キュー、「BraveSongOnline」に日本独自アップデート「蒼海の章」を実装

高レベル向けエリア「アランド」や、「荘園 ユニット配置システム」などを追加


6月27日 実装



アップデートについて本作プロデューサーの椿祐氏とディレクターの市川智大氏にお話を伺えた。こちらの画像は市川氏

 キューエンターテインメント株式会社は、Windows用MMORPG「BraveSongOnline」において、大型アップデート「蒼海の章」を6月25日に実装した。

 今回のアップデートは日本特別仕様のアップデートで、多くの日本プレーヤーから寄せられていた様々な要望に応えるアップデートとなる。

 追加されるマップは海底をモチーフにした新マップ「アランド」と、「アランド」にそびえ立つ上級者向けダンジョン「ドラゴンタワー」だ。他にも「荘園」にユニットを配置できるシステムの追加や、140までのレベルキャップの解放などが行なわれる。

 今回はアップデートに先駆けてプロデューサーの椿祐氏、ディレクターの市川智大氏らに話を聞くことができたので紹介していく。



■ 高レベルモンスターが登場する「アランド」と多層型ダンジョン「ドラゴンタワー」

マーケットに居るゴブリンに話しかけて「アランド」へ行く
「アランド」の全体マップ。北西に「竜族の生息地」、中央付近に「ドラゴンタワー」が見える

 新マップの「アランド」には、「マーケット」から船に乗ることで移動できる。海底をモチーフにしており、フィールドには巨大な貝殻のオブジェクトが置いてあったり、時折海を泳ぐ魚の姿も確認できる美しいエリアだ。

 入場には特にレベル制限などは設けられていないが、登場するモンスターのレベルは最低でも100で、110や120のモンスターも居るので、高レベルプレーヤーでないと狩りをするのは難しいかもしれない。

 「アランド」は海底というだけあり、「酸素」の概念がある。もし酸素がなくなっても死んでしまう事はないが、移動速度や戦闘力が低下してしまうという。酸素は「アランド」の入口などに居る商人が販売している「酸素ボンベ」を使用するか、陸地で活動すると回復していくという。長時間狩りをする予定がある時は買い溜めなど、準備して行った方が良さそうだ。

 「アランド」に登場するのはプレーヤーキャラクターの一回りも二回りも巨大な機械化された魚系のモンスターだ。この機械化されたモンスターというのも「ロボット系のモンスターを追加して欲しい」というユーザーの要望が多かったからとの事だ。

 他のマップと同様ほぼ全てのモンスターをユニットとして仲間にする事も可能で、市川氏は「3体集めて召喚するとかなりの巨大なモンスターがワラワラと画面に表示されて“ゴチャゴチャ感”を楽しめると思います(笑)」と話していた。

 また「アランド」には「竜族の生息地」というエリアがあり、クエストを受けることができる。メインストーリーに関連するクエストもあるとのことだ。

【スクリーンショット】
「アランド」の様子。巨大なモンスターが海底を我が物顔で泳いでいる

 「アランド」の中央付近には「ドラゴンタワー」と呼ばれる階層型のダンジョンが存在している。元々は竜族が支配していたが、今は機械化された生物達に侵入されてしまったというストーリーになっている。

 タワーの高さは10階から成り、10階以外は入口で好きな階を指定して入れるが、最上階である10階だけは1~3階、4~6階、7~9階を管理するNPCのクエストをそれぞれクリアすることで入手できるメダルを3種類集める必要があるという。

 「ドラゴンタワー」は「アランド」よりも難易度は上昇しており、Lv125のモンスターが同時に複数体登場するなどかなり難易度は高くなっている。椿氏は「今のレベルキャップだとパーティを組んでも難しいかもしれません。『アランド』でキャラを鍛えてから挑戦するのが良いと思います」と話した。

 各階の最奥部にはボスが待ち受けており、ボスを倒すと先ほど説明したメダルを入手できる。このメダル3種類を持って「アランド」の入口に居る商人に話しかけることで、最上階に入るための「ゴールドメダル」に交換してもらえるという。しかしメダルは1度使うとなくなってしまうので注意が必要だ。

 最上階の10階に入るためにはかなりの苦労が伴うが、その苦労に見合っただけのレアアイテムなどを入手できるとのことなので、我こそはというプレーヤーはぜひ挑戦して欲しい。

【スクリーンショット】
「ドラゴンタワー」の内部には強力な敵が多数存在している。他のプレーヤーと協力しなければ攻略は難しそうだ



■ 荘園にユニットを配置して賑やかに。経験値も入手できる「荘園 ユニット配置システム」

「荘園」にユニットを配置している様子
大型モンスターも配置できる

 先ほど紹介した「アランド」が上級者向けのアップデートだったが、こちらで紹介する「荘園 ユニット配置システム」は全てのプレーヤーが楽しめるアップデートだ。

 このシステムは自分の庭の様な存在である「荘園」に所持しているユニットを配置できるというシステムだ。配置できるユニット数は10体までだが、巨大なモンスターばかりを並べてみたり、同じ種類のモンスターだけを並べてみたりと、プレーヤー毎に様々な遊び方ができる。

 しかもこのシステムはただ見て楽しむだけではなく、プレーヤーがログインしている間、配置されたユニットに経験値が入るというメリットもある。特に今回実装された「アランド」攻略のためにユニットを育てるための場としても使えそうだ。

 また配置されたユニットをクリックするとユニット毎に固有の会話も楽しめたり、他のユーザーから来た未開封のメールをユニットが吹き出しで話してくれるという機能もある。

 ちなみにこのシステムは主に日本のプレーヤーからの要望を多く実装したそうだが、元々「BraveSongOnline」にはこの様なシステムがまったく準備されておらず、開発がかなり難航したという。


【スクリーンショット】
ユニットそれぞれに会話が用意されている

【新装備の一例】
なおLv140までのレベルキャップ解放にあわせてLv120~140帯の100種類を越える新装備が追加される。こちらは実装される高レベル向け新装備の一例

【第5章ストーリー】
レベルキャップが解放されたことにより、ストーリークエストの第5章がプレイできるようになる。ストーリーも後半に差し掛かり、盛り上がりを見せている。1つの区切りとなるというストーリー展開にも注目したい

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(2012年 6月 28日)

[Reported by 八橋亜機]