「次世代ワールドホビーフェア'12 Summer」が幕張メッセで開幕
「ダンボール戦機」から「ポケモン」まで人気コンテンツが大集合!
会場風景。今回もまた、かなりの混雑となっていた |
キッズやファミリーをメインターゲットとしたホビーイベント「次世代ワールドホビーフェア '12 Summer」が6月29日と30日に幕張メッセ 国際展示場ホール9~11で開催されている。
「日本最大級の子供のための展示会」をテーマに、ゲームにとどまらずキャラクターグッズ、アニメ、コミックス、そして玩具にいたるまで幅広く展示されている。来場者は幕張で行なわれる東京会場だけで約10万人に及ぶ。毎回書いていることだが、会場が狭い上にとにかく数多くの来場者が訪れるため、朝1番にお目当てのブースに行き、試遊体験や商品の購入を行なった方が良いだろう。
「次世代ワールドホビーフェア」は、基本的に実際に触れる、見ることができる、遊ぶことができるといったエンドユーザー向けの展示会であるため、全く新しい発表などが会場で行なわれることは少ない。そのかわり、近日発売のタイトルであったり、アーケード、コンシューマー問わず様々な遊びが展示されているのは興味深い。
会場を見て、依然としてキャラクター商品との繋がりが大きいが、中でも高い人気と勢いを感じたのが「ダンボール戦機」と「ポケットモンスター」。特に「ダンボール戦機」はレベルファイブブースはもちろんのこと、バンダイの「レベルファイブ」ブースも高い人気で人だかりができ、物販コーナーにも行列が出来上っている。そしてデータカードダスなどにも人が列をなしていた。子供もそうだが、お父さんも一緒になってワクワク楽しめる点が大きなポイントとなっているようだ。新作の登場、そして映画も発表されより大きなうねりになりそうだ。
「ポケットモンスター」は、新作の発売直後であることはもちろん、映画「劇場版ポケットモンスターBW キュレムVS聖剣士 ケルディオ」と弊映の「メロエッタのキラキラリサイタル」の公開を直前に控え、まさにタイミングが一致し、ブースはずっと人でごった返していた。毎回人気が高いブーストはいえ、今回も高い人気を誇っていた。
なお、今回は任天堂ブースが完全撮影禁止と言うことだったので、冒頭で少し触れておくと、ブースはほぼニンテンドー3DS用「マリオテニス オープン」一色。会場最強を決めるシングルのトーナメントを開催しているが、参加者募集にアッという間に行列ができ、早々に参加締切りとなった。その後は“1P vs 1P”、“2P vs 2P”の体験会を行なっており、それぞれ参加すると絵柄の違う「マリオテニス オープン」のクリアファイルがプレゼントされる。ちなみに6月30日のお昼頃の待ち時間は、“1P vs 1P”が55分、“2P vs 2P”が40分となっていた。これ以外では、「マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピックTM」のステージが行なわれていた。ブースはゆったりとした構成で迷うことはなく、時折マリオが訪れるなど飽きないよう工夫がされているので、チェックしておくといいだろう。
では、今回もゲームの話題に的を絞ってお届けしていく。
■ 「レベルファイブ」ブースではPSP新作タイトル「ダンボール戦機W」などを出展
「レベルファイブ」のブースは今回もシンプルに四角いブースを斜めに半分に分け、片方を「イナズマイレブン GO シャイン/ダーク」、もう半分を「ダンボール戦機」と切り分けている。
「イナズマイレブン GO」は「持ち込み対戦コーナー」となっており、3DSとチームデータの入ったソフトを持参すれば参加することができる。また、壁側では「イナズマイレブン GO」のスペシャルデータの配信が行なわれている。冬の次世代ワールドホビーフェアでのデータ配信は非常に混雑していた印象だったが、今回はゆったりした印象。ただ、時間帯によっては混雑することもあると思われるので、頃合いを見てデータ交換を行なうといいだろう。
もう一方の「ダンボール戦機」のコーナーではPSP/PS Vita「ダンボール戦機W」と、3DS「ダンボール戦機 爆ブースト」の2タイトルが出展されている。中でもシリーズ新作となる「ダンボール戦機W」の試遊は大人気で、午前中の段階ですでに整理券の配布は終了となっていた。「爆ブースト」の5人対戦の整理券配布は続けられていたので、体験したい人は余裕を持って行っても大丈夫かもしれない。
ちなみに、レベルファイブブースでは「ダンボール戦機W」の試遊整理券の配布は終了していたが、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)のブースではPS Vita版が出展されており、こちらは30分程度行列に並ぶとプレイできる程度の混雑となっていた。こちらを狙うという手もあるだろう。
「ダンボール戦機」といえばプラモデルだが、「ダンボール戦機」コーナーの向かい側にはバンダイの「ダンボール戦機」ブースが用意されており、こちらでも数多くの商品が展示、体験、さらには物販コーナーまである。物販コーナーももちろん行列ができているが、様々な商品を購入することができる。
さらにその反対側のバンダイのデータカードダスのコーナーにも「ダンボール戦機」のコーナーがあり、フリープレイの列に60分ほどの行列が出来上っていた。冒頭でも書いたが、子供だけでなくお父さんも一緒になってワクワク楽しめるコンテンツに成長しており、とにかく多くの人を集める強力なコンテンツに育っている。年末の映画に向けてますます楽しみなところだ。
「ダンボール戦機」のコーナーには「ダンボール戦機W」と「ダンボール戦機 爆ブースト」の試遊コーナーを設置。ただし遊ぶためには整理券が必要 | ちなみにこちらはSCEJのブース。30分待てば、1プレイ10分だが、PS Vita版をプレイできる。もし整理券を取れなければこちらに並ぶというのも手だ |
バンダイの「ダンボール戦機」のコーナー。プラモデルも空前の人気と言うことで、多くの人で賑わっていた。数多くのパーツが並べられ、カスタマイズについて色々工夫をするような展示もあった | もちろん物販コーナーも大人気。行列が出来上っていた | こちらはデータカードダスの「ダンボール戦機」コーナー。やはり大人気 |
「イナズマイレブン GO」は「持ち込み対戦コーナー」で3DSとチームデータの入ったソフトを持参すれば参加できる | 「イナズマイレブン GO」のスペシャルデータの配信が壁際で行なわれている |
やはり壁際ではインデックス(アトラス)の「イナズマイレブン GO バトルスタジアム」の第2弾のコーナーが人気を集めていた。かなりの行列となっていたので、遊びたい人は早めに行くといいだろう |
■ 「ポケットモンスター ベストウイッシュ」ブースはどのコーナーも大人気
「ポケットモンスター ベストウイッシュ」のブースでは、数多くのコンテンツがブースを取り囲むように設置されている。その中心にはステージが置かれ、頻繁にイベントが行なわれている。
ゲーム関連では、3DS「ポケモンAR サーチャー」の試遊コーナーが置かれている。DS「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」の発売直後であるため、これらの試遊台を置くという手もあるのだが、もうすでに買っているユーザーの方が多いということだろう。「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」ユーザーに向けては特別なフェスミッション「まぼろしのいっぴん!」が開催されており、その一角はかなりギュウギュウな状態になっている。ミッション中には「しんじゅ」などさまざまなどうぐが入手できるので、忘れずにソフトも持って来場して参加していただきたい。
逆に「ポケモンAR サーチャー」はダウンロード専売タイトルであるため、子供達にとっては若干敷居が高くなっているということもあり、試遊台が設置されたのだろう。驚きに満ちた表情でARを体験している子供達を見ていると、より多くの人たちにダウンロードして楽しんでいただきたいと思う。
このほかでは、映画の前売り券の販売はもちろんのこと、幻のポケモン「ケルディオ」のも引き替え中だ。さらに、7月中旬の稼働が控えている「ポケモントレッタ」が人気を集め、午前中の段階ですでに145分待ち。トレッタの配出があると言うことからこの人気となったのだろう。
このほかにも、これまで公開された映画のポスターと映像が上映されていたり、ポケモンスタンプラリーが行なわれていたりと飽きないようになっている。
午前中の段階ですでに145分待ちと凄まじい人気となった「ポケモントレッタ」。100円投入でなにができるのかなど細かく書かれた立て看板があるのでチェックしていただきたい |
■ 「バンダイナムコ」ブースでは「逃走中」と「友情装着!ブットバースト」が人気
かなりの人だかりができていたバンダイナムコゲームスのブース。いつも「太鼓の達人」シリーズが人気を集め、行列が出来上っていたが、今年はそれを上回る勢いで列が出来上ったのが3DS用「逃走中」と今冬稼働予定のアーケード「友情装着!ブットバースト」。
「逃走中」は、人気テレビ番組の「逃走中」をゲーム化したもの。番組で行なわれるゲームのルールを上手くシステムに落とし込んであり、「逃走中」が好きな人は十分楽しめる出来となっている。ブースの「逃走中」のコーナーには番組で使われたと思われるハンターの衣装が展示されていたり、他の試遊台には法被を着た係員がいるのに、ここだけスーツ姿のハンターが係員をしていたりと一目瞭然。展示されている衣装と一緒に写真を撮る番組のファンもいるほどだ。取材時の行列は80分だったが、終えることには100分になっていた。気になる人はお早めに。
そしてもう1つの人気タイトルが「友情装着!ブットバースト」だ。銃に装着した「バレット」で魔物を召喚し、凶悪魔獣たちと戦うガンシューティングバトルゲームで、プレイしているプレーヤーを見ているとかっこよく、「自分もプレイしてみたいな」と思わせるゲームに仕上がっている。画面も迫力ある映像が展開し、子供達も目を見開いて食い入るようにプレイしていた。こちらも70分待ち程度の人気となっている。なお、事前の記事でもお伝えしたとおり、無料でプレイできるがバレットの払い出しは行なわれていない。ただし、プレイすれば「暑さをブットばせ!ジャンボうちわ」がプレゼントされる。
■ SCEJブースではPS3「ラチェット&クランク1・2・3 銀河★最強ゴージャスパック」を出展
SCEJのブースは大きなスクールバス風のセットを中心に構成されており、凝った作りになっている。サードパーティタイトルから、子供にも人気の高いファーストパーティのPS3用新作「ラチェット&クランク1・2・3 銀河★最強ゴージャスパック」などが展開されている。
特に今秋発売を予定されている「ラチェット&クランク1・2・3 銀河★最強ゴージャスパック」は9台の試遊台を配置し、大きな画面を前に座って存分にプレイできる環境となっている。また「ラチェット&クランク」シリーズが10周年ということで、記念メッセージを書くコーナーがある。書いたメッセージはたくさん壁に張り出されており、米国にある開発スタジオの開発者が見たら喜ぶだろうなぁといった光景となっていた。
同社ブースではスタンプラリーを行なっており、いくつかスタンプをためるとガチャを回すことができる。このガチャの中には画面クリーナーやステッカーなどのオリジナルグッズが入っており、ランダムでプレゼントされる。
前述の通り、「ダンボール戦機W」のPS Vita版が展示されていたり、KONAMIの「実況パワフルプロ野球2012」などここでしかプレイできないタイトルもあるので、1度は足を運んでいただきたい。
ポップな雰囲気のSCEJブース。中は入り組んでいて探索する楽しさもあるかも | 「ラチェット&クランク1・2・3 銀河★最強ゴージャスパック」がブースの1/3程度を占めていた。座ってじっくり楽しめるのがポイント |
「ラチェット&クランク」シリーズ10周年ということで記念のコメントを書くコーナーが用意されている | |
毎回手を換え品を換え、ブース内を巡回させる工夫がされているSCEJブース。今回もスタンプラリーが行なわれている |
■ その他
【バンダイ「機動戦士ガンダムAGE」ブース】 | |
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バンダイの「機動戦士ガンダムAGE」ブースではXラウンダー決定戦ゲイジングバトル大会が実施されている。上位入賞者にはスペシャル景品がプレゼントされる。このほかにも試遊台も設置されている |
(2012年 6月 30日)