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【Gamescom 2013】3大プラットフォーマーが揃い、来場者34万人以上の大盛況

ドイツのゲーム事情も垣間見えた「Gamescom 2013」を総ざらえ

8月21日〜8月25日開催(現地時間)

会場:kolnmesse

ヨーロッパ中のゲーム好きが集まる5日間のお祭り

 8月21日から25日まで5日間の長きに渡って開催されたドイツ最大のゲームショウ「Gamescom 2013」は、34万人以上の来場者を記録し、大盛況の中で終了した。会場ではビデオゲームだけでなく、ボードゲーム、ラジコン、ビーチバレーにスケートボードとありとあらゆる遊びがブースとして出展され、多くの来場者を楽しませていた。

 ヨーロッパ最大のゲームショウとして、「E3」後の最新情報を発表する場としてすっかり定着した感がある。開催期間中は、各プラットフォーマーのカンファレンスをはじめ、ビジネスブースでのインタビューやプレゼンテーションで多くの新情報が発表された。とはいえ、21日のプレスデー以外はずっと一般の観客が入れるため、「E3」よりは「東京ゲームショウ」に近い雰囲気だ。

このレポートでは、「Gamescom 2013」を総括しつつ、会期中に見つけた様々なシーンからドイツのゲームやサブカルチャーの事情を考えてみたい。

3大プラットフォーマーは量より質を重視した小ぶりな展示に

 昨年は、任天堂とマイクロソフトが出展を見送り、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のみの、少し寂しい出展となった「Gamescom」だが、今年はプレイステーション4を引っさげたソニー・コンピュータ・エンターテイメント、Xbox Oneのマイクロソフト、Wii Uの任天堂と3大プラットフォーマーすべてが出展した。

 次世代機の発売が迫り、筆者としてもそこが一番の関心事になるかと思っていたのだが、ドイツのファンが気にしているのはどんなゲームかという事らしく、タイトルを全面に押し出しているサードパーティーのブースよりも、地味で落ち着いているという印象を受けた。ドイツにはPCでゲームをする人が多いため、マルチタイトルのブロックバスターにより多くの人が集まっているように見えた。

 そんな事情もあってか、各プラットフォーマーのブースでは据え置き用のタイトルよりは、コンシューマでなければ遊べないタイトルや、KinectやPlayStation Move、Wonderbookといった特殊なデバイスを使ったゲームが目立っていた。

クッションが置かれ、ゆったりくつろぎながらゲームを試遊できたSCEEブース

 SCEはPS4用の「Knack」、「Killzone Shadow Fall」、PS3用ではこれが初の試遊となる「BEYOND: Two Souls」、「グランツーリスモ6」や、「Rain」などをプレイアブルに出展した。VITA用のタイトルも「KILLZONE: MERCENARY(キルゾーン マーセナリー)」や「Tearaway 〜はがれた世界の大冒険〜」など自社やサードの最新タイトルを出展した。

 SCEのブースで筆者が気になったのは「Wonderbook」のコーナーだ。「Wonderbook」はAR機能を使ったバーチャルブック。日本ではまだ発売されていないが、ドイツでは3タイトルがプレイアブル出展されており、順番待ちができるほどの人気を集めていた。

 「Walking With Dinosaurs」はARで表示された恐竜に、PS Moveで餌をやったり、小さな恐竜を掴んで秤に乗せてみたりと、恐竜についての知識を深めることができる知育玩具的なゲーム。「Diggs Nightcrawler」は、本を傾けることで虫の探偵が主人公の物語を進行させていくというもの。もう1つはJ・K・ローリング氏が監修し、PS Moveを魔法の杖に見立てて遊ぶ「Book of Potion」。こちらは既にドイツでは発売されており、ゲームショップに平積みされていた。

「Forza Motorsport 5?」や「Kinect Sports Rivals」などXbox Oneのラインナップが並んだマイクロソフトブース

 マイクロソフトはXbox Oneのローンチタイトルとなる「FIFA 2014」、「Forza Motorsport 5」や「Ryse: Son of Rome」、「Dead Rising 3」などの独占タイトルをプレアブルで展示した。

 「Forza Motorsport 5」のコーナーではマルチプレイでのシルバーストーンでのレースを体験できた。Xbox Oneになって、スペックとともに大きく変わったと思ったのが、コントローラーの操作感だ。Xbox 360のコントローラーはトリガーが割と固めに作ってあり、FPSの時に実際に引き金を引いているような臨場感があったのだが、押し込むのにそれなりに力が必要だった。Xbox Oneではボタンを押した時の感触が全体に軽くなっており、PS4のコントローラーの感触に近づいたように感じた。

 ブースには他にも、先だって来年春への発売延期が発表された新型Kinect用のタイトル「Kinect Sports Rivals」が並んでいた。Xbox 360のKinectでは、こういった人の多い会場でのプレイでは、うまく認識せずに何度もやり直すことがあったが、新型Kinectは認識性が向上し、大勢が見守る中での多人数プレイでも、プレイを阻害することなく軽快に動作していた。

 Xbox 360用のタイトルでは、Xbox Live Arcadeのダウンロードゲームが多数展示され、かなりの人気を集めていた。「Gamescom 2013」には小さな子供を連れた親子連れも多く遊びにきているため、子供一緒にプレイしている親子連れが多かった。

Wii Uや3DSの定番ラインナップに人気が集まっていた任天堂ブース

 任天堂は、今年は「ピクミン3」、「ゼルダの伝説 風のタクト HD」、「スーパーマリオ3Dカート」など、サードパーティーのタイトルを含めた13本を出展した。会場内のリビングルームのようなステージでは、開発者を招いてのトークショーが開催され、会場の外では、映画「モンスターズユニバース」とコラボしたWii Uのキャンペーンを行なうなど、欧州でのWii Uのプロモーションに力が入り、会場は常に人で賑わっていた。

 今回来場者を見ていて非常に意外だったのは、3DSを持っている人の多さだ。こういったイベントなので、当然持っている人が集まってくるのだが、北米や最近は日本でも、スマートフォンで遊んでいる人を多く見かける状況に比べると、ドイツでは圧倒的に3DSで遊んでいる人が多く、その人気ぶりに驚かされた。また任天堂の認知度の高さを示すものとして、ピカチュウのパジャマ型着ぐるみ姿やマリオのコスプレーヤーが相当数歩いていたことも付け足しておきたい。

【プラットフォーマーブースの様子】
「Wonderbook」の試遊コーナー
「GT6」の試遊台は、レーサー仕様
任天堂ブースのステージ行なわれていたイベント
Wii Uと3DSの主力タイトル13本を出展
「Kinect Sports Rivals」で水上バイクに挑戦中
ステージイベントが始まると黒山の人だかりになり、歩けない時も

(石井聡)