カプコン、「DmC Devil May Cry」イベント&プレイレポート
より多彩に、かつスピーディーになったスタイリッシュアクションを披露!!
9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)
会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:前売1,000円/当日1,200円(一般)
無料(小学生以下)
前売3,000円(TGS サポーターズクラブ)
2013年1月17日の発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用スタイリッシュアクション「DmC Devil May Cry」。このTGS2012では、ステージイベント「DmC Devil May Cry スペシャルステージ」で本作の魅力や新要素が紹介されたほか、プレイアブルでの体験プレイも可能になっている。イベントの模様と、実際にその手でプレイしての感想をお伝えしていこう。
プラットフォーム:PS3/Xbox 360
ジャンル:スタイリッシュアクション
発売日:2013年1月17日
プレイ人数:1人
価格:各6,990円
■ 「DmC Devil May Cry スペシャルステージ」
写真中央がプロデューサーの江城元秀氏、ディレクターの伊津野英昭氏 |
「DmC Devil May Cry」の最新情報や魅力を紹介するこのステージでは、壇上にプロデューサーの江城元秀氏、ディレクターの伊津野英昭氏が登場した。
まずは最新のプロモーション映像が上映された。この映像は本稿にも掲載しているので、詳しくはそれを直接ご覧頂きたいのだが、映像中にこのステージイベントで紹介された新たな要素が詰まっている。
ダンテは、悪魔の父「スパーダ」と天使の母「エヴァ」との間に生まれた天使と悪魔のハーフ。本作でも“天使の力”と“悪魔の力”を使い分けた多彩な切り替えコンボが魅力となっている。そんなダンテを、現代世界をあらゆる面において影で支配している悪魔達が狙っていく。
ダンテと悪魔が戦う場所は「リンボ」と呼ばれる現実世界と魔界の境にある世界だ。悪魔がダンテを見つけると、このリンボの世界へと引きずり込んでくるという。その時には現実世界の街並みが突如として異様な光景へと変化していく(これをゲーム中では「マリスする」と呼ぶ)というわけで、日常が突如狂ってしまったかのように変わっていく様子は、本作の見所のひとつだ。
このリンボの世界には普通の人間は入れずダンテだけが行き来できるわけだが、例外的な存在がいる。ダンテの双子の兄バージルが所属している“悪魔に対抗するための組織「ジ・オーダー」”の「キャット」と呼ばれる女性だ。
キャットは霊媒師であり、幽体離脱することでリンボの世界に霊体で入れる。霊体の彼女がリンボの中でダンテと行動をし、時に導いてくれる(ナビゲーションしてくれる)ような存在になるということだ。
また、新武器も公開された。「エリクス」といういわゆるナックルタイプの武器で、スピーディーなラッシュから、パワーを溜めての強烈な一撃でフィニッシュを決めるといったプレイが可能だ。
【プロモーションムービー】 |
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【「DmC」の世界とキャラクターたち】 | |
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政治・経済など全てが影で悪魔にコントロールされているという現代世界が舞台。天使と悪魔のハーフであるダンテが、リンボと呼ばれる世界で悪魔と死闘を繰り広げる |
【新武器「エリクス」を公開!】 | |
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初公開された武器「エリクス」は、近接格闘の武器。素早いラッシュやアッパーでの打ち上げ、さらに強烈な溜め攻撃もできる |
アシスタントプロデューサーの内田洋平氏が実機でのスタイリッシュなプレイを披露 |
コンボ中に瞬時に武器を切り替えられるのがポイント。画像では天使の力であるオシリスで攻撃している |
ここまでの要素を実際にゲームプレイで見てもらいたいということで、アシスタントプロデューサーの内田洋平氏による実機プレイが行なわれた。
ステージはまず、現実世界の川の上に橋がかかっている場面から始まった。雨が降る中、ダンテはそこから飛びおりて川へダイブ。すると、そこで世界が一変。川へダイブしたことで“マリス”して、リンボの世界へ入ったのだ。水面を境に世界がぐるりと逆転し、水滴が下から上へと落ちていく。雨が逆さまになったような世界だ。
重力がおかしくなっているかのようで、橋がボロボロと崩れるものの、その破片は空中にとどまり、足場へと変わっていく。ダンテはそこへワイヤーのようなものを伸ばして、それを引き寄せて移動していった。これは天使の力「エンジェルリフト」という能力で、青い光の場所にワイヤーをかけて進むアクションだ。
出現した悪魔には“武器の切り替え”を多彩に使った本作ならではのコンボを披露。剣の攻撃から、天使の力であるオシリスという鎌や、悪魔の力であるアービターという斧での攻撃、さらに空中に打ち上げてからのラッシュからナックル系の武器「エリクス」でラッシュを決め、トドメに溜め攻撃でフィニッシュ、という具合だ。これまでの「Devil May Cry」をさらに超えるような多彩な攻撃があり、特に空中でのコンボの自由度が高いとのこと。
爽快なコンボを決め、足場を軽快に飛び移っていく。目指す先は悪魔のボスがいる電波塔だ。ド派手なレーザーのような攻撃が足場を破壊するなか飛び移っていくようなシーンもあり、操作できるシーンにも演出が多彩に入り、そのどれもがスケールが大きくて豪快。次から次へとテンポ良く激しい展開となっている。
電波塔の中に飛び込み、さらにその中にあった巨大なディスプレイの中へと入っていくダンテ。ボス戦に入ると、途中で画面はテレビのニュース番組が中継を映しているかのような画面に変わった。本物のニュース番組のようにテロップが流れ、キャスターの声が響くなか、ダンテが悪魔を蹴散らしていく実はここもプレイ画面とのことで、こうした独特なセンスが光るユニークな見せ方も見所だろう。たどり着いたボスに華麗なコンボを決め、「エリクス」の溜め攻撃を浴びせ倒したところで、実機プレイは終了となった。
【天使と悪魔の力を使いこなせ!】 | |
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写真左は敵を自分の方へと引き寄せる「デーモンプル」、右はアービターという斧だ。通常の剣と銃、天使の武器とアクション、悪魔の武器とアクション、さらにその他にもある多彩な武器を切り替えて戦っていく |
【エリクスの溜め攻撃でフィニッシュ!】 | |
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格闘武器の「エリクス」で切替コンボから溜め攻撃のパンチでフィニッシュ! スタイリッシュな戦い方を追求する醍醐味もばっちり |
【ボス「ボブ・バーバス」も初公開!】 | |
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ニュース番組でダンテを悪人として伝えていた男性がボス「ボブ・バーバス」に! 戦いの最中にはニュース番組風の画面に変わる場面も。ここも自分で操作するシーンだ |
最後に、今のところこのTGS2012でのイベントステージ限定公開となるオリジナルCGムービーが上映された。このCGムービーは、上映中の映画「バイオハザードV リトリビューション」の本編上映前に、9月22日より上映されるとのこと。映画を観に行った際にはこちらも逃さずチェックしたい。
2013年1月17日の発売に向け、いよいよその姿が見えてきた「DmC Devil May Cry」。プロデューサー江城氏、ディレクター伊津野氏は、「2年前の制作発表からお待たせしてしまったが、おもしろく仕上がっているので、ご期待ください」とコメントし、イベントステージを締めくくった。
■ 「DmC Devil May Cry」プレイレポート
「DmC Devil May Cry」のプレイアブルスペースはリンボ世界の街を再現。美しいながらも異様な世界を作っている |
天使の力「エンジェルリフト」で移動しているところ。移動方法も多彩になっていて、道が無い場所もスイスイと進んでいける |
プレイアブルスペースではPS3版、Xbox 360版ともに12台、全24台が置かれ、1人あたり15分のプレイが楽しめるようになっている。モードが2種類あり、ひとつはチュートリアルを含む通常ステージ。もうひとつはボス敵とすぐに戦うというものだ。
まずは通常ステージのプレイ。こちらは現実世界の街を歩いていたダンテとキャットが悪魔に見つかり、リンボの世界へと引き込まれるところから始まっていく。このステージではボスは出現しないが、進んでいく中でたくさんの悪魔が出現する。彼らに本作ならではの武器切り替えコンボをたっぷりと試せるというわけだ。
エンジェルモードをL2/LT、デーモンモードはR2/RTを押しっぱなしにするという操作で、モード変化中は斬り攻撃がオシリスやアービターといった鎌の武器に変化する。ステージイベントで披露されたような切り替えコンボは、通常の斬り攻撃途中からL/Rを押したままを混ぜていくという操作になっている。切り替えは瞬時に行なわれるので非常にスピーディー。
L/Rでの切り替えというのは独特な操作ではあるが、攻撃操作中でも指を動かさずに切り替えできる。切り替えを多彩に織り交ぜてのラッシュ攻撃は非常に気持ちよかった。
足場を移動していくという要素では、「エンジェルリフト」と「デーモンプル」が重要。「エンジェルリフト」は青く光っている場所にワイヤーを飛ばして自分がその場所へと移動するアクションで、これで足場を飛び移っていく。
一方で「デーモンプル」は、赤く光っている場所や敵にワイヤーをかけ“自分の場所に引き寄せる”という、攻撃方法にもなるアクション。監視カメラのような形状をした悪魔を「デーモンプル」で引き抜いて倒すといった使い方になっていた。この青く光っている箇所と赤く光っている箇所の使い分けや、それによって進めるようになる場所などは、ある種パズル的な探索要素となっている。
ジャンプで足場を渡っていく移動では、「エンジェルブースト」という滑空するようなアクションが重要で、2段ジャンプから「エンジェルブースト」でギリギリ次の足場へと届くといった場面もいくつかある。「エンジェルブースト」によって、空中移動の動きもスピーディーで自由度が高いという印象を受けた。
【街が変容していくリンボ世界】 | |
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通常ステージは街中でリンボに引きずり込まれ、悪魔と戦いになるという場面。チュートリアル的に本作のアクションをたっぷり試せる |
高難易度のモードではダンテが「魔法の粉」と呼ぶボスと対決! |
次に、もうひとつのボス戦が楽しめるステージ。こちらはプレイ開始すぐに「魔法の粉」とダンテが呼んでいる巨大な悪魔との戦闘になる。巨大な手足を振っての打撃や、毒液のようなものを吐いてくるのだが、回避アクションでボスの打撃を避けつつ手足を攻撃し、毒液で足場が埋め尽くされた時には「エンジェルリフト」で別の足場へとすぐに移動するのがポイント。
ダメージを与えていくと最後にはボスの体をつり上げている金具のようなものが見えるようになり、それを「デーモンプル」で引き抜いていけば、ボスが落下し戦闘の展開が変わっていく。このボス戦ではアクションゲームらしい攻防も大事だが、トドメを刺す方法を探っていくようなパズル要素的な面もみられた。
【スクリーンショット】 | |
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範囲の広い攻撃を繰り出してくる。うまく回避し、足場が毒液にまみれてしまったら「エンジェルリフト」で隣の足場へ。移動もうまく使わないと勝てないボスとなっている |
プレイをして印象的だったのは、ダンテのコンボのスピード感。そして、コンボの自由度の高さだ。武器切り替えの待ち時間がなく、L/R押し込みで瞬時にできるので、途切れなく多彩な攻撃を放てる。操作のレスポンスももちろん良くて、これぞ「Devil May Cry」と思えるような手触りとなっていた。各所の豪快であったりユニークであったりする演出のセンスも魅力的でテンポ良く入ってくる。発売を楽しみに待ちたい1本だ。
【スクリーンショット】 | |
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(2012年 9月 22日)