カプコン、「ロスト プラネット 3」ステージイベント&プレイレポート

よりダイナミックになった最新作! 世界初公開のマルチプレイも体験


9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売1,000円/当日1,200円(一般)
    無料(小学生以下)
    前売3,000円(TGS サポーターズクラブ)


 2013年初頭に発売を予定している「ロスト プラネット 3」。国内向けには情報が少なかった本作だが、このTGS2012の「ロスト プラネット 3」スペシャルステージでは、本作の世界感や戦闘の新要素、実機プレイが一気に紹介された。さらに、プレイアブルスペースでは世界初公開となるマルチプレイも楽しめるようになっている。その模様を紹介していこう。

ロスト プラネット 3

プラットフォーム:PS3/Xbox 360
ジャンル:アクションシューティング
プレイ人数:1人(オンライン対応2人~10人)
発売日:2013年初頭
価格:未定





■ 「ロスト プラネット 3」スペシャルステージ

プロデューサーのアンドリュー・サマンスキー氏、ディレクターの大黒健二氏が本作のポイントを次々と紹介していった

 このイベントでは、プロデューサーのアンドリュー・サマンスキー氏、ディレクターの大黒健二氏が登場。「ロスト プラネット 3」を公開した。

 本作の時代は初代「ロストプラネット」よりも過去の話。舞台となる惑星は同じEDN-3rdだが、人間が初めてやってきて入植を始めた頃の物語で、EDN-3rdが最も寒く、険しい環境だった頃だという。

 シリーズを通して登場し、プレーヤーが乗り込むと抜群の戦闘力をみせていたメカ「バイタルスーツ」も、時代の違いから今作では「ユーティリティーリグ」という別の名称になっている。兵器ではなく、入植作業に使っていた建設用の機械として使われていた頃というわけだ。

 EDN-3rdにいる原生生物のエリクリッドにも本作では様々な種類がいて、例えばオオカミ型のエイクリッドだと群れをなして行動していたりと、生態系が感じられるような演出に凝っているという。

 主人公は「ジム・ベイトン」という男性だが、彼は軍人でも特殊な能力を持ったヒーローではなく、ただの労働者。妻と子を養うために、この入植作業に地球から出稼ぎで参加しているという、ちょっと変わった設定のキャラクターだ。

 ジム以外にも登場キャラクターが紹介されたのだが、この中にいる「ゲイル」というキャラクターは、初代「ロストプラネット」に登場した「ウェイン」というキャラクターの父親。初代の作品へと繋がっていくような世界感も描かれている。


【初代作品よりも過去の時代が描かれる】
「ロスト プラネット 3」の時代は、シリーズの初代作品よりも過去。人類が惑星EDN-3rdに入植を始めたばかりの頃が描かれる
バイタルスーツの原形となった「ユーティリティーリグ」が登場。入植作業に使っていた建設用の機械だ
主人公は「ジム・ベイトン」と仲間たち。主人公は家族を養うために出稼ぎで入植作業を行なっているという、一風変わった設定になっている

実機プレイも行なわれた。山頂にある通信機器の復旧に向かうのだが……

 実機によるプレイも行なわれた。ジムが山頂にある通信基地の復旧に向かうというシーンで、その途中にはエイクリッドの巣もあるという、危険な任務だ。カバーアクションで身を隠しつつエイクリッドを倒してサーマルエネルギーを手に入れていく。本作ではサーマルエネルギーをお金として使い、武器を購入したり、能力をパワーアップさせることができる。

 途中、ジムがエイクリッドに掴まえられ画面がTPSから大きく変わった。これは、至近距離にエイクリッドが近づいた時になるモードで、画面には丸い照準のようなものが表示される。これを動かして赤くなった時に攻撃すると、相手を引きはがせるというものだ。QTEともまた異なる独特な戦闘となっている。

 山頂について通信基地を復旧させようとするジム。すると遠くの通信基地付近に人影が見えた。追いかけるも逃げられてしまう。人影が見えたあたりに近づいてみるとそこには、爆弾が仕掛けられていた。一体誰がこんなことをしたのか? このEDN-3rdには人間はジム達、入植作業者しかいないはずだが……。ここが今作の物語の大きなポイントになるということだ。


【至近距離では特殊な画面に】
エイクリッドの巣を通ろうとするジム。そこで襲われたエイクリッドにしがみつかれてしまった。この時画面はTPSではなくなり、照準が赤くなった時に攻撃をするという特殊なモードに変わっていた
通信基地の復旧に成功! アンテナらしき設備がとてつもなく巨大だったが、そうした圧倒的なスケール感にこだわっているということだ

サソリのようなフォルムをした巨大なエイクリッドが出現! 生身では厳しい

 通信機器を復旧させると、今度はサソリのようなフォルムをした巨大なエイクリッドが現われた。生身のままではとても太刀打ちできないサイズ。ジムは復旧したばかりのゴンドラで「ユーティリティーリグ」を山頂に運ぶよう通信する。

 攻撃を耐え抜き「ユーティリティーリグ」に乗り込んだところで反撃開始! 「ユーティリティーリグ」に乗り込むと、今作では1人称視点(FPS)に画面が変わる。リグの両手で、パンチし、ガードもできる。サソリの尾を掴み、動きを封じてから弱点へドリルを浴びせるという攻撃も行なっていた。さらに、尾を掴んで動きを止めた直後にジムがリグから降りて、リグに掴ませたままエイクリッドの背後に回るというプレイもしていた。使い方次第でいろいろな戦い方が可能なようだ。

 大迫力の戦闘を終えたところで実機プレイは終了。アンドリュー氏は、「シリーズ作以上に迫力あるアクション、個性的なエイクリッドとのバトル、大きなスケール感、そして、特に今作では人物の描写や人間模様にもこだわって作っていますので、ぜひプレイしてもらいたいと思います。」とコメントし、イベントを締めくくった。


【ユーティリティーリグでの戦い方もより多彩に!】
ユーティリティーリグに乗り込むと画面は1人称視点に。両腕でガードしたりパンチしたり。さらに、敵を掴んで動きを封じて強力な攻撃を決めるなど、戦い方がより多彩になった




■ 「ロスト プラネット 3」プレイレポート

極寒の惑星「EDN-3rd」をモチーフにしているプレイアブルコーナー。世界初公開となるマルチプレイも楽しめる

 プレイアブルスペースでは、極寒の惑星「EDN-3rd」をコーナー全体で再現。氷を思わせるオブジェが置かれているほか、コーナーの内部はかなり温度を下げてあった。さらに、体験プレイをするともらえるノベルティもキンキンに冷えた「オリジナルクーラーパック」と、極寒の地のテイストを思わせることに余念が無い。

 体験プレイができるのは、シングルプレイモードがPS3版7台、Xbox 360版7台の14台のほか、5 VS 5の対戦形式のマルチプレイも楽しめる。マルチプレイは世界初公開だ。

 実際にこのマルチプレイをプレイしてみた。プレーヤーが5人ずつ、それぞれ「NEVEC」と「雪賊」のチームに分かれる。雪賊は「NEVECが保管するT-ENGのサンプルを奪取する」ことが目的で、NEVECは「それを阻止する」のが目的。目的の達成までにそれぞれフェイズがあるのだが、フェイズごとの目的の物は位置がマーカーで常に表示されるので、互いに目的が分からなくなることはない。

 操作の感触としては、初代「ロストプラネット」に近いだろうか。おなじみのワイヤーを射出しての移動や、ローリングの回避、歩き/走りの移動速度なども、初代作品を思わせるところがあって、とても遊びやすく感じた。

 体力が多めのTPSで、戦闘不能になるまでには結構なダメージ量が必要となっている。ダウンした仲間を蘇生することも可能。ダウンした側は蘇生を待つかすぐさまリスポーンするかを選べて、リスポーンは早めになっている。こうしたバランスなので、互いの戦力が集中している箇所での撃ち合いが起きやすく、そこに対して背後に回ったりなど、どう膠着状態を崩すのかを工夫するのがポイントになりそうだ。

 雪賊がT-ENGサンプルを手に入れて脱出ポイントへ向かうというゲームの最終フェーズあたりになると、なんと脱出ポイント付近に巨大なエイクリッドが出現! NEVEC側としては強力な味方として倒さずに雪賊を狙わせるのがプレイのポイントであり、雪賊側はいち早く排除するのがポイントになる。こうしたエイクリッドのような戦闘を左右する要素があるのも特徴的だった。

 シングルプレイはもちろん、マルチプレイもがっつり楽しめそうなタイトルとして、TPS好き、シュータータイトル好きの人は要チェックな1本だろう。続報を期待して待ちたい。

【5 VS 5のマルチ対戦をプレイ!】
NEVECと雪賊のチームにわかれて5 VS 5のマルチプレイ。勝利目的に段階があり、攻守が交代する方式のルール。プレーヤー同士以外にもエイクリッドが出現するなど、本作ならではの要素もあった

【スクリーンショット】


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(2012年 9月 22日)

[Reported by 山村智美]