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【E3 2013】Xbox One用アケコンがMad Catzから早くも登場

多方面のニーズに答えた新設計の「Tournament Edition 2」

6月11日〜13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

アケコンマニアとしても知られる“マークマン”ことMark Julio氏

 E3 2013のMad Catz(マッドキャッツ)ブースにて、Xbox One用アーケードコントローラー「Arcade FightStick Tournament Edition 2」(以下、TE2)が出展された。

 Xbox Oneのローンチと同時発売を目指して開発中だという「TE2」は、ただ早く発売されるというだけでなく、これまでのアーケードコントローラーとは一線を画した完全な新製品となっている。この「TE2」について、グローバルコミュニティ&スポンサーシップマネージャーの“マークマン”ことMark Julio氏にお話を伺った。

ボタン1つで内部にアクセスできる高いカスタマイズ性

ボタン1つで天板が開く。内部は撮影禁止だったので、少し開けたところだけお見せする

 「TE2」は、同社が手がけてきたアーケードコントローラー「Tournament Edition」シリーズの進化形として開発されているもの。ウメハラ氏など同社に所属するプロゲーマーや、一般のユーザーからのフィードバックなどを集め、次世代にふさわしい製品を目指している。

 コンセプトの1つは、「カスタマイズする楽しみを知ってもらうこと」だという。アーケードコントローラーはスティックやボタン、天板のフェイスプレートを好みのものに変更して、自分好みにカスタマイズするという楽しみ方がある。「TE2」ではカスタマイズを容易にするための仕組みがいくつも用意されている。

 まず筐体内部へのアクセスだが、これまではネジを外して底板を外すといった形だったものを、本体手前側にあるMad Catzロゴを押すだけで簡単に開くように変更した。そのままフタを開けるように天板が上がり、裏側にアクセスできる。

 内部は若干の空洞があり、工具や予備パーツなどを収納できる。ボタンや基盤などの部分はプラスチックケースでカバーされているため、中に入れたものと接触して壊してしまうような心配はない(中に入れたものは何かしらで固定した方がいいが)。ちなみに空洞はあっても、重量は既存製品よりも増しているようで、安定感はさらに高まっている。

 また天板のフェイスプレートの交換についても改善されている。これまではボタンやスティックを取り外すなど、ほぼ全てのパーツを分解しなければ交換できなかったが、「TE2」ではボタン部分がプレートと重ならないように穴が開いたようなデザインになっており、スティックのボール部分を取り外すだけでプレートが交換できるように設計されている。

 カスタマイズがしやすくなったとはいえ、初期のパーツをおろそかにしているわけではない。同社のアーケードコントローラーでは三和電子製のパーツを使用しており、「TE2」も同様のものを使っている。

プレートのボタン部分がくりぬかれたようになっており、ボタンの枠がプレートにかかっていない

「マイアケコン」を持ち歩くゲーマーのためのこだわり

裏面は全体がクッションパッドで覆われている
背面にあるケーブルは着脱式。ベルトなどを通せる穴も左右に用意されている

 「TE2」ではカスタマイズ要素だけでなく、ベースとなる部分にも様々なこだわりを見せている。

 まず外見で目を引くのがLED。ボタンの裏側とサイドプレートに仕込まれており、淡く光を発する。暗所で光るPC向けのゲーミングキーボードと似たような発想だ。

 本体裏面には、厚手のクッションパッドが全体に貼られている。これは太ももの上に置いてプレイする際に、従来は冷たく硬い金属プレートが当たって不快だったものを改善している。滑り止めとしての効果もあり、安定かつ快適にゲームをプレイできる。

 ゲーム機と接続するケーブルは、着脱式に変更された。従来も折りたたんで本体側に収納するスペースが設けられていたが、「TE2」ではケーブルを抜き、本体の中に仕舞っておける。

 さらに本体奥のほうには、携帯電話のストラップ穴を大きくしたようなスペースがついている。ここにベルトを通すなどすれば、本体の持ち運びが楽になるという仕掛け。あるいはキーチェーンなどを付けてデコレーション的に使っても構わない。

 従来にはなかった多彩な要素を盛り込み、「2」と呼ぶにふさわしい進化を見せた「TE2」だが、これでもまだ開発中だとしている。今後もユーザーのフィードバックなどを受けて改良を続け、Xbox Oneのローンチに間に合わせたいとしている。

 日本での発売については、そもそもXbox Oneの発売日が確定していない現段階では何とも言えないが、状況を見ながら検討するとしている。またXbox One以外にも、プレイステーション 4向けのものも作っていきたいという。Xbox 360やプレイステーション 3など既存のプラットフォーム向けについては、「ユーザーの反応も見ながら検討したい」と語った。

 そして気になる価格については、「従来製品の値段をキープしたいと思っているが、最終的な仕様が固まってから決めることになる。コストベースではなく、ニーズベースで開発を進めたい」ということだ。

まだ未完成だそうだが、アーケードコントローラーの常識を覆す、あらゆる場所に行き届いた製品になりそうだ。

(石田賀津男)