スクエニ、公式大会「Great Masters' GP」の決勝大会を実施

シドーを守備/回復役に回して戦ったライト選手が見事優勝!!


9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売1,000円/当日1,200円(一般)
    無料(小学生以下)
    前売3,000円(TGS サポーターズクラブ)


的確なコメントで大会を盛り上げた犬塚氏(写真左)と安元さん(写真右)。安元さんは、決勝戦では「スライムぼうし」をかぶって真面目にコメントしていた

 株式会社スクウェア・エニックスは9月23日、現在発売中のニンテンドー3DS用RPG「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」(テリーのワンダーランド3D)の公式大会「Great Masters' GP」の決勝大会をTGS2012特設ステージで実施した。

 「Great Masters' GP」は、「No.1モンスターマスター」を決定する公式大会。8月18日より順次、東京、大阪、名古屋で行なわれてきた地区予選の勝者(各地区ごとに2名ずつ)に加え、スクウェア・エニックス メンバーズにてオンライン上で実施された「メンバーズ予選」の優勝者2名を含めた合計8名の猛者たちにより、「No.1モンスターマスター」の座を賭け激闘が繰り広げられた。

 なお、各地区大会の結果、および優勝者のコメントなど、今回の「Great Masters' GP」に関する情報は公式大会ブログで公開されている。気になる人は目を通してみてはいかがだろうか。

 ステージには、犬塚太一氏(『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』プロデューサー)と、声優の安元洋貴さんが解説として登場。犬塚氏は冒頭の挨拶で、「とにかく今回の地区予選は、毎回新しいモンスターを見かけるほどモンスターのバリエーションが豊富でした。この決勝大会を迎えるまでに、それらのモンスターをどうやって育成してきたのかとても楽しみです」とコメントした。

 安元氏は、犬塚氏から「私よりも詳しいですからね」と言われるほど「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズが好きなようで、「大会を間近に見られるだけでラッキーだなと思ってます。大会には何度か出ようと思っていましたが、(スケジュールが空いている)タイミングに開催される大会が年齢制限にひっかかるものばかりなんです」とコメント。対戦を観戦しているときも、選手たちの使用しているモンスターがもともとどんな「とくせい」を持っているのかをほとんど把握しているようで、「亡者の執念を持っているモンスターはやっかいですよね」といったコメントをはさんでいた。


地方予選を勝ち抜いた8名の猛者たちほかの選手が戦っている間、それ以外の選手たちは、実況や解説の声が聞こえないように、モニターに背を向けヘッドフォンで「テリーのワンダーランド3D」の音楽を聴きながら試合が終わるのを待つ

 今回の決勝大会は、準々決勝から選手同士がお互いの次の1手を読み合う熱いバトルが展開。ラウンドの前半は「黒い霧」を活かし選手が互いに全力で攻撃し合い、最初に出したパーティーをわざと全滅させ、交代を使わずに自動的に次のパーティーに入れ替え、「メガザル」を使って交代を使うなど、1ターンも無駄にできない緊張感あふれるバトルが繰り広げられた。判定になる試合も多く、観客から驚きの声が何度も上がるほど白熱した試合を制し見事決勝戦に進出したのは、東京代表のライト選手と名古屋代表のケン選手の2名となった。

 決勝戦でもやはり黒い霧がだされ、ラウンドの前半から激しい攻防が繰り広げられた。しかし、ラウンドの中盤からライト選手がシドーを完全に守備/回復役に回し、残りの2体でケン選手のモンスターの体力を削っていく。これを見た安元氏は「シドーはすばやさがあまり高くないので、ほかのモンスターが行動を終えた後、ベホマズンなどで味方モンスターを回復できるんですね。素晴らしい、まさに最後の砦ですね」と、ライト選手のシドーの使い方をべた褒めしていた。バトル自体は判定となったが中盤以降の戦術が見事にはまったライト選手が勝利を収めた。

安元さんがしきりに感心していたライト選手のシドーの使い方。わざと行動順の遅いモンスターを守備/回復役に割り当て、相手の攻撃をすべて受けきった後でベホマズンやザオリクなどでほぼ全回復させる優勝が決まった瞬間、ライト選手は大きくガッツポーズ!!

 表彰式には、スペシャルゲストとして堀井雄二氏(ゲームデザイナー)が登場。優勝したライト選手と、準優勝のケン選手を表彰した。準優勝のケン選手には、ニンテンドー3DS LLなどがプレゼントされ、優勝したライト選手には、「Wii U プレミアムセット」、Wii U用ソフト「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」などが贈呈された。なお、両選手にプレゼントされるニンテンドー3DS LLとWii Uには堀井氏のサインが入っている。

 表彰式が終了した後、堀井氏、犬塚氏、安元氏の3名より、次のようなコメントが寄せられた。

堀井氏:僕はまだ「テリーのワンダーランド3D」をプレイしています。すれちがいの人数が999人で、914勝してます。「ゆうぼん」というキャラクターでやってますので、ぜひ一緒に楽しみましょう。

安元氏:新要素が増えることで、ゲーム自体のやれることも増えてきていると思います。その結果、大会のレベルも上がっています。もっと「霧」を使ったジャンケンになるのかと思っていましたが、最終的にはプレーヤーの頭の中で組み立てられることで勝敗が決まるのだなと思いました。本当に楽しかったです。

犬塚氏:いろんなモンスターを使って大会に出場して欲しいと思っていましたが、実際に大会を始めてみたら本当にいろいろなモンスターが使われていました。しかも対戦では、1手1手からプレーヤーの感情が伝わってきました。いい試合だったと思います。……いつもだとここで、「来年は!」とか言ったりするのですが、今回は、次回作については少し時間を頂いて、じっくり作ろうと思っていますので少々お待ちいただければと思います。本日はありがとうございました。

表彰式に参加した堀井氏。堀井氏は、ライト選手とケン選手に表彰状や賞品を贈呈した。「ゆうぼん」を見かけたらバトルに挑んでみては?


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(2012年 9月 23日)

[Reported by 中野信二]