WIN「イルミアナイツ~4つの鍵と72の魔神~」先行体験レポート

成長するペット「イルル」や他プレーヤーとキズナを深めるファンタジックMMORPG


今秋 サービス開始予定
利用料金:無料
ビジネスモデル:アイテム課金制を予定



 CJインターネットジャパン株式会社は、新作Windows用MMORPG「イルミアナイツ~4つの鍵と72の魔神~」(イルミアナイツ)の正式サービスを今秋より開始する。

 「イルミアナイツ~4つの鍵と72の魔神~」は絵本の様にデフォルメされ、パステルカラーで描かれた「イルミア」という世界が舞台のMMORPGだ。プレーヤーは仲間やペット、乗り物との「キズナ」を結びながら、世界を恐怖と破壊で支配しようと到来する72の魔神に対抗する。

 今回はサービス開始前にゲームに触れ、「イルミアナイツ」の特徴的な要素であるクラスや「イルル」と呼ばれる精霊との触れ合い、仲間と作る「陣形」などを体験できたほか、プロデューサーの伴正史氏に話を聞くことができたので、合わせて紹介していこう。なお今回はプレイすることはできなかったが、今後は大規模PvPなどのコンテンツの追加も検討しているという。



■ 絵本の中のような王道ファンタジー。世界を救う人間たちの物語

モンスターやペットなど様々に登場するが、あくまで人間たちが悪に立ち向かうという物語となる

 物語の舞台は「イルミア」。神を含め多くの超越者達が見守る世界だ。主神ジェニーを筆頭とした神々は、秩序によって保たれる世界として命を吹き込んだ。最初に精霊を創造し、2番目に妖精、3番目に巨人族を創造し、4番目に人間を創造した。

 「イルミア」は秩序によって規律正しき世界として悠久の時を経ていくはずだった。しかし世界の創造主の1人「貪欲と破壊の神ルード」は人間に自身だけを崇拝する闇の力を吹き込んだ。力に支配された人間は暴力的に変貌し、「イルミア」はルードが望む「破滅」へと駆け上がり始めた。

 危機を感じた神々は、「善と悪」を自ら見極めさせようと人間に自立的意志と理性を与えた。闇の力による支配に限界を感じた「ルード」は72の魔神を従え、「イルミア」を恐怖と破壊で支配しようと到来する。神々の主神ジェニーは闇の力に抵抗できるようになった人間達を集結させる……。

 「イルミアナイツ」は、ストーリーからもわかるように、王道ファンタジーのテイストが強い作品となる。街は石畳が敷かれ、大きなお城があったりと中性ヨーロッパの様な雰囲気でありながら、登場キャラクターの頭身は低く、街並みも絵本やアニメーションをも思わせる可愛らしいデザインとなっている。

 プレーヤーは、世界を救うための4つの鍵、つまり、4種類あるクラス(職業)から1つのクラスを選択する。選択できるのは、タンクタイプの男キャラクター「ナイト」、スナイパータイプの女キャラクター「アーチャー」、攻撃も回復もこなす魔法使いの女キャラクター「メイジ」、強力な物理攻撃を持つ男キャラクター「ランサー」。どのキャラクターもほぼ3頭身くらいでかなり可愛らしい印象だ。また後ほど紹介する「イルル」や「乗り物」にも雪だるまやアヒルをモチーフにしたキャラクターが用意されており、メルヘンな雰囲気を感じられる。

 どのクラスのモーションもオーバーアクション気味で、体を大きくそらして剣を振るったりと小さな体を使って大きく動く。またスタンの状態異常を受けると星が頭上をくるくる回ったりと、コミカルな一面も見られる。各クラスにはそれぞれスキルツリーが用意されており、レベルアップ時に入手できるスキルポイントを割り振ってスキルを覚えていく。

 このゲームの特徴的な点が、他職のスキルも習得できる点だ。レベルアップ時に入手できる「タレントポイント」というポイントを割り振る事で、他職のスキルポイントを入手できる。本来のクラスの習熟度の方が伸ばしやすい作りになっているが、この機能により防御力も高いランサーや、物理攻撃ができるメイジなど、キャラクターメイクの幅が大きく広がる。

【スクリーンショット】
上から順に、「ナイト」、「メイジ」、「アーチャー」、「ランサー」のキャラクターメイクの様子。乗り物の雰囲気も実にファンタジックな仕上がり
クラス毎にスキル名の傾向が違う。意識して見てみるとおもしろい




■ ペットや乗り物とキズナを深めて共に戦う。「イルル」、「乗り物」を紹介

 「イルミアナイツ」には「イルル」と呼ばれる精霊が存在している。

 「イルル」はプレーヤーのパートナーになる存在で、戦闘にも参加してくれるなど、非常に重要な存在だ。一緒に戦うことによって「イルル」も経験値を取得し、プレーヤーと一緒に成長していく。成長した「イルル」は冒険の役に立つスキルを覚えていくので、積極的に狩りに連れ出し、キズナを深めていきたい。

 同時に戦える「イルル」は1体のみだが、複数の「イルル」を所持し切り替える事は可能なので、狩場にあわせて切り替えたり、パーティメンバーとお揃いにしてみたりと様々な楽しみ方ができるだろう。

 それでは、そんな冒険に欠かせない「イルル」の入手方法を紹介していこう。

 フィールドを探索していると、時々「イルル」の卵を見つけられる。これを持ち上げて街などに居る「イルルマスター」というNPCのところまで運ぶと、卵がふ化して「イルル」が仲間になる。

 手順はシンプルだが、注意しなければいけない点がある。卵を運んでいる途中に攻撃を受けると卵が割れてしまうのだ。今回はゲーム序盤のフィールドで街が近く、アクティブなモンスターも居なかったのですんなりと運べたが、高レベル向けのエリアではそう簡単にはいかなそうだ。なお伴氏は「入手が困難なエリアでは、それに見合った「イルル」が入手できます」と話していた。

 「イルル」の卵は外見の違う物が何種類か存在しており、種類毎に誕生する「イルル」が変わってくるという。また同じ種類の「イルル」でも、カラーリングが異なり、微妙にパラメータが違うレアな「イルル」も存在しているという。

 クローズドβテスト開始時点では、15種類くらいの「イルル」を実装する予定だという。「イルル」のコレクションも「イルミアナイツ」の楽しみの1つになりそうだ。

 もう1つ冒険に欠かせないのが「乗り物」だ。騎乗したまま戦うことができ、移動速度も上がるので、イルミアで過ごす大半を乗り物と過ごすことになるだろう。

 乗り物にも成長の概念があり、フィールドに生えている草をエサとして与えることでレベルが上がっていく。乗り物にも「イルル」と同様スキルがあり、乗り物の移動速度が上がるスキルや、プレーヤーのステータスが上昇するスキルなどが用意されていた。

 乗り物の入手方法はいくつか検討しているとのことだったが、必ず乗り物が入手できるクエストをゲーム序盤に用意しているとのことだ。

【スクリーンショット】
命令を出せば自動で周囲の敵を攻撃してくれる「イルル」。冒険には欠かせない存在だ
卵を拾ったら慎重に「イルルマスター」のところまで運ぼう
「乗り物」も積極的にレベルを上げていきたい




■ 仲間と陣形を組んで困難に挑む。「陣形」システムとインスタンスダンジョンを紹介

 「イルル」などのNPCも重要な存在だが、MMOで最も心強いのは他のプレーヤーだろう。「イルミアナイツ」ではパーティメンバーと特定の隊列を組むことで、パーティメンバーのステータスや移動速度が上昇する「陣形」というシステムが用意されている。

 パーティリーダーが陣形を選択すると、フィールドに隊列の位置を示すマーカーが表示され、パーティメンバーがそのマーカー上に移動すると発動する。

 単にマーカー上に移動しただけでは陣形は固定されないが、自動で陣形を維持するコマンドがあるので、目的地まで陣形を維持したまま移動するのも簡単だ。目的地についた後は攻撃力や防御力の上がる陣形に組み直すのが良いだろう。

 イルミアの世界には複数のインスタンスダンジョンが用意されている。インスタンスダンジョンの攻略は一筋縄には行かず、道中には大勢のモンスターが出現したり、体力を奪うトラップ、そして最後には強力な魔神が待ち受けている。

 インスタンスダンジョンの難易度が高いほど戦利品も豪華になるという。パーティメンバーと協力し、陣形を上手く使い分けて攻略していきたい。

 今回プレイして感じたのは「キズナ」という切り口の面白さだ。「イルル」や「乗り物」が成長するとパラメータが上昇するなどメリットを感じられるので、育てようという気持ちにもなるし、愛着も沸いた。またほかのプレーヤーとは「陣形」の効果があるので、自然とパーティを組みたくなるようになっている。
 
 見た目はカジュアルで取っつきやすく、MMORPG初心者はもちろん、システム面も既存のMMORPGを研究してしっかり作り込んであるので、MMORPGをやり込んだプレーヤーも楽しめる作品だ。

【スクリーンショット】
白いマーカー上にメンバーが揃うと陣形が発動する
インスタンスダンジョンはフィールドに比べると難易度は高い。パーティメンバーとの協力は必須だ

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(2012年 8月 9日)

[Reported by 八橋亜機]