NEXON Koreaは6月6日(現地時間)、「アラド戦記(Dungeon Fighter)」のXbox 360版「Dungeon Fighter LIVE: Fall of Hendon Myre」を発表した。

　カンファレンスでは開発に携わったNeopleのShin-Chul Kang氏、SOFTMAXのJakie Lee氏、パブリッシャーであるMicrosoft Game StudiosのChirs Charla氏が登場し、プレゼンテーションとデモプレイを行なった。本稿ではそのイベントの様子をお伝えしていく。

■ 「アラド戦記」がXBLAに登場。その名も「Dungeon Fighter LIVE: Fall of Hendon Myre」

会場である「LA City Club」が入っているビル。このビルの最上階でカンファンレンスが開催された

　「アラド戦記」はオンラインの横スクロールアクションRPGだ。2005年の韓国でのサービスが始まり、今は日本、中国、台湾、北米でサービスが提供されており、全世界に3億人以上のプレーヤーがいる人気作品だ。

　今回発表された「Dungeon Fighter LIVE: Fall of Hendon Myre」はオンラインで提供されている「アラド戦記」の世界観やゲームシステムをベースに、コンシューマ版のタイトルとして開発された。デベロッパーは「マグナカルタ」などの開発元であるSOFTMAXが担当し、Xbox Live Arcadeタイトルとして配信される予定だ。

　世界観はオンライン版の「アラド戦記」をベースに、コンシューマ版オリジナルのストーリーが展開される。登場するのは「鬼剣士(男性スレイヤー)」、「男性ガンナー」、「女格闘家」の3キャラクターだ。Jakie Lee氏は「1キャラクターにつき15時間以上遊べるボリュームがある」と説明していた。

　気になる協力プレイはXboxLiveを通じて最高4人までのオンラインCo-opプレイが可能で、最大人数は不明だがオフラインでの協力プレイも可能だという。

　また本作は単純な移植作品というわけではなく、グラフィックはHD画質にリメイクされ、スキルの効果などバランスがコンシューマ用に調整されているという。

左からそれぞれ「鬼剣士(男性スレイヤー)」、「男性ガンナー」、「女格闘家」。今作のためにグラフィックを書き直されている

■ 会場でオフライン協力プレイのデモを公開。HD画質の美麗なグラフィックスを堪能

会場でオフライン協力プレイのデモが行なれた

　説明の後会場で実際にJakie Lee氏による協力プレイのデモが行なわれた。

　一番印象に残ったのはグラフィックスだ。プレイを見ていると確かにゲームプレイ自体はオンライン版の「アラド戦記」と変わらないように見えるが、グラフィックスは圧倒的に美しくなっていた。また必殺技を使うとカットシーンが表示され、雰囲気を盛り上げてくれた。

　実際に触ることができなかったので操作感はわからないが、プレイを見ていると華麗にコンボを決めているシーンもあり、操作に慣れればオンライン版の「アラド戦記」のユーザーもスムーズにプレイできる様に感じた。

　気になる発売日は「Soon」と発表され会場からは思わず笑いも起きたが、発売時期はそれほど遠くないという説明があった。価格は800MSPで日本語もサポートされる。

　オンラインゲームとして誕生したタイトルが、システムなどはほぼそのままにコンシューマで展開されるという珍しい生まれの本作。コンシューマーゲームのプレーヤーがどう反応するか、今後の展開に注目したい。

【スクリーンショット】
プレイ中のスクリーンショット。カットインが確認できる