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【Xbox 360 『大』感謝祭】「Forza Horizon」ステージイベントレポート

「E3のトレーラーを見て開発者がクルマ好きなことが一発で解った」


8月24日、25日 東京開催
9月1日 大阪開催

会場:ベルサール秋葉原(東京会場)
梅田ステラホール(大阪会場)

入場料:無料(CERO Zタイトルは18歳以上のみ)



 レースゲームファン大注目の「Forza」シリーズ最新作「Forza Horizon(フォルツァホライゾン)」。「Xbox 360『大』感謝祭 2012 夏」2日目に待望の「Forza Horizon」ステージイベントが実施された。

 イベントの内容は、「Forza Horizon」プロダクトマーネティングマネージャーの南雲聡氏が、カーブログ「クリッカー」のプロデューサーを務める三栄書房の小野真人氏をゲストに招き、2人で「Forza Horizon」の魅力を語り合うというもの。

 米Microsoftは、新作の情報公開についてグローバルで一律管理しており、今回のステージイベントの発表内容はE3からまったく進化はなく、実機デモもトレーラーもE3のものと同じで、新情報もほとんどなかったが、カーメディアから見た「Forza Horizon」に対する印象は非常に新鮮に感じられた。イベント後半では、予約特典や公式サイトでの特別企画も発表されたので合わせてご紹介しておきたい。

【「Forza Horizon」E312トレーラー】


■ カーブログプロデューサー小野氏によるクルマファンによるクルマファンのためのトークショウ

「Forza Horizon」プロダクトマーネティングマネージャーの南雲聡氏と、カーブログ「クリッカー」のプロデューサーを務める三栄書房の小野真人氏
このイメージショット1枚で話が膨らんでいく

 話のきっかけとしてまず2人は「Forza Horizon」のイメージカーとして使われている「SRT VIPER」の話からスタートした。

小野氏「こちらのクルマは、SRT VIPERという今年の5月に発表されたクルマで、アメリカンドリームを象徴するスーパーカーということで、エンジンもV10、8.4リッター。世界最大のエンジンを積んだスポーツカーです。といってもトラック用のエンジンを究極的にチューニングしたクルマで、トルクも80kgf・m。普通だったらGT-Rのようにコンピューター制御で万全に走らせるというのが今のクルマの考え方なんですが、このクルマは1.5トンを後輪2輪だけで回すという“男前のクルマ”です。それでいて、ニュルブルクリンクでは最高速ラップタイムを記録していたりするので走りも一級品です」

 と、いきなりディープ過ぎる蘊蓄を語り、このステージイベントの方向性を否応なく来場者に悟らせた。南雲氏は、さらにSRT VIPERの後方にいる白いクルマに話を向けると、

小野氏「これはですね、グンベルトアポロといってクルマだか宇宙船だかよくわからないネーミングなんですが(笑)、アウディにいた人が脱サラして作った車です。アウディのV8のエンジンを積んだ車で、最高速360kmと言われていて、狂ったように速い車です」

と即答。その後、ゲームのモチーフになっているコロラドに対するイメージなどを語り合った後、南雲氏は本題である「Forza Horizon」の魅力について問いかけた。ここで初めて明らかにされたのだが、小野氏は「Forza」シリーズのファンで、前作「Forza Motorsport 4」も全チャレンジをクリアするほどやり込んでいるというコアレースゲーマーだった。

小野氏「やっぱり、リアリティに尽きます。開発者の方とも話しましたが、たとえばタイヤひとつとっても、イタリアのピレリというメーカーからデータを貰って忠実に再現している。車もそうですし、音もそうです。実際にはなかなか乗れないような車を、自分で操れるのは凄いことですよね」


「Forza Horizon」の魅力はオープンロードであること
カーカルチャーとの融合も注目点

と絶賛し、南雲氏が、「『Forza Horizon』はシミュレーションの『Forza』エンジンを使いつつ、アクションレースの要素が入ってきたということで、『Forza Motorsport』より楽しさの幅が広がったのかなという気がするのですが」と繋げると、

小野氏「サーキットというのはレコードラインをそのままどれだけトレースするかということがほとんどを占める“修行僧”のようなもの」と、「Forza Motorsport」シリーズの限界点を鋭く指摘し、「その点『Horizon』は、時間だけじゃなくて広さもあるので、新しい道を発見しにいったり、色んな道路の状況も再現されたりしていると聞いています」

と「Forza Horizon」に期待を込めるコメントをしてくれた。南雲氏はこれに対して、「言い忘れていましたが、ダート、アスファルトなど、全部で65種類の路上の表現がされている。路面状況が変わる中での緊張感は、オープンロードならではだと思います」と繋ぎ、これを受けて小野氏は

「道路状況もそうですが、対向車が来たりとか、サーキットでは考えられないような状況をクリアしながら走っていくことになる。これはサーキットを走るのとはひと味違っていて、刺激、醍醐味、リアルさが違うと思います」

とまとめた。次に南雲氏は、「Forza Horizon」の新たな試みであるカーカルチャーに話題を変え、「『Forza Horizon』はクルマのイベントなんですね。クルマ好きが集まり、そこで名声を挙げていくというのが基本的なゲームのシナリオになっています。これって何かわかりやすい説明ありませんか? フジロック?」と小野氏に無茶ぶりすると、

小野氏「E3でPlaygroundのラルフさんにインタビューしたんですが、彼はロックとクルマの融合を目指す上で、日本のフジロックに取材に行き、非常に感動して、これをゲームにどう入れ込むかということを話していました。ちょっとトレーラーを見た感じだと、クルマを運転している手にリストバンドがちらっと見えたんですが、これってフジロックの入場パスなのかななんて思ってました」

と参加者ならではの知見を披露した。南雲氏は「音楽のスーパーバイザーとしてイギリスのラジオ番組が入っているのですが、このおかげで凄くテンション高くクルマを運転できる。クルマを運転する上で音楽は重要ですよね?」と問いかけると

小野氏「そうですね。車にお金掛けている人は、オーディオにもお金を掛ける人は多い。クルマは音楽を聞くには最高。車と音楽は切り離せないカルチャーかなと思いますね」


南雲氏は難易度設定を調整しながら繰り返し走行した

と繋げた。ここでようやく試遊に移り、E3で公開されていたダイナーでたむろしたライバルとイベント会場まで競争するというレースを、視点やカスタマイズを変えながら3回プレイした。内容的にはE3とまったく同じだが、ビルドは上がっており、危険走行時のボーナスポイントのUIなどが加わっていた。

 小野氏は南雲氏が操作するゲーム画面を見つめながら、「みんな良いクルマ乗ってますね」と呟き、ライバルカーに遭遇する度に、メルセデス、BMW、フェラーリ、アルファロメオなどなど1台1台車種を挙げ、その博識ぶりを披露してくれた。

 南雲氏は、走行中に登場するレシプロ機がP-51マスタングであることや、ダメージ表現ではボンネットが外れてしまうことなどを紹介し、大きくコースアウトしたシーンでは、リワインドを繰り返し、「Forza Motorsport」同様のゲーム性を備えていることをアピールした。


三栄書房との共同企画
「Forza Horizonリミテッドコレクターズエディション」
「Forza Horizon」予約/早期購入特典
カーメディアらしい博識ぶりを披露した小野氏

 南雲氏は、デモを終えた後、「このデモはゲームの始まりの始まりに過ぎません。オープンロードなので、クリアするには長い時間が掛かります。ここでお伝えできることは少ないですが、この先、ゲームの情報はもちろん、登場するクルマや日本のクルマ情報なども織り交ぜながら紹介していきたい」とコメントし、三栄書房と共同で勧めている企画や、「Forza Horizonリミテッドコレクターズエディション」の予約/早期購入特典を紹介した。

 南雲氏は予約/早期購入特典の余話として、海外では販売店ごとに1車種ごとという形になっていたが、日本語版では5車種を全部特典カーとして確保したという。その5車種はすでに発表されているが、下記に再掲載しておく。

・2011 Mercedes-Benz SLS AMG
・2010 Ferrari 458 Italia
・2012 Aston Martin Virage
・2010 Nissan 370Z
・2010 Volkswagen Golf R

 なお、イベント後に南雲氏に、新しい情報について尋ねたところ、ローカライズ作業が間に合わなかったため、今回取り上げなかったが、海外ではVIPカーパックの情報が公開されていることを教えてくれた。VIPカーパックは、「Forza Horizonリミテッドコレクターズエディション」の特典として提供される限定カーで、こちらも5車種となっている。ラインナップは以下の通り。


・2012 Audi R8 GT Spyder
・2011 Koenigsegg Agera
・2011 Lamborghini Sesto Elemento
・2012 Pagani Huayra
・2011 RUF Rt 12 R

 これらの特典は、あくまでゲームに登場するというだけで、実際に乗るためにはゲーム内でお金を貯めて購入する必要があるが、乗るのが楽しみなスーパーカーばかりだ。

 イベントの最後は、小野氏のカーメディアの人間ならではのコメントで締めくくった。

小野氏「この中にクルマ好きがどれだけいるかわからないのですが、最初の見たトレーラーで、アウディのスポーツクアトロとランエボが一緒に走っている。これはクルマ好きには鳥肌が立つくらい、こんなシーン、ホントに見てみたいというものなんです。スポーツクアトロは1980年代の半ばにラリーに出ていたクルマで、ランエボは現代のクルマで、1980年代のクルマと現代のクルマが一緒に走るっていう夢のあるシーンなんです。こういうシーンを仕掛けた開発の方は、どれだけクルマが好きなんだろうと、彼らのクルマ好きが一発でわかった映像なんです。『こいつらわかってるな』みたいな(笑)」


【「Forza Horizon」スクリーンショット】

(2012年 8月 25日)

[Reported by 中村聖司]