サイバーフロント、WIN「A列車で行こう9 Version2.0 プロフェッショナル」

1/1フルスケールの街並みを創出できる街作りシミュレーターが進化!


12月7日 発売予定

価格:7,140円



 株式会社サイバーフロントはWindows用都市開発鉄道シミュレーション「A列車で行こう9 Version2.0 プロフェッショナル」を12月7日に7,140円で発売する。対応OSはWindows 7/Vista/XP。今作は「A列車で行こう9」の最新進化形となるバージョンアップキットとなり、「A列車で行こう9」本体、「建物キット」、「建物キット2nd」が必要となる。

 お得なセットも同時に発売される予定で、「プロフェッショナル」に加え「建物キット(1 + 2nd)」がセットとなった「A列車で行こう9 Version2.0 プロフェッショナル アディショナルパック」が11,340円、「プロフェッショナル」に本体と「建物キット(1 + 2nd)」もセットとなった「完全版」が18,690円で発売される。さらにさらに、「完全版」にプロフェッショナル公式ガイドもセットとなった「完全版 with プロフェッショナル公式ガイド」も19,950円で発売される。

 「A列車で行こう9 Version2.0 プロフェッショナル」は、街を作る上でこれまでできなかった細かい部分を大規模にブラッシュアップを図り、システムをプログラム部分から見直し、追加コンテンツと言う枠組みを超えバージョンアップと言う形でリリースされる。今回のバージョンアップで、現実世界では多数存在する立体交差駅、路面電車用の駅などが設置できるようになったほか、三角形の土地を有効活用できるようになった。そして、1/1フルスケールの街並みを作り上げることができるようになった。

 推奨環境は、CPUがCore i7-860 2.80GHz以上、メモリ3GB以上、HDD 1.2GB以上、ビデオカードはGeForce GTS 250以上など。これら推奨環境を環境を揃えると、影や水面、天候の表示をオンにした状態で1,920×1,080ドットのモニターを使って、遊ぶことができる。


■ スケール1:1モード

 これまで遊びやすくするために、電車のスケールは優先してデフォルメして表現されていた。今作では、電車と建物の大きさの比率を1:1にする機能が搭載され、リアルスケールで街を作成できるようになった。


通常スケール1:1フルスケール車両のスケールが1/2になることでフルスケールな街になる

■ 鉄道施設の充実

 今回のバージョンで様々な駅を新設できるようになった。路面電車用の電車停留所が追加され、都営7000形、東急300系、広電5100形などと組み合わせれば、路面電車のある都市作りがこれまで以上にリアルに実現できる。また、車両倉庫も新駅として追加。これまで仕方なく深夜に操車場や駅に停留させていた列車を車両倉庫へ回送することができる。

 そして現実世界では秋葉原や西船橋といった立体的に交差した駅は存在するが、これまで同シリーズでは作ることができなかった。このためこれまでは2つの駅をそばに作り1度駅構内から出て乗換えなければならなかった。しかし今回のバージョンではついに「立体交差駅」が収録され、こういった駅の建設が可能となった。

 このほかにも細かいが、よりリアルになるバージョンアップとして架線柱が設置可能となった点が挙げられる。架線柱を線路脇にたてても、見た目以外はゲームへの影響はないが、車窓からの風景はよりリアルに変化する。また、電化区間と非電化区間を分けて表現するといった事も可能になる。

 新型の橋梁の追加により山岳鉄道の再現など、都市を構成するバリエーションを増やすことで、リアリティ溢れる街作りが可能となっている。


【新種の駅の追加】
路面電車をリアルに再現できる駅が追加された古い木造の駅舎も収録されている
【車両基地】
車両車庫へは実際に列車を格納することができる
【立体交差駅】
これまでは高架駅を無理やり十字に重ねて立体交差駅としていたが、今回は、立体交差駅が新設された
【架線柱】
架線柱を設置することで車窓からの風景もリアルになった
【新型に橋梁を追加】
古い石造りの橋梁から餘部鉄橋のような橋梁まで作成可能

■ 「建物キット3rd」相当の建物群の追加

 今作では、“ライトアップが美しい建物”や“ご当地名物建物”、格式高い雰囲気を演出できる琉球城郭や神社といった“日本の伝統的建物”など新たな建物が収録されている。また、ポールのみのバス停、公衆電話や郵便ポスト、自動販売機といった小さなスペースに利用できる建物アイテムも収録されている。道路脇には電柱を建てることができるようになり、よりリアルな街並みを再現できる。

 「A列車で行こう9」では線路や道路、建物を自由な角度で建設できるようになり便利になった反面、建設が困難な三角地帯の空き地などができてしまった。「Version2.0 プロフェッショナル」ではこの無駄な土地を有効活用できるよう三角形の建物を建てることが可能となった。


【追加建造物など】
追加されるのは、化学プラント、ライトアップ広場、展望台タワー、琉球城郭、神社(山、海)、海浜タワー、スポーツアリーナ、天守閣(黒、白)、木造校舎、立体交差駅、鉄道車庫、田舎駅、石造橋梁、バス停、三角ビルなど
【1m四方の建物アイテム】
“だるま”と呼ばれていたレトロな郵便ポストも収録されている最近少なくなりつつある電話ボックス
街の景観を乱すという意見もある自動販売機だが、日本ではあちこちに置かれている便利な存在電柱やゼブラフェンスなど様々なものが用意されている
【三角地帯の有効活用】
三角形の建物を建てることで、これまで空き地となっていた三角形の土地も有効活用できる
【新たに収録されたバス停】
屋根付きのバス停から、ポールだけのバス停まで、まわりの風景に合わせて設置可能

■ その他

・ダイヤグラム

 緻密なダイヤグラムの作成が可能になっており、時刻に応じて進入番線が変わるターミナル駅や、車両点検のために定時で車庫に回送する電車、ポイントの時間指定などが可能となった。

 さらに、平日・休日、行楽シーズンの休日ダイヤなど休日や季節に合わせて発車時刻を切り替えることも可能。より細かいダイヤを組むことできるようになった。


・地形編集

 ゲームモードで地形編集が可能となった。建物の建設だけでなく、山を切り崩したり海を埋め立てるといった都市の大規模再開発が可能となっている。


・市街化調整区域指定

 選択範囲内の街の自動発展にストップをかけることができ、レトロな街並みの景観保護や旧市街地の保護も可能となった。


・追跡モード・車窓モードの切り替え

 これまでメニューの「Train」から電車を選択し追跡モード・車窓モードの切り替えを行なっていたが、画面上の電車をクリックするだけで簡単に追跡モード・車窓モードと切り替えることができる。

・選択建物と周辺建物のチェックがやりやすく

 確認したい建物をクリックすると、建物を中央に配置するように見えやすいようにカメラが自動移動するようになる。これにより周辺地域もチェックしやすくなる。


■ 新マップの追加

 通常マップ10個、1:1スケール2個の合計12種類の新マップが追加される。


・海の守り神と山の守り神

 山の神社と海の神社が向かい合うように建立された、2つの島がある地域。かつては、漁業や畑作で収入を得ていたが、近年は全国的に見られる「田舎離れ」から過疎化の一途をたどっており、村全体の収入が減ってきている。自然や美しい街並みを残しつつ、周辺地域の交通インフラを整えることで、島外からの観光客の集客に期待が集まっている。


・ランドマークタワー博覧会

 中洲には、タワー建設により商業化に成功した街があり、現在もなお急激な発展を見せている。近年、その成功を受けて未開拓の河口部分や浅瀬地域を利用する計画が発足。この地域では、まず川で分断された土地を造成し、「用地確保」と「区画整理」をすることが重要視され、中洲街に倣い、ランドマークタワーを建設することで大きな経済効果の上積みも期待されている。


・建物博物館II

 この地域は、車両基地が集中することから、鉄道ファンに「聖地」と呼ばれている。近年の鉄道ブームの盛り上がりを受け、周辺地域の活性化のため、鉄道博物館の建設が提案された。観光地化による集客効果に、住民からの期待が高まっている。


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(2012年 10月 2日)

[Reported by 船津稔]