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口コミで大ブレイク中! 「艦隊これくしょん〜艦これ〜」

美少女艦艇たちの大進撃! ユーザー数28万人突破の秘密を探る

正式サービス中

利用料金:無料(アイテム課金制)

旧日本軍の軍艦を擬人化した「艦娘」を強化して戦うシミュレーションゲーム

 角川ゲームスが開発・運営し、DMM.comが提供しているブラウザシミュレーション「艦隊これくしょん〜艦これ〜」が人気だ。4月23日に正式サービスがスタートし、その後もユーザー数の増加にサーバーの増強が追いつかないほどで、6月には一時、新規登録が停止されるほどの盛況となった。7月下旬には登録ユーザー数が28万人を突破、さらに30万人に迫る勢いで増加中だ。

 いったいどんなゲームなのかというと、プレーヤーが提督となり、旧日本軍の海軍に所属していた軍艦を擬人化した「艦娘(かんむす)」という女の子たちを集めながら、レベルを上げたり強化したりして最強の艦隊を作っていくというもの。ただし、本作には強いカードを引くためのガチャが存在しない。

 艦娘はすべてゲームプレイの中で入手するようになっており、課金要素は燃料や弾薬、開発資材など、基本的にはゲーム内で手に入るものだけだ。そんなストイックな作りと、帝国海軍マニアも納得の緻密なキャラ設定、そしてすべてのキャラクターが豪華な声優陣によるフルボイスと、ソーシャルゲームにありがちな安い作りを裏切る出来映えに驚いたユーザーの口コミで大ブレイクした。

 このレポートでは、まだ「艦これ」を知らないという人のために、本作のゲームシステムや序盤の流れを紹介していきたい。

艦娘の司令官として着任し、采配を振れ

「わかりにくい」という話もあるが、ゲームを始めた直後はチュートリアルに添って進めていけばいい。任務の遂行を目標にするのがコツ
戦闘のマップ画面。矢印でつながったマスの先にある大きな赤丸がボスのいる場所

 ゲームは、プレーヤーが新任の提督となって鎮守府に着任するところからスタートする。階級は少佐。最初に5人の艦娘から1人を選ぶ。性能に大きな差はなく、後から入手するチャンスもあるので純粋に好みで選んでも問題はない。

 最初に入手できる艦娘は「駆逐艦」となる。火力や装甲は弱いが、回避力があり雷撃戦でも活躍する。まずはチュートリアルに添って「建造」コマンドでもう1人新しい艦娘を建造し、完成させてさっそく艦隊を組んで出撃させる。最初に選択できるのは「鎮守府正面海域」で、チュートリアル的な短いマップとなっている。ほかにも現在はレギュラーに攻略できるマップが計16マップ用意されている。マップには点線で結ばれたいくつかのマス目があり、1マスずつ進んでいく。白いマスはまだ行ったことがない場所で、赤いマスは敵が出現する。紫のマスは渦に巻かれて資材を落とし、緑のマスはボーナスで資材をもらえる。

 道に分岐があると通称「羅針盤娘」が現われて、羅針盤を回してランダムに進む方向を決めてくれる。マスを進行して運良くボスまでたどり着き、ボスを倒すとそのマップはクリアとなって新しいマップに入れるようになる。ボスまで行けなかった場合は、再度の挑戦が必要だ。なおマップの攻略は常にスタート地点からなので、マップによってはボスまでに、幾度か雑魚戦をこなす必要がある。

 敵は、公式デジタルコミックによると、撃沈された軍艦の恨みが実態を持ったものらしいが、見た目からは異星人ふうでもある。敵にも、駆逐艦、巡洋艦、戦艦といった種類があり、マップが進むとだんだん手強くなっていく。敵の艦隊を撃破すると、ランダムに新しい艦娘が入手できる。こうして手持ちの船を増やしつつ、強化やレベル上げで最強の艦隊を目指していくというのが大まかなゲームの流れだ。

【初期に選択できる5人の艦娘】
艦隊型駆逐艦「五月雨」
特III型駆逐艦「電」
特II型駆逐艦「漣」
特I型駆逐艦「叢雲」
特I型駆逐艦「吹雪」
1人を選んでからゲームスタート

この手のゲームには珍しい? ガチャなしのストイックなシステム

出撃や建造で新しい艦娘を入手する

 おそらく本作を始めた全員が驚くのは、この手のゲームにつきもののガチャが見当たらないことだろう。本作には艦娘をリアルマネーで直接手に入れる手段はない。すべての艦娘は、敵を倒した報酬として入手するか、建造で作ることができる。課金アイテムは、一部の特殊な家具や、ドックの拡張などを除いて、すべてゲーム内でも入手可能。だがどうしてもそれでは足りないという人向けに、課金で追加入手が可能になっている。ファンコミュニティの中では、課金で豊富な資源を投入するプレイスタイルを、第2次大戦中のアメリカになぞらえ「米帝プレイ」と呼んでいるらしい。

 入手可能な軍艦の種類は、「駆逐艦」、「軽巡洋艦」、「重巡洋艦」、「空母」、「戦艦」の5種類。空母はさらに細かく「水上機母艦」と「軽空母」、「正規空母」に分かれている。その数は100体以上で、登場するすべての軍艦が、実際に第2次大戦で建造され、運用されていたものだ。艦艇に対する知識がゼロの場合、それぞれがどういう特徴を持った軍艦なのか区別がつきにくいが、プレイしているうちに段々と理解できるので、そのあたりは問題ない。

 そもそも船は一般に女性名詞として扱われ英語でも「she」と呼ぶ。そのため軍艦を美少女に擬人化するという手法自体は、大昔から存在している定番中の定番。むしろなぜ今までこのゲームがなかったのかと疑問に感じるほどだ。キャラクターはすべて有名声優によるフルボイス。戦闘中だけではなく、強化や修理、日常の挨拶など数多くのボイスが用意されている。

 開発にも相当なマニアがいるようで、キャラクター造形にはかなりのこだわりを感じる。例えば、軽空母の「飛鷹」は、「出雲丸」という客船を改造して作られたため、自己紹介で自分の名前を「出雲丸」と言いかけたり、ボクっ娘の重巡洋艦「最上」は2度の衝突事故を起こしているため、やたらと衝突しないと力説したりと、史実を織り交ぜたセリフが多数用意されている。

 艦娘のイラストはロリッ娘からセクシー系お姉さんまで多彩。性格も、素直で元気な子、ツンデレ、天然と実にバラエティー豊かに揃っている。同系統の艦艇は同じタッチで描かれているので、見た目にも区別がつきやすい。

 特に数の多い駆逐艦や軽巡洋艦は、ついつい性能よりも見た目と性格で選んでしまいがちだが、それでもまったく攻略には問題のないバランスだ。ちなみに筆者のお気に入りは、ほんわかした性格の駆逐艦「荒潮」と、軽巡洋艦「龍田」だ。

 ユーザーには、それぞれにお気に入りの娘がいるだろう。お気に入りの艦娘で固めた理想の艦隊を作ることこそが、本作の目指すところだ。しかし、上にも書いたように本作にはガチャがないので、お金の力で解決できる要素は限られている。欲しい艦娘を手に入れるためには、ひたすらプレイあるのみだ。

【多彩な種類の軍艦】
駆逐艦「荒潮」
戦艦「榛名」
軽巡洋艦「長良」
軽空母「飛鷹」

(石井聡)