ユービーアイ、「GHOST RECON ALPHA」×「ネイビーシールズ」試写会開催

現代と未来の“戦場のリアル”を描いた2作品を上映


6月15日 開催

場所:シネマート六本木



ユービーアイソフト マーケティング・ディレクターの辻良尚氏が試写会に先立って挨拶

 ユービーアイソフト株式会社は6月15日、プレイステーション 3/Xbox 360用アクションシューター「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」の初回特典版に収録されるショートフィルム「GHOST RECON ALPHA」と映画「ネイビーシールズ」の合同試写会を六本木シネマートで開催した。

 「GHOST RECON ALPHA」は、「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」本編の直前の出来事を描いた20分強のショートフィルムで、あるミッションに赴く「ゴースト」部隊の活躍が描かれている。プロデューサーにリドリー・スコットを迎え、特典とはいえ本格的な映像を目指すために10億円をかけたという作品。

 一方の「ネイビーシールズ」は、本物のNAVY SEALS隊員が実際にアクションを演じるミリタリーアクション。所々には隊員の主観カメラ映像も挟まれ、演者の息づかいや視線の移動を追体験することで戦場における緊迫感をよりリアルに感じられるという意欲作だ。

 また「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」の英題は「Tom Clancy's Ghost Recon Future Soldier」と作家トム・クランシーの冠名が付いたシリーズであり、「ネイビーシールズ」の制作にもトム・クランシーが協力している。

 試写会に先立って登壇したユービーアイソフト マーケティング・ディレクターの辻良尚氏はこの共通点を挙げ、両作品は内容としても“戦場のリアル”への志向があることにも触れながら、「今回の試写会はトム・クランシーが共通点であることから始まって、ゲームの発売や映画公開など色々なタイミングが重なって実現しました」と挨拶を述べた。

 内容は確かに共通点が多く、同じミリタリーアクションでも“チーム”としての動きに特に焦点が当てられている。特徴的なのは、「ネイビーシールズ」が現代に生きる兵士の戦場を描いているのに対し、「GHOST RECON ALPHA」は2030年という未来の設定のもと、今まさに取り入れられようとし始めている光学迷彩やARなどの最新技術兵器によるアクションが魅力となっているところだ。


試写会を終えた後、辻氏が「気分はシールズです!」と言って写真撮影に応じてくれた

 試写会後、辻氏は「『GHOST RECON ALPHA』の気合の入ったミリタリーの演技は、そのままゲームへのこだわりになっていると思います」と語ってくれた。辻氏がオススメするのは、現代の戦場のリアルを味わえる「ネイビーシールズ」、戦場の未来を語った「GHOST RECON ALPHA」、そしてショートフィルムの直後から物語が始まる「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」という順番での体験。こうすることで、どっぷりと「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」の世界に「ハマっていただきたい」そうだ。

 「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」の初回特典には、「GHOST RECON ALPHA」のほかにこの映像のメイキングも収録される。メイキングも一緒に見ることで、このショートフィルムの本気具合もさらに感じられるという。実際にハリウッドスタイルの制作手法を採用しているそうで、今回が最初で最後だという映画館での上映が少し勿体ないと感じるほどに、堂々とした作りになっていた。初回版だからといって特に値段が変わるわけではないので、本作の購入をお考えの方には「GHOST RECON ALPHA」が付属するバージョンを強くオススメしたい。


【GHOST RECON ALPHA】
ある兵士の見ている映像が他の兵士にも共有されるARゴーグルや、偵察能力と殺傷能力を備えた小型飛行兵器、光学迷彩マントなど、これからの技術が応用された戦場が描かれる。ただし機械兵器はチームの連携があって初めて活きるよう見せることで、あくまで現実と地続きであるリアルさを感じさせる。ちなみにユービーアイは映像作品にも興味があるようで、以前に制作された実写映画「アサシン クリード リネージ」と同じスタッフがベースとなっているそうだ

【ネイビーシールズ】
今を生きる兵士たちのリアルな戦場を描いたドラマ作品。テロとそれを防ぐシールズ隊員の攻防がドラマ仕立てで描かれるが、作戦下の映像はドキュメンタリーのようでもある。本物の兵士に取り付けた主観カメラの映像はFPSを彷彿とさせ、ゲームプレーヤーにも興味深いものになっている。全部本物、という売り文句に違わない緊張感が味わえる作品

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(2012年 6月 18日)

[Reported by 安田俊亮]