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セガ、「ファンタシースター感謝祭2013/アークスグランプリ」を開催

「EPISODE2」が7月17日に登場! 新たに登場する新種族、新クラス!
さらにAndroid版「PSO2 es」の詳細も!

6月9日
開催
会場:
東京ビッグサイト 西4ホール

 セガは東京ビッグサイトにて、「ファンタシースター感謝祭2013」を開催した。現在PlayStation VitaとWindows PCで提供中の「PSO2」の最新情報を続々と公開。タイムアタッククエストで日本一のプレーヤーを決定する「アークスグランプリ」の東京地区予選も併せて行なっている。

 開演前から長蛇の列ができ、約7,000~8,000人の来場者が詰めかけたという今回。全国ファン感謝祭として前回にあたる「ファン感謝祭2011 インフィニティグランプリ」の頃より、4~5倍近いファンが集まったことになる(ちなみに来場者を全員を対象にした抽選会では、1万以上の数字も出ていたし、妙に7000番台の数字が出ていたが、他の会場向けに使っていない番号も多数あったので偏っていたそうだ。来場者数は約7,000~8,000人とのこと)。

【来場者は7,000~8,000人に! 長蛇の列】
写真は大部分が入場済みだが、開演前より多数の列ができ、順次入場を促したとのこと。予想を遥かに上回る来場者数となったようだ

「PSO2 EPISODE2」は7月17日より開始!!
新種族「デューマン」、新クラス「ブレイバー」が登場!!

「PSO2放送局」公開生放送で新情報を多数公開!

 「PSO2」の最新情報を伝える「PSO2放送局」の公開生放送では、今後のアップデートについて多数の新情報が発表された。ステージには、メインパーソナリティーの桃井はるこさんと、会一太郎さん。声優の榎本温子さん、さらに、プロデューサー酒井智史氏、シリーズディレクターの木村裕也氏、PS Vita版ディレクターの菅沼裕氏が登場した。

 多数の発表が行なわれたが、やはり最も大きなトピックスとなったのは、「PSO2」の新章“EPISODE2”についてだろう。メインストーリーが新たな展開をみせるほか、新種族「デューマン」や新クラス「ブレイバー」、新武器カテゴリー「カタナ」と「バレットボウ」が登場。第4の舞台となる新惑星「ウォパル」での冒険が可能となり、「海岸」フィールドが新登場。新たなエネミーも多数登場する。

 気になるリリース日はなんと7月17日! Windows PC用の特典付きパッケージ「PSO2 プレミアムパッケージ vol.2」も同日発売となる。

新種族:デューマン

 「EPISODE2」より4つ目の新種族「デューマン」が選択可能になる。このデューマンは、成長することで攻撃的なパラメータの伸び率が高くなる、アタッカー向きの種族。キャラクタークリエイトでは左右の瞳色変更(オッドアイ)と、特徴的な角の各種設定が可能だ。

 なお、すでに「PSO2」でキャラクターを作成している場合、プレイ中の種族の変更はできないが、エピソード2開始時に「キャラクター作成権」が1つ配布される予定とのこと。2キャラ目としてデューマンを作成できる。

新クラス:ブレイバー

 新近接武器「カタナ」、新射撃武器「バレットボウ」を操るクラス

新武器カテゴリー

・「カタナ」(打撃武器)

  居合斬りのようなアクションで戦う。簡単操作でかっこいいアクションを行なう殺陣のようなアクティブスキル「カタナコンバット」などを持ち、「PSO2」を始めたばかりのユーザーでも爽快感の高いアクションを楽しむことができる。

・「バレットボウ」(射撃武器)

 チャージアクションを主体とした放物線軌道の射撃武器。着弾時に範囲爆発するフォトンアーツ(PA)などがあり、着弾地点を狙う遊びが特徴的。

【新種族デューマン】
オッドアイと角が特徴の新種族「デューマン」
【新武器カテゴリー「カタナ」「バレットボウ」】
居合い斬りスタイルで戦う「カタナ」
遠距離攻撃だけでなく、移動しながらのPAも多数あるという「バレットボウ」

新惑星「ウォパル」・新フィールド「海岸」

水に囲まれた新惑星「ウォパル」

・惑星「ウォパル」

 新たに発見された、空をベールのような水の膜でおおわれた不思議な惑星。水の膜からあふれた水が巨大な滝となって見える。さらに、惑星の地表のほとんどが海で構成されており、気候的にも非常に過ごしやすい。各所に、いまだ稼働中の不思議な施設や、それら施設の残骸らしきものが散見される。

・新フィールド「海岸」

 惑星ウォパルの地表に存在するエリア。穏やかな海に、ほどよく照りつける日射しはリゾート地のようで、過ごしやすい場所。ただし、その各所で不気味な身体のつくりをした「海王種」と呼称されるエネミーが出現する。

・ボス「オルグブラン」

 強靭な体躯を持つ、大型の海王種。鋭い爪を活かした攻撃だけでなく、地中からの強襲による攻撃もしかけてくる。

・ボス「バル・ロドス」

 大渦の中を自在に泳ぎ回る、超大型の海王種。その巨大な身体から水泡を発射し、ミサイルのように降り注がせてくる。豊富な部位破壊箇所を有しており、部位を破壊すると、弱点部位が出てくるのが特徴。

【海岸のフィールドが登場!】
【ボス「オルグブラン」】
【ボス「バル・ロドス」】
「PSO2 プレミアムパッケージ vol.2」パッケージ画像

<「PSO2 プレミアムパッケージ vol.2」商品概要>
発売日:7月17日
価格:6,279円
対応機種:Windows PC(アイテムコードはPS Vita版でも使用できる)
内容:DVD-ROM 2枚組み、アイテムコード(※1)、ミニサントラCD(※2)

※1:アイテムコード内容
1. コスチューム2種セット
→「ファンタシースターユニバース」より、主人公「イーサン・ウェーバー」(全種族男性装備可能)、ヒロイン「カレン・エラ」(全種族女性装備可能)のコスチュームを封入

2. 進化デバイス/ピート
→イーサンのパートナーマシナリー「ピート」のマグ進化デバイス
LV100以上のマグに使用できる

3. 新カテゴリー武器2種セット
→「EPISODE2」より実装される新カテゴリー武器の2種セット
「剣影/リヒト」(カタナ)「ヒロクテリ/リヒト」(バレットボウ)

4. プレミアムセット30日
5. FUN1000獲得チケット
6. スケープドール×5個
7. カラーチェンジパス
8. ブースト系アイテムセット
→トライブースト+100%×1個、能力追加成功率+20%×1個、強化成功率+20%×1個

【PSO2ミニサントラCD収録曲(約32分)】
トラック曲名
01- The whole new world - PHANTASY STAR ONLINE 2 OPENING THEME for VITA
02ゲートエリア
03森林エリア:戦闘曲
04砂漠エリア:戦闘曲
05浮遊大陸エリア:戦闘曲
06ビッグヴァーダー
07ファルス・ヒューナル
08クローム・ドラゴン
09龍祭壇エリア:戦闘曲
10海岸エリア:戦闘曲
【プレミアムパッケージ特典アイテム】
イーサン・レプカ
カレン・レプカ
進化デバイス「ピート」
ヒロクテリ(リヒト)
剣影・リヒト
「闇」の遺伝子を持つ新種族「デューマン」。そして、新クラス「ブレイバー」

 新種族のデューマンについてだが、デューマンはPSP「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」に初登場した種族だが、実はその頃には「PSO2」の制作も始まっており、元々は「PSO2」サイドでシリーズディレクターの木村氏が考えた種族とのこと。種族名についても「ダーカーと何らかの関連があるからデューマン」としたそうだ。

 だが、それがある日、T隊長ことシニアディレクターの寺田氏のデスクを見ると「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」に登場する新種族としてデューマンが入っていたとか。「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」のデューマンは、「PSO2」からの登場だったというわけだ。

 気になる新種族の使用についてだが、現在プレイしているキャラクターを別の種族に変えるような、いわゆる“転生”はないとのこと。デューマンを使うには新規キャラクターとして作成する以外に方法はないということだ。ただし、エピソード2開始時に「キャラクター作成権」が1つ配布するということだ。

 デューマンのキャラクタークリエイト画面も初公開。特徴として、片眼ずつ色が異なる“オッドアイ”で、瞳の色や形状も自由に変更できる。また、デューマンというと「インフィニティ」では真っ白な肌が特徴だったが、「PSO2」では自由に変更できる。男性には角が1本、女性には2本の角があるのも特徴で、この角も角度やサイズを自由に調整できる。

 続いては新クラス「ブレイバー」。こちらは種族の成り立ち裏話とは逆に、「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」からの登場とのこと(ちなみにブレイバーを当時に考えたのは、現「PSO2」PS Vita版ディレクターの菅沼氏)。新武器カテゴリー「カタナ」と「バレットボウ」を使用する(ガンスラッシュも装備可能)。

 「カタナ」は普段は納刀していて、攻撃の際に抜刀して斬りつける“居合い斬り”スタイル。カタナコンバットというスキルを発動すると、殺陣シーンのように素早く斬りつけまくって、最後に納刀した時にまとめてダメージが入り敵が崩れ落ちるような攻撃も可能。また、カタナギアのゲージが貯まっていると、敵の攻撃をジャストガードした時に自動で“居合いカウンター”を発動する。

 「バレットボウ」は弓矢形状の武器で、基本的には遠距離攻撃の武器になっているが、急接近したり、離れながら矢を放ったりと、距離を移動しながら放つPAも多数備える。天に向かって多数の矢を放ち、矢の雨を降らせる攻撃も可能で、着弾点もコントロールできる。バレットボウは和風のものだけでなく様々な種類が存在する。ものによっては矢筒もしっかりとある。

 新クラスを改めて育てるというのもなかなか大変だろうということで、エピソード2より“サブクラスにもわずかながら経験値が入るようになる”とのこと。これには会場から大きな拍手が巻き起こった。

デューマンは攻撃的パラメーターの伸びが良いアタッカー向きの種族。さらに個性的なアクションを備えた新武器も登場する

 新惑星は水に包まれた「ウォパル」。この惑星には“海王種”という不気味な水系のエネミーが棲息している。また、ウォパルでは天候の変化だけでなく、クエスト中に昼から夜へと時間の変化も起こり、昼夜の変化でエネミーの攻撃パターンも変化するということだ。

 第3のダーカー種として、“鳥系”のダーカーも出現するほか、ボスエネミーは2体が紹介された。1体は「オルグブラン」は大型の獸のような姿をしている。風属性が弱点ということだ。2体目のボスは、長い尾を持ち、大渦を泳ぎ回る「バル・ロドス」。シリーズ作伝統とも言える、イカダの上での戦いとなり、固定放題を使って攻撃したり、フックを発射してイカダの上に釣り上げたりといった戦いが楽しめる。氷と炎が弱点という。

海岸には、鳥のような第3のダーカー、さらに新ボスも2種類が登場する

 「EPISODE2」ではさらにこの他にも、様々な要素が登場する。2013年のロードマップと共に完成したばかりというPVも上映された。そこには、「サポートパートナー」という文字も。これは、ポータブルシリーズにあった「パートナーマシナリー」的な存在のようで、プレーヤーが創造し育成する。一緒に戦ってくれて、ログアウト中も活動してくれるという。

 また、大阪弁を話す「カブラカン」の姿が映像中に見られたほか、「EPISODE2」に登場する多数のキャラクターも次々に登場した。また、ミニルームを全プレーヤーに無料配布。ルームグッズの設置数も増加するなど、システム面の拡張も数多く行なわれるようだ。

2013年のロードマップ、そして最新PVにはまだまだ新要素の情報が! 一太郎さんも文字通り食い入るようにモニターを見ていた
【アークスロード&サポートパートナー】
【ミニルーム&ルームグッズ設置数増加】
【新キャラクターも続々!】

Android版「ファンタシースターオンライン2 es」いよいよ始動!
9日よりクローズドβテスト参加者募集開始!!

「PSO2 es」ロゴ

 “境界を越えるRPG”として様々なプラットフォームで展開する「PSO2」。そのひとつであるスマートフォン版の展開がいよいよ始動する。なんと、9日よりAndroid版でのクローズドβテスト参加者の募集を開始した。

 クローズドβテスト参加者の募集期間は6月9日~7月16日14時まで。募集人数は5万人を予定している。βテスト参加者には特典アイテムもプレゼントされる。なお、今回のクローズドβテストはAndroid版だが、iOS版もリリース予定。ただし、iOS版でのβテスト予定はなく、Android版をiOSへと移植していくとのこと。

 Android版「PSO2 es」の最新映像も公開された。映像では、タッチして探索するエリアを指定して移動し、移動した先のエネミーとタッチ攻撃、フリック回避で戦うシンプル操作。フレンドアシストという、フレンドのキャラを呼び出してサポートアタックをしてもらっている様子も確認できた。

Android版「PSO2 es」がいよいよ! 参加者には特典アイテムも贈られる

近日中のアップデートも続々!!「バーニングレンジャー」コラボのクエストもついに登場!!

 近日中に導入されるアップデートについても、最新情報が公開された。まず、6月12日より導入されるアップデートは「ファンタシースター感謝祭2013ONLINE」。全国イベントと同時に、オンラインのゲーム上でも、お祭り感満載のイベントが行なわれる。

 また、6月19日からはアイドル「クーナ」のライブステージが緊急クエストとして登場。アイドルを熱心に応援する、いわゆる“ヲタ芸”のロビーアクションも追加されるということだ。

【6月12日アップデート「ファンタシースター感謝祭2013ONLINE」】

 その次、6月26日のアップデートでは、光吉猛修氏が歌うテーマソングでもお馴染み「バーニングレンジャー」のクエストがついに登場する。炎に包まれる市街地をまわってレスキューガンで炎を消していくという内容だ。酒井氏からは、要救助者を救出するときにはぜひ「座標セット!」とチャットして欲しいとコメントがあった。

 その他にも、アイドル「クーナ」のコスチュームや、ポータブルシリーズのコスチュームが2着、さらに夏らしい浴衣と甚兵衛も登場。ストッキング、メイク、瞳パターンも追加され、星形の眼や二重なども可能になるという。

【6月26日アップデートで「バーニングレンジャー」クエスト登場!】
【ドラマCD、シンパシー2013、シリーズ関連CDも4カ月連続リリース】

 また、6月19日よりアークスキャッシュの決済に、docomoの「ドコモケータイ払い」とauの「auかんたん決済」が利用可能になる。

【「ヘア付与企画」より一太郎さん、桃井さん、榎本さんデザイン髪型登場!?】
目線のアクセサリも将来的に、この企画とは別で予定されているということで、完全再現も可能! 桃井さん、榎本さんのヘア案も採用されることになった
【特別企画ダーク・ラグネVSヴォル・ドラゴン!】
ゲーム中でも、ダーカーと龍族は敵対する。それを利用して、ダーク・ラグネとのヴォル・ドラゴンを戦わせて、どちらが勝つのかを予想するという特別企画が行なわれた。まさに怪獣大激突な迫力に、会場は大盛り上がり! 予想に反して勝利したのはダーク・ラグネだった。なお、全国の各会場で別のボスの組み合わせも実施するという
【会場の様子など】
シリーズ作のイラストや設定画を多数展示
来場者が自由に書き込める「らくがきコーナー」も盛況
物販では長蛇の列が絶えず伸びていた
ラッピーやリリーパの着ぐるみや巨大ヴォル・ドラゴン像も
飲食コーナーでは、アークス丼などオリジナルメニューを販売した

アークスグランプリ東京地区大会は前回王者が敗れる波乱の展開に!

各試合の実況解説は、酒井氏、木村氏、菅沼氏の三人が担当。途中から「PSO2」好きのプレーヤーでもある声優の一太郎さんも飛び入り参加した

 タイムアタックでアークス最速プレーヤーを決定する「アークスグランプリ」。この東京予選大会が行なわれた。この大会では、PS Vita部門と、Windows PC部門が行なわれ、PS Vita版は2人1組、PC版は4人1組のチームで、同クエストのクリアタイムを競うというもの。進行はリングアナウンサー・ボンバー森尾氏が務め、解説には酒井氏、木村氏、菅沼氏。さらに一太郎さんも解説に加わった。

・PS Vita版セミファイナル・ファイナル

 まずはPS Vita部門のセミファイナルよりお伝えしよう。タイムアタックは、浮遊大陸のコースを進み、途中に現われるエネミーのグループを倒してから、最後にクロムドラゴンを撃破するまでのタイムを競うというもの。平均タイムは約5分台だが、2人だけで挑むので、事故死にも気をつけつつのアタックになる。

 予選を勝ち抜きセミファイナルで激突した1試合目の組み合わせは、インフィニティグランプリにも出場した「風武器ふぁんくらぶ」と、「カーッwwwwww」の試合になった。

 「風武器ふぁんくらぶ」はレンジャーとフォース、「カーッwwwwww」はハンターとレンジャーの組み合わせで挑んだ。やはりレンジャーのウィークバレットで大ダメージを与えるのが鍵と考えての構成だろう。「風武器ふぁんくらぶ」は龍族の弱点である闇属性のテクニックを有効に使ってハイスピードに進んでいったが、1度戦闘不能に陥ってしまい惜しいタイムロス。結果は、「カーッwwwwww」の勝利となった。

【PS Vita版セミファイナル「風武器ふぁんくらぶ」VS「カーッwwwwww」】
両チームともにハイレベルな戦いを見せた。ちなみに「なまたろう」とは、本日“生放送で頑張っている一太郎さん”を略した愛称。カスタマイズ時間の余りにこうしたチャットネタで会場を沸かせるのはもはや定番化?

 続いては、無課金でプレイしているのでチーム名もそれを示す「NO Charge」がガンナーとハンターの組み合わせ、それに対してハンター2人という異色の組み合わせで挑む「Clover StarterS」の対決だ。両チームはクロームドラゴンまではほぼ互角だったのだが、クロームドラゴン戦で「NO Charge」が崩れてしまう。結果、「Clover StarterS」の勝利となった。

【PS Vita版セミファイナル「NO Charge」VS「Clover StarterS」】
両チームはクロームドラゴンまではほぼ横並びに。だが、「NO Charge」がダメージを受け、崩れてしまう。その間に「Clover StarterS」がクリアという結果になった

 いよいよPS Vita版の東京地区予選ファイナル。勝ち進んだ「カーッwwwwww」と「Clover StarterS」は両チームとも決勝大会進出が決定しているが、東京地区の覇者をかけての戦いとなった。

 どちらもエネミーグループを出現直後にまとめて殲滅し互角のスピードを見せたが、「Clover StarterS」がセッティングミスをしてしまったのか、プレイ中にボタン設定の変更を行なう場面が。それが若干のロスになったのか、クロームドラゴンに突入するのは「カーッwwwwww」が先行。そのまま「カーッwwwwww」はクロームドラゴンにウィークバレットからの大ダメージを浴びせてスピード撃破! 東京地区優勝の座を獲得した。

【PS Vita版ファイナル「カーッwwwwww」VS「Clover StarterS」】
両チームはほぼ互角の展開を見せたのだが、1人が戦闘不能になる危ない場面も。クロームドラゴンの撃破では、やはりウィークのありなしが響いたようだ

 なお、PS Vita版では2人1組チームということで、全滅してクエスト失敗になる光景も多々あったという。実際、セミファイナルまで進んだチームでも1人が倒されるという場面は何度もあった。純粋なタイムアタックよりも事故死の危険が強くなってしまっているということで、PS Vita版ディレクターの木村氏から「クエスト内容はそのままで危険だけを緩和できるよう調整したい」とコメントもあった。

・PC版セミファイナル・ファイナル

 Windows PC版は4名1組で同クエストに挑む。そのため、PS Vita版の平均タイムが5分台なのに対して、PC版は約2分台というハイスピードバトルになっていた。

 まずはセミファイナル第1試合。「廃じゃないけど頑張るちーむ」VS「(株)宇宙警備保障」の対戦では、どちらのチームもハンター2人、レンジャー2人の構成となった。かなりのタイム差をつけて「廃じゃないけど頑張るちーむ」チームがクロームドラゴン戦へと突入したものの、そこから、まさかの全滅という結果に。メンバー2名が倒されたところで、メンバーを復活させるよりも残ったメンバーでクロームドラゴンを倒しきるのを優先したが、うまくいかず全滅という結果になってしまった。これにより、ファイナルには「(株)宇宙警備保障」がコマを進めた。

【PC版セミファイナル「廃じゃないけど頑張るちーむ」VS「(株)宇宙警備保障」】
かなりの差をつけていた「廃じゃないけど頑張るちーむ」チームだが、クロームドラゴン戦で崩れ、全滅という結果に。このタイムアタッククエストの難易度の高さが伺える場面となった

 続いてセミファイナル第2試合。インフィニティグランプリ優勝の「いぬじる&ヴァニー」VS「リリーパ族を飛ばし隊」の対戦だ。「いぬじる&ヴァニー」はハンター2人、レンジャー2人という構成なのに対して、「リリーパ族を飛ばし隊」はハンター3人レンジャー1人という大胆な構成。

 この“ウィークにハンター3人が猛攻撃して瞬殺する”という作戦が功を奏し、中盤から出現エネミー1グループ分の差をつけて「リリーパ族を飛ばしたい」が先行。なんと「いぬじる&ヴァニー」がボスに入る前にクロームドラゴンを撃破! 会場からは大きなどよめきが起こった。

【PC版セミファイナル「いぬじる&ヴァニー」VS「リリーパ族を飛ばし隊」】
「インフィニティグランプリ」王者の「いぬじる&ヴァニー」だったが、「リリーパ族を飛ばし隊」がそれを上回る2分14秒74というタイムをたたき出した!

 いよいよPC版の東京地区予選ファイナル。「(株)宇宙警備保障」VS「リリーパ族を飛ばし隊」の対戦だ。ここでも、「リリーパ族を飛ばし隊」の構成が活きる。ボスのクロームドラゴン戦までは差はわずかだったのだが、「リリーパ族を飛ばし隊」がクロームドラゴンの尻尾にウィークを当て、ハンター3人で猛攻をかけ、クロームドラゴンを瞬殺! クリアタイムも1分58秒85と2分を切り、圧倒的なプレイを見せつけた。

【PC版ファイナル「(株)宇宙警備保障」VS「リリーパ族を飛ばし隊」】
それほどの差はないままボスのクロームドラゴン戦に入った両チームだったが、そこから「リリーパ族を飛ばし隊」が尻尾にウィークを当て、一気に猛攻撃! 数秒で倒し、1分58秒85という驚異的なタイムを出した

 白熱した試合の連続となったが、ここから名古屋、福岡、大阪、札幌と各地区で大会が繰り広げられていく。今回の東京地区予選で上位チームが使用した作戦も、大きな影響を与えていくだろう。なお、今回の白熱ぶりと、超満員となった会場を見て、酒井プロデューサーからは「東京大会はもう1回やろうかな……」という発言も飛び出した。これについては、後日の発表をお待ち頂きたい。

決勝大会への進出が決まった上位4チームにはメダルやアークスキャッシュ、記念のオリジナルルームグッズが贈られた

プロデューサーの酒井氏、ディレクターの木村氏、PS Vita版ディレクター菅沼氏に合同インタビュー

感謝祭終了直後のプロデューサーの酒井氏(写真中央)、ディレクターの木村氏(写真左)、PS Vita版ディレクター菅沼氏(写真右)に合同インタビューが行なわれた

 感謝祭を終えた直後の、プロデューサーの酒井氏、シリーズディレクターの木村氏、PS Vita版ディレクターの菅沼氏に合同インタビューが行なわれた。その模様をお伝えしよう。

――感謝祭の東京地区を終えて、まずは皆さんから感想をお聞かせ下さい

菅沼氏:2年ぶりにこういった大きな大会を行なえて、僕らもすごく嬉しく思っています。「EPISODE2」という新たな挑戦に向けて、PC、PS Vitaともにしっかりと楽しめる内容にしていきますので。今日は本当に、僕ら自身も楽しい大会でした。こういった機会を絶やさないよう、これからも作品を作り続けていきたいなと思います。

木村氏:僕もすごく楽しめました。アークスグランプリも、放送もですね。「PSO2」の良さをしっかりお伝えできたのではないかなと思います。今後の開発のモチベーションにもなりました。

酒井氏:今日感じたのは「250万 ID」というユーザーの、量や規模の違いですね。「インフィニティ」の頃は50万人規模だったと思うのですが、それとは全く違うレベルの熱量を今回は感じました。大会や発表に対する反応も凄くて。これからも、もっともっとがんばっていかないと……。そう思わされる大会でした。

――今回の感謝祭で、何か印象的なことはありましたか?

菅沼氏:そうですね。前日から設営やセッティングをしていて、実は前日から準備ができたのは今回が初めてなんですよね。それもあって、大会予選の対応などはスムーズにできたようで、良かったと思います。ユーザーさんとのやり取りだと、「僕ら覚えてますか?」と、数年前のグランプリにエントリーしてくれていたユーザーさんがまた来てくれていて。シリーズをずっと遊んでくれていて、愛される作品に育ってくれているなというのを感じました。

木村氏:解説をしているのに申し訳ないんですが、僕らがもう追いつかないぐらいに皆さんのプレイが凄いんですよね(笑)。今後、本当にどうしようかと。逆に初心者の人にとっては難しい印象にも見えてしまうのかなとも思ったんですよね。1年経ってだいぶゲームが成熟してきましたので。そうしたところが今後の課題になってくるんじゃないかなと思ったところがありました。

酒井氏:ユーザーの皆さんと結構話したんですけど、その中で歴史を感じたというか。「ファンタシースター2」からシリーズを遊んでいますっていう人もいたり、コスプレしていた人では10年前にあるユーザーさん同士の結婚式に僕が行った事があって。そこでコスプレしていた人が今日また来てくれていたんですよね。すごく嬉しかったです。

――発表内容が盛りだくさんでしたが、今後の各地区でも発表等があるのでしょうか?

酒井氏:そうですね。今回まだ発表していない細かな情報などは各地区で。専用の映像を用意して発表していきます。あとは新企画のボスVSボスの映像ですよね。あれも各地区ごとに別の組み合わせを用意しますので。各地区ごとに“そこでしか見られない”ものを用意しています。

――スマートフォン向けの「PSO2 es」ですが、iOS版も出されるのでしょうか? βテストはAndroid版のみとなっていましたが

酒井氏:もちろんiOS版も出します。Android版を完成させてからiOSに移植していくという流れになりますので。βテストはAndroid版のみになりますね。

木村氏:そもそもスマホ向けのタイトルってβテストはほとんど行なわないと思うのですが、うちの場合は他プラットフォームとの連動もありますので。そこをクローズドβテストで確かめていくことになります。

――Android版とiOS版のリリースは同タイミングになりますか?

酒井氏:iOS版は少し(Android版より後に)ずれることになります。

――わかりました。それでは、ファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

菅沼氏:はい。PS Vita版は50万IDを突破しまして、ハーフミリオン達成となりました。これからも100万ID突破を、ミリオンを目指してやっていきますので。よろしくお願い致します。

木村氏:「EPISODE2」がもうすぐ登場しますが、今日皆さんから頂いた熱に対してちゃんとお応えできるようにがんばっていきます。アップデート等ではトラブルなども起きてしまっているのですが、それを少なくなるように。また、なにかトラブルが起きてもすぐに改善できるようにしていきます。今日は今後のロードマップも公開しましたので、これからもご期待頂ければと思います。よろしくお願い致します。

酒井氏:これからまた全国をまわっていくということで、ユーザーの皆さんと直に話を聞いたりできるのを楽しみにしています。ぜひ、各地区の会場にも足を運んで頂きたいと思います。「EPISODE2」の方は、しっかりとアップデートして、この皆さんの熱量を逃がさないように。やっぱり成長していくというところが、オンラインゲームの良さだと思いますので。これからも10年続くRPGになるように、頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します。

――ありがとうございました。

(山村智美)