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「SCEJA Press Conference 2013」開催。PS4の発売日がついに発表!
河野氏「PS4の発売日は社内で検証と議論を重ね最善と判断した」
(2013/9/9 23:23)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は9月9日、品川インターシティホールで「SCEJA Press Conference 2013」を開催した。ここではプレイステーション 4に関する発表内容をお届けする。
速報記事でもお知らせしたとおり、日本国内におけるPS4の発売日は2014年2月22日で、価格は41,979円。PlayStation Camera同梱版が46,179円。Sony Store、PS4取り扱い店舗にて、10月5日より予約受付が開始される予定。
SCEJAプレジデントの河野弘氏は、日本での発売日について「私たちが最も重視したのはコンテンツ。タイトルの準備。欧米の有力なタイトル、日本市場での発売準備ができているか。日本独自のタイトルが揃っているか。そのタイミングを社内で検証し議論を重ねた結果、2014年2月22日が最善であると判断した」と説明。
続けて「(日本では)発売まで少しお時間をいただくことになるが、私たちもただ待ってくださいとは申し上げません」と紹介されたのが、国内限定で発売される「PlayStation 4 First Limited Pack」。アクションゲーム「KNACK」ダウンロードコードが同梱されるほか、PS4本体のメーカー保証(1年)に、さらに1年の延長保証を追加。価格は41,979円。PlayStation Camera同梱版が46,179円。数量限定につき、無くなり次第販売終了となる。
発売されるすべてのPS4本体には、SCEワールドワイド・スタジオとジャパンスタジオが制作した専用タイトル「プレイルーム」がインストールされる。「プレイルーム」は“プレーヤーがいる空間そのものをゲームに変えてしまう”がコンセプト。難しい操作は一切必要なく、PlayStation Cameraとコントローラーを使い直感的に遊ぶことが可能。PlayStation Vitaやタブレットとも連携でき、今後のアップデートでさらに新機能が追加されるとしている。
ここから先は、ゲストクリエイターが登壇した各タイトルのプレゼンテーションについてお届けする。
「KNACK」
プレゼンテーションに登壇したのは、SCE ワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏。吉田氏によれば、同スタジオはプレイステーション 4の発売日から来年春にかけて、ディスクベース4タイトル、ダウンロード4タイトルの計8タイトルを用意しているという。
「KNACK」は「クラッシュバンディクー」や「ラチェット&クランク」で知られるマーク・サーニー氏が総監督を務めるSCEジャパンスタジオが制作中のアクションゲーム。余談ながら「クラッシュバンディクー」は吉田氏がゲームプロデューサーとして初めて担当したタイトル。「KNACK」の制作にあたってはマーク氏と「もう1度『クラッシュバンディクー』のような、ゲーマーから初心者まで誰でも楽しめるゲームを作ろう」という目標を立てたという。
主人公「KNACK」は、ステージ中のパーツを集めることで70cm~10mまで自在にサイズを変えるヒーロー。最大5,000個のパーツを同時に動かすダイナミックなアクションが特徴。小さいときはスピーディ、大きくなれば圧倒的な力で敵をなぎ倒す。敵との駆け引きを楽しむ骨太なゲームだが、アクションが苦手な人向けにサポートキャラクター「ロボナック」と一緒に冒険する協力プレイを用意。詳細については「E3 2013」のプレイレポートを参照いただきたい。
「真・三國無双7 猛将伝」
登壇者は、コーエーテクモゲームス プロデューサーの鈴木亮浩氏。「真・三國無双7 猛将伝」は既にPS3とPlayStation Vitaで発売が決定しているが、PS4でもリリースされることが明らかにされた。発売日は2014年2月22日。
会場では実機映像によるデモプレイが披露された。同時表示数が増えているだけでなく、遠方で戦っている個々の雑兵の様子までハッキリ見てとれる。物理ベースシェーダーを採用しており、肌、鎧の皮や鉄といった衣装、地面の土など、質感の表現は圧倒的というほかない。
モーションにも相当な力を入れているといい、これまで常に同じような倒され方をしていた雑兵も「リアルタイム生成を応用し、単一の動きにならないようにした(鈴木氏)」とコメント。董卓が洛陽に火を放つシーンでは、燃えている場所を光源としたライティングにより足元の影がリニアに変化。このあたり、新ハードに対する基礎研究を怠らないメーカーとして知られるコーエーテクモの面目躍如といったところか。シリーズのファンはもちろん、新ハードに期待する人は絶対に見逃せない1本になりそうだ。
「龍が如く 維新!」
登壇者は、セガ取締役 チーフクリエイティブオフィサーの名越稔洋氏。「龍が如く」シリーズ最新作の舞台は、幕末の京都。主人公「坂本竜馬」を中心に熱いドラマが展開される。剣戟モノとしてはPS3でリリースされた「龍が如く 見参!」があるが、名越氏は「また一段とスケールアップしたものをお届けしたい」とコメント。
前作で計8作を数えるという人気シリーズだけに、登場キャラクターの数も相当なもの。名越氏は「色々なキャラクターが登場したが、人気のあるキャラクターもいれば、お話のなかで死んじゃったキャラクターもいる。今回はオールキャストというネーミングにふさわしい作品したい。ファンを含め、それに恩返しができる作品にしたいという願いから、色々なキャラクターが登場する」と説明。
キャスティングでは、俳優の高橋克典さんの起用が明らかにされた。役柄は武市半平太で、竜馬の兄貴分として熱く登場するとコメント。名越氏によれば、以前より高橋さんから「なんで(キャストとして)呼んでくれないんだ!」といわれていたという。
シリーズの成長について、どうしていけばいいか一生懸命に考えてきたという名越氏。PS4という最新ハードに際し、グラフィックなど見た目の成長は当然として、人間ドラマをゲームとして表現することにその能力を使っていきたいと考えたと説明。一部ゲームモードはPS Vitaでも遊べるが、それら詳細については東京ゲームショウ会場にて発表するとしている。PS4、PS3の各プラットフォームでリリースされる。2014年2月22日発売予定。
「リリィ・ベルガモ」
登壇者は、ガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役社長 CEOの森下一喜氏とグラスホッパー・マニファクチュア代表取締役の須田剛一氏。登場するなり「えー、私がリリィでございまして(森下氏)」、「えー、僕がベルガモです(須田氏)」と漫才風のやり取りでスタートし、これには会場から大きな笑いと拍手が巻き起こる。
冒頭で上映された短いPVでは、主人公らしき美しい女性が異形の生物を包帯のようなもので拘束する様子が見てとれた。アートワーク全般を担当するのは「NO MORE HEROES」シリーズでおなじみのコザキユースケ氏。ジャンルについては「どアクション! アクションゲームです!」と声を大にして言い切る須田氏。森下氏によれば「世界観、キャラクター、その持ち味を最大限に活かしたオリジナリティあるゲームをテーマにしている」という。
女性キャラクターについて、須田氏は「グラスホッパー・マニファクチュアは女性キャラクターを得意としている。これまでも『ロリポップ・チェーンソー』などいくつかのタイトルを作ってきた。そして今まさに若い新人女優を育てるように、美しく磨き上げて皆様にお届けしたい」と説明。
「我々が得意としている部分でもあるんですけど。PS4の『コンパニオンアプリ』機能に興味がある。スマートフォンなどと連携した機能を活かしたいと思ってる」という森下氏に対し「データ連動だけではなく、スマートフォンだけでも十分遊べるゲームにしようと思っている」という須田氏。発売時期は2014年。詳細は東京ゲームショウにて発表される予定としている。
「deep down」
登壇者は、カプコン CS開発統括 副統括 執行役員の小野義徳氏。最新PV上映の後、ディレクターによるデモプレイが披露された。
ゲームは2094年ニューヨークからスタート。にも関わらず画面が中世ファンタジー色なのは、もちろん理由がある。プレーヤー演じる主人公は、過去の遺物や遺産から“記憶”をリーディングし、そのなかに入って謎を解いていく。
同社独自開発による新ゲームエンジン「Panta Rhei(コードネーム)」により、すべてのマップやモンスターを自動生成。さらに、モンスター、武器、防具にいたるまで、経年劣化やダメージを演算で処理。スクリーンでは、次第に毛が生えていくもの、流体エンジンで表現された2体のモンスターが実例として紹介された。
「Panta Rhei」とPS4のハードパワーが生み出す脅威の体験。「この経験を、より早くしてもらいたい」という小野氏は、PS4の発売日頃にβテストのアナウンスをしたいとコメント。続けてマルチスクリーンを使いオンラインプレイの様子が公開された。本作はSCEJAブースにプレイアブル出展される。