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LINEカンファレンス「Hello, Friends in Tokyo 2013」で新作を発表
これまでの驚異的な伸びも明らかに
(2013/8/21 18:48)
LINEは舞浜アンフィシアターにおいて、無料通話・無料メールアプリ「LINE」に関する各種発表を行なう「Hello, Friends in Tokyo 2013」を行なった。弊誌では、ゲームに関連する情報に絞ってお届けする。
冒頭登壇した代表取締役社長の森川亮氏は現在の全世界でのユーザー数を「8月21日現在、230,269,479人」と正確に現わし、1時間に6万3千人が増えているとした。日本国内と海外のユーザー比率がすでに2:8となっていることを明らかにし、そんな巨大市場の中で、LINE GAMEのダウンロード数は1億9千万DLに達しているという。森川氏は現状について、「コミュニケーションのあり方が進化している」と表現した。
LINE GAMEに関しては執行役員の舛田淳氏が説明。LINE GAMEはまだサービスを開始後間もないが、ゲームパブリッシャーとして世界の10位以内に入る実績を上げているという。だが、サービス開始当初は「LINE GAMEはどうあるべきか? どういったゲームを提供すべきか? コアゲームをやるべきか?」と、舛田氏は悩んでいたのだという。
ここで舛田氏は、LINEの価値を「身近な人とのクローズドなコミュニケーション」と定義。そこで必要なゲームとは「身近な人と楽しめる“小さなエキサイティング”を無数に作り上げる。Real Graphの延長線上でプレイされるもの」であり、それ以外はやる必要が無いと断言。それが現在のラインナップにも色濃く現われている。ここでは、ゲームは共通の話題の1つとして用意されていることになる。
「LINE POP」、「LINE Bubble」の2タイトルが群を抜いて人気を集めている。「LINE POP」は2012年11月にスタートしすでに3,200万DLを記録し、総収入が累計43億円となっている。「LINE Bubble」は2012年12月にスタートし、2,500万DLで総収入が累計19億円にも達しているという。
このほかでは「WIND runner」が現在人気を集めており、1,400万DLを記録。LINEキャラクターが人気を集めている現状では、LINEキャラクターを使用したゲームに人気が集中しているが、「WIND runner」がLINEキャラクターの登場しないゲームで初めて1,000万DLを突破したタイトルとなった。また、舛田氏によれば「Pokopang」も「ブームが来る予感がある」ほどの人気を集めつつあるという。
現在、LINE GAMEは36タイトルが配信され、1億9,000万DLを記録。この成長期において舛田氏は次の一手として「世界を目指す」とした。LINE GAMEがハブとして存在し、世界中のどのデベロッパーでもLINE GAMEでゲームを提供することで、自国のみならず世界各地でサービスを行なうことが可能となる。
今後は1カ月に4~5タイトルが投入されるというLINE GAMEだが、いくつか新作を発表された。1タイトル目は、LINEキャラクターが走り協力要素も用意されているアクションゲーム「Rainbow Chaser」で、人気キャラクターものとして期待しているという。また、世界的に知名度の高いキャラクター「ソニック」を使った「SONIC DASH」はセガとして初のLINE GAMEのタイトルとなる。
最大4人まで参加できる「モノポリー」のようなボードゲーム「Modoo Marble」は、これまで以上にReal Graphを活用したゲーム(仲間内でプレイするゲーム)として期待の1作品だ。このほかにも、「メイプルストーリー」のスピンオフタイトルで、モンスターを育て自分だけの村を作り、そこを通じて友人とコミュニケーションが取れる「Maple Story Village」もLINEとは相性のいいタイトルとして紹介された。また、LINEゲーム初のゴルフゲームとしてGameloftの「Let's Golf!」も開発中であることが明かされている。
LINE GAMEで提供されるのはあくまでもLINEユーザーにとって価値のあるもので、コミュニケーションを促進するためのものとなっている。一方で、よりグローバルな展開をみせる拡大し続ける「LINE」というプラットフォームはゲーム各社にとっては魅力的だろう。