。同社が特にこだわっているのが、CPUグリスと電源となる。いずれもPCの安定動作を実現する上で非常に重要となるパーツで、50度の室内といった劣悪な環境でテストを繰り返し、そのタフなテストをくぐり抜けたパーツだけを採用しているという。
最後にサードウェーブデジノス PC本部 マーケティング部部長の大塚友則氏は、「ゲームへのこだわりはどこにも負けないという自負がありますし、GALLERIAで動かないゲームはないと言い切れるぐらいにしていきたいと考えていますので、今後も引き続き皆様にご注目いただきたいと思います」と挨拶し、発表会を締めくくった。
会場後方には、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」推奨PCを中心に、GALLERIAブランドのゲーミングPCと、自社タブレットなどを展示し、ゲームベンチがループ稼働していた。
現在、GALLERIAでは、GeForce GTX 780搭載のハイエンドデスクトップモデルと、Radeon HD7790搭載のゲーミングノートモデル、そしてHaswellの内蔵GPUインテルHD 4600で手軽に楽しめるオンボードノートモデルの計3モデルの「FFXIV: 新生エオルゼア」推奨PCを展開しているが、今後も引き続きラインナップを拡充させていきたいという。
理由は「FFXIV: 新生エオルゼア」はグラフィックス面で非常にスケーラビリティの高いゲームになっているため、予算や希望するグラフィックスクオリティ、パフォーマンスに応じてよりきめの細かいラインナップが必要だと考えているからだという。現在は、スクウェア・エニックスに数多くの推奨PCの要望が殺到し、その承認作業に時間が掛かっているため、ドスパラ側で自由に増やせる環境ではないというが、ある程度落ち着いてきたらぜひラインナップを増やしていきたいという。
新モデルは必然的に未発表のハードが搭載されることが多いため、具体的な内容については教えて貰えなかったが、デスクトップについては来年リリースされるDirectX 11版「FFXIV: 新生エオルゼア」やフルHD超の高解像度プレイを見据えたGeForce GTX 780のSLIモデルや、今後発表が予定されるAMD、Radeonの最新チップを採用したモデル。ノートについては、コストパフォーマンスを重視したAMD・Radeon搭載モデルや、インテルのCore iシリーズとRadeonをミックスさせたハイパフォーマンスモデルなどを検討しているという。もちろん、その上で「FFXIV: 新生エオルゼア」以外のPCゲームタイトルの推奨PCもリリースしていきたいという。今後も引き続き「GALLERIA」の展開に注目していきたいところだ。