「日本ゲーム大賞 2012 フューチャー部門」が11タイトル発表
人気タイトルがずらりと並ぶ中「ファンタジーライフ」など新規IPも選出
司会はよゐこの有野晋哉さんと前田美咲さん |
社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、「日本ゲーム大賞 2012 フューチャー部門」の受賞作品を発表した。フューチャー部門は東京ゲームショウ2012の会場で発表されたか出展された未発売タイトルを対象に、22日まで来場者からの投票を受け付け、さらに日本ゲーム大賞選考委員会の審査を経て選出された。
今年は161タイトルがユーザー投票により選出され、日本ゲーム大賞選考委員会の審査を経て11タイトルが選考された。
結果は以下に示すとおりだが、ズラリとシリーズタイトルが並ぶ結果となった。そんな中、新規IPとしてバンダイナムコゲームスの「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」、レベルファイブの「ファンタジーライフ」、スクウェア・エニックスの「ブレイブリーデフォルト」の3タイトルが入賞した。特に「ファンタジーライフ」と「ブレイブリーデフォルト」は全く新しい作品となる。こういったタイトルが注目を集め評価されるのはいいことだろう。
一方で、シリーズ最新作の開発者が揃って口にしたのが、シリーズ作品を背負う「プレッシャー」だ。これは売れるか売れないかといった会社側のプレッシャーももちろんあるのだろうが、プレイしてくれるユーザーの期待……これまでのシリーズ作品のいいところを壊さずに、いかに新機軸の要素を盛り込んでいくかの産みの苦しみを口にする開発者が多かった。それゆえにこういったユーザー評価による受賞を喜ぶ声が多かったのも印象的だった。
講評を行なった浜村弘一氏は、「投票の中にはスマートフォンなどのコンテンツや、ソーシャルゲームが上位に来ていた。そういった中いろいろな議論があった」と選考の裏側を明かしながら、「選出理由の中に『好きなメーカーだから』や『好きなシリーズ』だからといった理由もある。これらを引いて、単純に遊んで楽しいという理由の得票だけを集計した結果」と今回の受賞タイトルを振り返った。最後に「スマートフォンのタイトルも近い将来、必ず入ってくる」と近い将来の状況を予測しつつ、受賞者への賛辞で締めくくった。
「逆転裁判5」。カプコン。3DS。「たくさんの支持をもらって嬉しく思います。5年ぶりの新作でスタッフ一新してプレッシャーもあった。期待してもらって嬉しい。印象を変えずに3D化する。ナンバリングタイトルとしてシリーズの名に恥じない作品として作り上げる」 |
(2012年 9月 23日)