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「2013 CESA ゲーム白書」発売。家庭用ゲーム総出荷額は縮小

7月22日 発売

価格:7,350円

 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、家庭用ゲーム産業の年次報告書「2013 CESA ゲーム白書」を7月22日に発刊した。価格は7,350円で、政府刊行物取り扱い書店などで購入することができる。

 このほどCESAが発表した内容によれば、家庭用ゲーム出荷金額は1兆2,334億3,400万円で、前年度比84.6%となった。ちなみに2011年は81.1%の1兆4,574億6,100万円で、2010年からの推移で見ると右肩下がりとなっている。現在ソフトの開発を行なっているメーカーは、プラットフォームでいえばPCからスマートフォン、ソーシャルゲームなども手がけているため、ゲーム全体で見ればまた違った数値が出てくるが、こと家庭用ゲームに限れば縮小傾向となっている。

 ちなみにミリオンタイトルの本数に如実に表れており、CESA調べによれば据え置き型ハードウェアでは2011年に続き2012年もミリオンタイトルはなく、携帯型ハードで3タイトルのみとなっている。ミリオンを達成したタイトルは、ニンテンドーDS「ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2」が299万本、ニンテンドー3DS「とびだせ どうぶつの森」が273万本、3DS「New スーパーマリオブラザーズ 2」が205万本となっている。

 今年も従来の人気シリーズタイトルが多数登場する予定だ。年末の発売が予定されているプレイステーション 3用「グランツーリスモ6」などは弊誌でも人気が高い。スクウェア・エニックスのPS3/Xbox 360「ライトニングリターンズ ファイナルファンタジーXIII」は、シリーズ1作目が2009年に190万本を記録した「ファイナルファンタジーXIII」の最終章となるなど話題十分だ。そして、全くの新作となる「ポケットモンスター X・Y」、パワーアップめざましい「モンスターハンター4」など、携帯型ハードでも大作が控えている。

 こういったタイトルがユーザーにどれくらい受け入れられるのか注目したい。その一方で、プラットフォームメーカーとしては数十万本を確実に狙える固定層の心を掴んだタイトルの存在が重要で、こういったタイトルを今後も増やしていく必要があるだろう。

(船津稔)