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ベンキュージャパン、フリッカーフリーモニターの最新ラインナップを披露

ゲーミングモニターの新トレンドは144Hz駆動、応答速度1ms、そして“フリッカーフリー”

9月12日開催

会場:東京ガーデンパレスホテル

 ベンキュージャパンは9月12日、東京都内にて液晶モニターとプロジェクター関連製品を集めた新製品内覧会を開催した。9月10日に日本で発売を開始したばかりのゲーミングモニター「XL2420TE」をはじめ、オフィス向けの27型WQHD(2,560×1,440ドット)モニター「BL2710PT」や、グラフィックスデザイナー向けのカラーマネジメント液晶モニター「PG2401PT」など、自社開発のフリッカーフリーモニターを搭載した新製品を披露した。

会場の様子
中央にあるのが「XL2420TE」。左にあるのがRTS向けのゲーミングモニター「RL2455HM」。「XL2420TE」は144FPS環境で「Battlefield 3」のデモを行なっていた
BenQが推進するフリッカーフリー。モニター利用による眼精疲労を確実に抑えられるソリューションとなる

 主力製品となるのは、自社パネル製造技術を持つBenQが技術の粋を集めた最新ゲーミングモニター「XL2420TE」だ。概要についてはニュースで取り上げたとおりだが、会場で取材に応じてくれたベンキュージャパン代表取締役社長の沢尾貴史氏(上部写真右)と、BenQ IT Display Product Manager Scread Liao氏(上部写真左)へのインタビューで得られた情報を元に、改めてその特徴を紹介したい。

 「XL2420TE」は、ゲーミンググレードを示す「XL」、24インチを示す「24」、世代を示す「20」、TILT(傾き機能)を意味する「T」、そして今回新たに付与されたExcellent(優秀な)を意味する「E」という名前の通り、「XL2420」シリーズの最新モデルとなる。

 前モデル「XL2420T」との違いは、最大144FPSでのプレイが可能となる垂直周波数144Hz、反応速度1ms(GTG)という業界最速の水準を実現しつつ、BenQが今年度、全社的に推し進めているフリッカーフリーバックライトを採用したところだ。最大144FPSという家庭用ゲーム機では実現不可能なフレームレートでのプレイが、ちらつき(フリッカー)のない環境でプレイできるという、プロを含めたコアなPCゲーマーの要求を十二分に満たすハイエンドモニターとなる。

 会場では携帯型の扇風機をモニターの手前に置いて、フリッカーフリーバックライト採用によるちらつきの無さをアピールしていた。同社のフリッカーフリーバックライトの採用は今春からということだが、約半年で液晶モニターのフラッグシップモデルがひととおりフリッカーフリーモニターへと切り替わったことになる。同社としては、今後、フリッカーフリーバックライトを全モデルに採用していき、「BenQのモニターはすべてフリッカーフリー」ということをひとつの売りにしていきたい考えだ。

 ちなみに今年はゲーミンググレードのリリースは「XL2420TE」で打ち止めになる予定で、「XL2420TE」の27インチモデル「XL2720TE」や、フルモデルチェンジとなる「XL2430(仮称)」は来年以降となる見込み。BenQは自社でパネル製造が可能であるため、きめ細かいユーザーニーズに対応したモニターを出しやすいという強みがある。今後も次世代機を意識したモニターや更なる高解像度に対応したモニターなど、BenQの強みを活かしつつ魅力的なゲーミングモニターの登場を期待したいところだ。

【会場の様子】
グラフィッカーに最適なカラーマネジメント液晶モニター「PG2401PT」。10月30日発売予定で、価格は128,000円
WQHD(2,560×1,440ドット)に対応したオフィス向け高解像度モニター「BL2710PT」。9月27日発売予定で、価格は75,800円
VAパネルによる広視野角が売りのGWシリーズ
BenQが得意とする超短焦点プロジェクターの最新モデル「MW820ST」

【XL2420TE】

(中村聖司)