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WIN「LOCO ~LAND OF CHAOS ONLINE~」テストプレイレポート

ノンターゲティングTPSスタイルで進行する新プレイ感覚のAOSタイトル

12月8日開催

会場:ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE

入場料:無料(「PG GAME PATRY」は5,000円)

 シーアンドシーメディアは、PROGAME主催のPCゲームイベント「PG GAME PATRY」内で、新作AOS「LOCO ~LAND OF CHAOS ONLINE~(以下LOCO)」のプレイテストを実施した。

 サービス開始は来年の春を予定しており、現在はまだ調整中とのことだが、コアゲーマーが多く集まる「PG GAME PARTY」の参加者から率直な意見を聞きたい、ということで本イベントは開催された。

 今回は実際に「LOCO」をプレイできたのでプレイレポートと、「PG GAME PARTY」の模様をお届けする。

AOSの基本は踏襲しつつ、TPSアクションが加わることで新鮮な感触が楽しめる

ロビーエリアでは他のプレーヤーとチャットやエモーションで交流ができる。ロビーの外には街の様なマップが広がっていた

 「LOCO」は韓国のDanal gamesが開発している、新作AOSタイトル。AOSとはRTSをベースにしたジャンルのゲームで、2チームに分かれ相手チームの拠点を破壊することが目的だ。敵を倒せば経験値を得てレベルアップし、時間経過によって資源が貯まっていくので、アイテムや装備を整えるなど、状況ごとに最適な戦略を判断していく。

 RTSは内政や軍事全てを1人で操作するが、AOSは自分が操作するのは1キャラクターだけというのが大きな違いだ。そのため個人のプレーヤースキルはもちろんだが、チームメンバーとの連携が重要なポイントとなる。

 本作が他のAOSタイトルと大きく違うのは、TPS視点という点だ。多くのAOSタイトルは上からの見下ろし視点が多く、自キャラを中心に前後左右の状況が一目で確認できるが、TPS視点ではカメラがプレイキャラクターの後ろにあるので、見えるのは基本的にキャラクターが向いている方向になる。そのため意識してカメラを動かさないと背後の状況はわかりづらく死角が生まれやすく、いかに相手に気付かれないよう立ち回って奇襲するかなど、見下ろし型には存在しない戦法が生まれる。

 更に「LOCO」は視点だけでなく戦闘スタイルもTPS+ノンターゲティング方式なので、きっちりと敵に照準をあわせて攻撃していく必要がある。RTSをベースにしたAOSタイトルは、クリックによって攻撃対象が決まってほぼ確実に攻撃できるので、それらとは違ったプレーヤースキルが求められる。

 他に特徴的な点として、マップ上にはいくつか戦略上重要なポイントがあり、例えば占領するとチームメンバーが入手できるゴールドの量が増えるというポイントや、MPを一定以上捧げると1分後に敵チームのプレーヤーが全員スタン(気絶)するポイントなど、戦況を覆せるポイントが設置されている。今回は参加者全員が初プレイだったのであまり有効に活用できなかったが、ルールや仕様を理解しチームで連携できれば大きな効果を発揮しそうだ。

3人称視点でプレイするため、見下ろしタイプのAOSともまた操作感が変わってくるという所がポイント

他のAOSタイトルでは、タワーや本拠地が名前通り無機質な建造物になっていることが多いが、「LOCO」では巨大なモンスターとして描かれている

 基本的なルールはこれまでのAOSタイトルを踏襲しており、プレーヤーは何種類か用意されている中から1体のヒーローを選ぶ。ヒーローには固有のスキルが5つあり、そのスキルと通常攻撃を絡ませながら攻撃していく。

 マップには3つのレーンと呼ばれる道があり、この道に沿ってクリープ(雑魚モンスター)が攻めてくる。レーン沿いにレーンを守る「タワー」というモンスターが配置されており、敵のタワーを順番に破壊してレーンの奥にある相手の本拠地を壊すという流れだ。基本的にこの道を通ってプレーヤーも相手陣地を攻撃することになる。

 今回のテストプレイでは20種類のヒーローが用意されていた。「Melee」と呼ばれる通常攻撃が近接攻撃のヒーローや、「Ranged」と呼ばれる通常攻撃が遠距離攻撃のヒーローの大きく2タイプがあり、そこからさらに、防御力やHPが高い「Tanker」や味方をサポートする「Supporter」などと細分化されていく。

 ヒーローにはアイテムの概念があり、雑魚モンスターを倒したり、敵プレーヤーを倒すとゴールドが入手でき、そのゴールドを使って回復アイテムや、装備アイテムを購入するというシステムだ。装備アイテムには攻撃力が上がるものや、最大HPが増えるもの、攻撃時に一定確率で敵をダウンさせるなど様々な効果がある。

 最初から全てのアイテムを買えるわけではなく、効率良くゴールドを稼ぎ、どの順番でどんなアイテムを買うかは「アイテムビルド」とも呼ばれ、AOSジャンルではかなり重要なシステムだ。

 ヒーローの見た目はバラエティに富んでおり、スラッとしたセクシーな女性ヒーローや、上半身裸で巨大な剣を振り回す男性ヒーロー、筋肉質な悪魔の様な姿をしたヒーローなど様々なヒーローが用意されていた。

体験会では20種類のヒーローが選択できた。人型や悪魔型(?)などバラエティ豊かだ

 今回のテストプレイは2戦だったので、最初は「Melee」ヒーローの「Kilmor」、2戦目は「Ranged」ヒーローの「Kalimah」をプレイしてみた。

 Klimorは筋肉がムキムキの赤い悪魔の様なヒーローで、とにかく通常攻撃の近接攻撃でボコボコと敵を殴るタイプのヒーローだ。序盤は攻撃力、防御力が低く、前線に出ては敵チームのRangedヒーローに襲われて逃げるという展開が続いていたが、レベルが上がり装備が整ってくるとステータスが底上げされ、前線でゴリ押しすれば押し勝てる程度までに成長した。

 特に敵に突撃してスタンさせるスキルが強力で、敵ヒーローを見かけたらとりあえずこのスキルを使い、相手を動けなくしてから全力で攻撃するという戦法が有効だった。細かい照準合わせなどは必要なく、とにかく近づいて攻撃すればほぼ攻撃は当たるのでかなり使いやすいヒーローだった。

 Kalimahは海水パンツの様な物を履いた外見の男性ヒーローで、両手で抱える大砲の様な武器を持っている。このヒーローがユニークだったのは大砲の弾が放物線を描いて飛ぶことだ。落下地点の目安が表示されるので、そこを参考にしながら照準の高さを調整し敵を狙うといった具合だ。最初のKilmorがとにかく近づいて攻撃すれば攻撃が当たっていたのに比べると、かなりテクニカルな操作を求められる。

 しかし攻撃が当てにくい分攻撃力は高く、序盤から雑魚モンスターをなぎ倒すことができ、レベルアップは早かった。スキルもユニークで、自らの姿を消し固定砲台と化し、透明な状態で攻撃できるというスキルがあり、例えば茂みなどに隠れてこのスキルを使うと、敵はどこから攻撃されているのかわかりにくいという状況などを作れた。使い方とプレーヤースキル次第でかなり強力なヒーローになりそうだ。

 筆者もRTSをプレイするが、実際に「LOCO」をプレイしてみて、見下ろし視点からTPS視点になることによってゲーム性がここまで大きく変わるとは想像していなかった。3人称視点ならではのヒーローの個性のバラつきが特徴的で、一言でRangedヒーローと言ってもまっすぐ弾を撃てるヒーローもいれば、今回プレイしたKalimahの様に放物線を描いて弾を飛ばすヒーローもいる。RTSベースのAOSにはないアクション性、そしてこのアクションによって生まれる敵を倒した時の“爽快感”は他のゲームでは得られないユニークな体験で、非常に面白かった。

 プレイテストを終えたプレーヤーに話を聞いてみたところ、「局地戦に夢中になって全体を見落とすことがあった」、「スキルを使って戦ったり、TPSのノーターゲティングな戦闘はMMORPGのPvPの様な感じで面白かった」と、TPS視点ならではの新鮮な感覚が評価されていたようだった。

 なお今後のスケジュールは、12月下旬にかけて都内で「ロケーションテスト」を行ない、サービス開始は来年の春を予定している。

【スクリーンショット】
自軍の本陣付近の様子。本陣中央のモンスターを倒すのが目的だ。周辺には強力なモンスターがいるので一筋縄にはいかない
ノンターゲッティングスタイルなのでどの様に攻撃を当てるかも腕の見せ所だ
スキルダメージを増加させるアイテムや最大HPを上昇させるアイテムなどが用意されている。ヒーローの長所を伸ばすのか、弱点を補うのか。アイテムの選択も重要なポイントだ
マップには占領することで入手できるゴールドが増えるポイントや、条件を満たすと相手チームが全員スタンするポイントなど戦況を覆せるポイントが設置されている

※画面のスクリーンショットは現在開発中のものです。

プロデューサー水越進氏のミニインタビュー

本作のプロデューサーを務める水越進氏

 体験会の後、本作のプロデューサーである水越進氏にお話を伺うことができたので紹介する。

――本作の課金システムについて教えて下さい。

水越氏:基本料金無料のアイテム課金を予定しています。具体的なアイテム課金の内容については現在調整中ですが、日本のユーザーに合った形の課金モデルを提供できるようにしたいと考えています。

――街やロビーの様なエリアがあったのですが、これはどういった用途に使うんでしょうか?

水越氏:まず1つがユーザー同士のコミュニケーションの場です。もう1つ本作にはPvPモード以外に、PvEのクエストモードの様なモードがあり、そのモード等に関連しています。具体的な内容は検討中ですが、対戦だけではなく色んな楽しみ方を提供していきたいと考えています。

――日本でも「League of Legends」などのAOSタイトルが流行しています。その様なタイトルと比較した本作の強みを教えて下さい。

水越氏:「League of Legends」などのタイトルは対戦を純粋に楽しまれるユーザーが多く、大会で賞金が出たりと“競技”という面が強いと思っています。そのためやりこんでいる人にとっては楽しめるし面白いと思うのですが、その分新しいユーザーには敷居が高かったり、ローカルルールなどがあって、プレイするまでの最初の壁が高いと感じています。また言語も英語ですし、キャラクターデザインもアメコミ調で日本のプレーヤーにはとっつきにくいかなと思っています。

水越氏:それに対し「LOCO」は韓国の開発会社なので見た目も日本のプレーヤーに馴染みがあるようなタッチで比較的とっつきやすく、ルールもシンプルで「対戦はやってみたいけど難しそうで……」という人にも気軽に対戦を楽しんでもらえるようなゲームになっています。もちろん初心者だけでなく、対戦を極めたいというプレーヤーの声にも答えられるような形を提供していきたいです。

――「LOCO」のサービス開始を楽しみにしているユーザーに一言お願いします。

水越氏:「LOCO」はあまりRTSなどをプレイした事がないプレーヤーでも3、4回ゲームをプレイすれば大まかなルールが理解できる様なシンプルなルールになっています。気の合う仲間と対戦が気軽にできるのでぜひプレイしてみてください。

【PG GAME PATRYの様子】
ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACEの一部を貸しきってイベントが行なわれた。今回の参加者は20人弱だったが、40人以上集まることもあるという
ネットカフェのPCは再起動するとデータが初期化されてしまうので、参加者に人気のあるタイトルはUSBメモリに保存しているという。こうすることでダウンロードやアップデートにかかる時間を節約できるそうだ
受付に置かれていたぬいぐるみやTシャツ。ぬいぐるみは「Portal」シリーズ、Tシャツは「League of Legends」シリーズが元ネタだ
イベントは終始“ゆるい”雰囲気でイベントが進行していった。事前に発表されていたスケジュールでは最初に「League of Legends」をプレイする予定になっていたが、始まったのは「Super MNC」というFPSタイトルだった。これも自由参加となっており、主催のOpaya氏によると「主催側が『このゲームをプレイします』というよりは、参加者が『このゲーム面白いからみんなでやりませんか?』という風に提案してそこから始まることが多いです」と話していた。イベントについても「コアなゲーマーの参加者が多いですが、PCゲームが好きなプレーヤーなら誰でも楽しめるイベントですので、気軽な気持ちでイベントに遊びに来て頂ければと思います。詳細は後日発表しますが、次回のイベントは来年を予定しています」と話してくれた

(八橋亜機)