NHN Japan、オンライン格闘アクション「ファイターズクラブ」発表

モーションキャプチャーでリアルな戦闘。レイザーラモンHGさんも登場!


10月7日 開催

会場:パシフィコ横浜

参加費:無料



「ファイターズクラブ」ロゴ
クローズドβテスト応募用のQRコード

 NHN Japan株式会社は、10月7日に開催した「Hangame Festival★2012」のメインステージ中で、新作タイトルとなるWindows用格闘アクションRPG「ファイターズクラブ」を発表した。これに伴って本日よりクローズドβテスター15,000名の募集が開始された。募集は10月25日23時59分まで。クローズドβテストは11月2日から5日まで開催され、オープンβテストは11月19日からの開始が予定されている。

 「ファイターズクラブ」は、“マジヤバイ!”をテーマに掲げたオンライン格闘RPG。モーションキャプチャーを使用したという滑らかな動きが主軸となり、簡単な操作で敵をなぎ倒していく爽快感や対人戦、コンボを決めるやり込み要素など、アクションゲーム上級者も十分楽しめる内容となる。

 ステージでは、NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏と、開発を担当した韓国KOG Corporation代表取締役のイ・ゾンウォン氏が挨拶を行なった。森川氏は「本作は、本格的なオンラインのアクションゲーム。開発は『エルソード』を開発したのKOGで、韓国ではアクションゲームの名門として知られており、期待している。私も何度か遊んだが、思わず力が入り、プレイ後は少し疲れを感じるほどだった。今年サービス開始ということで、楽しみにお待ちいただきたい」と語った。

 イ氏は「KOGは、オンラインのアクションゲームを専門に長く開発してきた会社。今回の『ファイターズクラブ』は、拳と拳をぶつけるようなしっかりとした格闘ゲームに仕上げるため、開発に7年をかけた。日本の皆様に楽しい格闘ゲームを提供できるよう、失望させることのないよう開発を進めていきたい。また、長い間『エルソード』を愛してくれている日本のユーザーに感謝したい」と話した。


会場ではトレーラーも上映された。リアルなアクションによる対戦が楽しめる。技のエフェクトも派手にできていた
NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏KOG Corporation代表取締役のイ・ゾンウォン氏司会は声優の荻原秀樹氏と井澤詩織さん


■ モーションキャプチャー、コンボが決め手の本格オンラインアクション

「ファイターズクラブ」プロデューサーの君塚靖征氏

 続いて、ゲームの内容について「ファイターズクラブ」プロデューサーの君塚靖征氏が発表を行なった。

 君塚氏は「ファイターズクラブ」の特徴についてモーションキャプチャーを使用したリアルな格闘アクションと爽快なコンボに加えて、成長要素があることに言及した。例えば、成長させれば敵を空中に打ち上げられる時間が長くなり、よりコンボを長く決め続けられるようになるという。ゲーム中は練習モードとなるトレーニングルームにすぐに入ることができ、コンボを研究したり練習できるようになっている。

 格闘アクションでのコンボが本作の肝となるが、これ以外にも遊びの要素があり、時にはバズーカを用いたり、ゴリラに変身して敵を蹴散らしたりもできるという。このほかにもコンクリートブロックを投げつけ続けるというミッションもあるそうで、ガチガチの格闘ゲームとはまた少し違った趣向になるようだ。

 またタツノコプロとのコラボレーションも発表された。このコラボレーションでは、ガッチャマンやヤッターマン、ヤッターワンのアバターが実装される予定。


モーションキャプチャーを使ったリアルなアクション、爽快なコンボが特徴となる
タツノコプロとのコラボレーションも発表

 君塚氏は、「ファイターズクラブ」のストーリーについても触れた。ストーリーは、大都市で暴動を起こした組織「アクシズ」とそれを鎮圧した3人の英雄との戦いが背景にある。3人の英雄は時が経つに連れて道を違え、その内の1人は「アクシズ」を率いる立場となり、かつての仲間と対立する状況となった。本作の主人公たちは、それぞれの理由でこの対立に巻き込まれ、戦いに趣いていく。

 主人公キャラクターとして紹介されたのは、バランスタイプでボクサースタイルの「スパイク」、豪快に投げ技を決めるレスリングスタイルの「ジャック」、蹴り技を連続で繰り出すスピードタイプの「レミー」、そして攻撃範囲の広い木刀剣術を扱う「ジン」の4名。キャラクターボイスにもそれぞれ草尾毅氏、梁田清之氏、堀江由衣さん、緑川光氏を起用してゲームを盛り立てている。

 ステージには梁田氏、堀江さんが登場し、収録でのエピソードなどを話した。梁田氏は、「ジャックは、あの体格で博士号を持っているほど頭がいい。なぜかレスリングの道に行ってしまうが、哲学的な思考を持ったパワーファイターという感じで、どこか影のあるのがいい。どこか俺に似ているかな(笑)」と話した。

 堀江さんはレミーについて、「レミーは16歳で若い女の子だが、クールでカッコよく、愛想があまりない。ぶっきらぼうだけど、実は恥ずかしさの裏返しになっているという難しい役柄だった」と述べた。


しっかりしたキャラクター設定と、豪華声優陣も特徴。司会の井澤さんも声優として参加している


■ プロモ制作も発表。悪役を演じたレイザーラモンHGさんが登場!

「アクシズ」として登場したレイザーラモンHGさん

 ステージイベントが続いていると、突如として照明が暗転し、「わーっはっはっは」と高らかな笑い声が会場に響き渡った。「この会場は我々『アクシズ』が乗っ取ったー!」という宣言と共に登場したのは、芸人のレイザーラモンHGさん。

 HGさんは「アクシズ」仕様の衣装に身を包み、「アクシズ」の一員という役どころで登場した。HGさんが指示を出すと、ステージに「アクシズ」軍団が登場した。集団に囲まれて絶体絶命の登壇者だったが、ここで「スパイク」、「レミー」、「ジャック」が登場。彼らが軍団に戦いを挑むと、舞台上は一気に格闘アクションショーへと移り変わった。

 「スパイク」たちが無事「アクシズ」とHGさんを倒すと、舞台では改めてHGさんとアクション俳優たちが紹介された。「ファイターズクラブ」ではプロモーションの一環として、アクションショーを行なったのと同じ配役でプロモーションビデオを制作しているという。

 プロモーションビデオを監督したのは、「キャシャーン」などでインフェルノアーティストとして活躍し、文化科学大臣賞、ACC金賞などを受賞した経緯のある清水憲一郎氏。映像ではワイヤーアクション専門のチームとワイヤーアクションを使わずにアクションを見せるチームをコラボレーションさせ、全く新しい映像に仕上げられているという。

 このプロモーションビデオは、11月17日より公開される「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の本編前に上映される予定。将来的にはインターネット上に公開される可能性もあるという。

 このほか、ステージでは作詞に武論尊氏、作曲に神尾憲一氏、歌は水木一郎氏という布陣で臨む「ファイターズクラブ」のテーマソングも制作されていることが発表された。


迫力のアクションショーがステージで展開
最後はHGさんとジャックが直接対決。吹き飛ばされたHGさんは、“辱め”を受けるハメに
改めてHGさんとアクション俳優チームが紹介されたプロモーションビデオを監督した清水憲一郎氏
こちらはメイキングラストは「フォー!」の掛け声で「ファイターズクラブ」の成功を祈願した
かなり渋い布陣で臨むテーマソングも発表された

(2012年 10月 7日)

[Reported by 安田俊亮]