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E3 2012 レポート

コーエーテクモ、「DEAD OR ALIVE 5」E3特別インタビュー

目指すは誰もが楽しい“格闘エンターテイメント”。「真・三國無双6 Empires」も出展


6月5日(現地時間) 収録


 株式会社コーエーテクモゲームスは、E3が開催されているLos Angeles Convention Centerにて、同社のブースを出展している。

 このブースでは、日本で9月27日に発売が決定したプレイステーション 3/Xbox 360格闘エンターテインメント「DEAD OR ALIVE 5」を大きく取り上げており、試遊台で対戦する様子を会場の大画面に映したり、対戦中や対戦後のプレーヤーの表情などを捉えた画面もあった。

 今回は「DEAD OR ALIVE 5」について、このブースの中でコーエーテクモの執行役員でありTeam NINJAのプロデューサーである早矢仕洋介氏と、「DEAD OR ALIVE 5」ディレクターの新堀洋平氏にインタビューを敢行できたので、この様子をお伝えする。

 またコーエーテクモゲームス プロデューサーの鈴木亮浩氏には、9月20日に発売が決定した「真・三國無双6 Empires」についてお話を伺えたので、こちらも併せてお伝えする。

ブースではWii Uを使った「NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge」も登場。Wii U GamePadはゲームのモニターとして遊べるし、サポートのオプション画面としても使える。開発の際にはPS3やXbox 360に比べても全く遜色ないスペックの高さを感じられたという このほかにも、「ポケモン+ノブナガの野望」、「圧倒的遊戯 ムゲンソウルズ」などが出展されていた


■ 見た目は派手、しかし対戦もしっかりできる“格闘エンターテイメント”

左より、Team NINJAプロデューサーの早矢仕洋介氏、「DEAD OR ALIVE 5」ディレクターの新堀洋平氏

――今回の「DEAD OR ALIVE 5」は、どういったものを目指して制作されたのでしょうか?

早矢仕洋介氏:今回は、今の時代にふさわしい格闘ゲームの形として、“格闘エンターテイメント”というコンセプトを打ち出して制作しました。格闘ゲームにおいて、特にステージというのは対戦に関係のないただの背景になりがちなのですが、今回は敵を吹っ飛ばして、壁に当てると、ビルが壊れる、というような変化があります。これらを対戦の中で楽しんでもらうことで、格闘ゲームが次のステップに行けるのではないかという狙いがあります。

 これによって見た目が派手になりますが、それと同時に、コアな格闘ゲームとしてもしっかり楽しめることも両立させようとしています。この両立こそが、本タイトルの一番の根幹だと思っています。

――インタビューの前に試遊させていただきましたが、相手のクリティカル中に特定の技を決めると全く何もできない状態になる「クリティカルバースト」というシステムが、今回は新しく加わっていました。これもコアな格闘ゲームを狙った施策の1つでしょうか?

早矢仕氏:この辺は格闘ゲームが大好きな新堀ディレクターの方から語っていただきたいと思います。

新堀洋平氏:私は格闘ゲームを作るためだけに生まれてきた男で(笑)、対戦のコアの部分を担当しています。「クリティカルバースト」はこれまであった「クリティカル」システムの延長上にあって、完全に相手が無防備になるものです。

 「クリティカルバースト」状態になると、これも今回から加わった「パワーブロー」(隙が大きいが、決まるとド派手な演出が挿入される必殺技)や好きなコンボを決められます。そのため、「クリティカルバースト」を狙いたくなる一方で、そればっかりやっていると簡単に読まれるようになるからどうしよう、という駆け引きがここで生まれます。
 
 「パワーブロー」は、実際に触ってみると普通はまず当たらないことがわかると思いますが、駆け引きの中でこれが決まると、爽快な反面、やられた方は非常に悔しい思いをします。ステージのアトラクションによってダメージも変わるので、“だからこそ狙う”というようなステージをも巻き込んだ駆け引きになっていきます。

体験版では3択だったホールドが4択へと変更となった

――ホールドの判定に関する調整はいかがでしょうか?

新堀氏:体験版ではホールドは3択だったのですが、今は4択に変更しています。格闘ゲームファンの立場から言わせると中段の1択は簡単です。「DEAD OR ALIVE」は中段の攻撃が多くなっているので、中段をパンチとキックの2択にして、しっかりとした格闘ゲームを目指しました。ただ初心者の方を見捨てたわけではなくて、これはストーリーモードやチュートリアルでちゃんとフォローしています。

――公開されているトレーラーでは、キャラクターが崖に捕まるシーンもありました。これにも駆け引きがあるそうですね?

新堀氏:これまではただ崖から落ちるというだけでしたが、そこに悪あがきができるという選択肢を加えました。何もしないまま落ちないという選択もありますが、崖に捕まると、攻撃側と防御側で2つ表示されるボタンのどちらかを選択することになります。防御側は成功するとダメージをなくせますが、失敗するとただ落ちるよりも大きいダメージを受けます。


【スクリーンショット】
ステージのアトラクションや「パワーブロー」など派手な要素が増えたが、決してヤワな格闘ゲームになったわけではない


■ アメリカからも好感触。初心者からコアゲーマーまであらゆる人に触れてほしい作品

ブースでは多くの来場者が「DoA5」を楽しんでいた。勝ち負けの歓声はブース内にあるインタビュールームにまで聞こえてきたほどだったという

――海外の方からの反応はいかがでしょうか?

早矢仕氏:格闘ゲームは日本のお家芸だと思いますが、その中でアメリカの人たちに存在感を示したいですし、面白いと思ってもらえるものを作りたいと思います。実際に海外にメディアの方からも面白いといっていただけているので、それは開発陣にも励みになると思います。

新堀氏:時間を見つけてブースの中を見ているのですが、勝ったら喜んで、負けたら悔しがってくれています。

早矢仕氏:(ブースの中の)インタビュー室までその声が聞こえてくるんですよ(笑)。格闘ゲームの意義が感じられて、そういった反応は面白いですね。

新堀氏:人と人との戦いがエンターテイメントになっているということが、証明されていると思います。

――今回のキャッチコピーは「I'm a Fighter」という初の英語綴りですが、これは海外を意識してのことですか?

早矢仕氏:特にそうというわけではないですが、世界共通でメッセージを発信して行く時に、最もふさわしいだろうという判断です。

 プレーヤーみんながファイターとなって、格闘ゲームに触ったことのない人もある人も、もちろん「DEAD OR ALIVE」が好きな人も違うゲームが好きな人も、「DEAD OR ALIVE 5」で戦おうぜ、というメッセージです。

 格闘ゲームは全部同じように見えてしまうという意見も聞くのですが、我々としては今の時代のナンバーワンの格闘ゲームにしたいという意味を込めて、“格闘エンターテイメント”としているので、色々な人がこの格闘ゲームに入ってきてほしいです。キャラクターが好きだとか、ステージが派手だとか、格闘ゲームを極めたいとか、きっかけはなんでもいいですね。

新堀氏:実際にこれまでも見た目で入って「DEAD OR ALIVE」のファンになったという人もいるので、その流れをより一層目指したいと思います。

「バーチャファイター」シリーズより「アキラ」。「サラ」の参戦も決定している

――キャラクターと言えば、「バーチャファイター」シリーズ(セガ)のキャラクターも入っていますね。

早矢仕氏:3D格闘ゲームの原点と言えば「バーチャファイター」なので、そのキャラクターにぜひ最新格闘ゲームに出演してもらいたいと思いました。

――ただのコラボではなく、原点をリスペクトした上でのコラボなのですね?

早矢仕氏:そういうことになります。今回は「アキラ(結城 晶)」と「サラ」という「バーチャファイター」を象徴する2名が参戦しています。操作感やコマンドなども最新の「バーチャファイター」に合わせているので、バーチャファイターをプレイしている人にはすんなりと入っていただけると思います。「DEAD OR ALIVE」なりの「アキラ」と「サラ」を感じてください。ちなみに、セガさんの全面監修です(笑)。

――では最後にユーザーにみなさんにメッセージをおねがいします。

早矢仕氏:まだ公開していないコンテンツで、チャレンジしているものがあります。先ほども言ったとおり、きっかけはなんでもいいので、今の時代の格闘ゲームというのを体感していただければと思います。

新堀氏:「DEAD OR ALIVE 5」は僕のような格闘ゲーム大好きな人も楽しめますし、キャラクターもステージも新しくなっているので初心者も楽しめます。気軽に楽しんでいただければと思います。今後の情報を楽しみにお待ちください。

――ありがとうございました。



■ 武将の人生を体験できる「真・三國無双6 Empires」


「真・三國無双」シリーズプロデューサーの鈴木亮浩氏

 また同ブースで映像出展されていた「真・三國無双6 Empires」について、「真・三國無双」シリーズでプロデューサーを勤めている鈴木亮浩氏にお話を伺えた。

 「Empires」シリーズは、「真・三國無双」のアクションを使いながら領地を制圧していくという国取りが楽しめるシミュレーション+アクション。鈴木氏によれば、今回は武将の人生に焦点を当て、君主として国を拡大させるというだけでなく、君主の下で働き出世を狙ったりするなど、自由な武将人生を選択できるようなものになるという。

 場合によってはどこにも属さず、1匹狼のような放蕩の旅を続け、戦争が起これば参加して武名を上げる、といったことも可能になるという。プレーヤーは最初に武将を選ぶことになるが、「君主として強い曹操に仕えて出世を楽しむ」遊び方もあるそうだ。

 またシリーズならではのキャラクターエディットもかなりのパターンを用意しており、頭、手、足、胴の4つと顔がエディットできる。なお北米では来年の2月の発売予定となっている。


【スクリーンショット】
武将の生き様に焦点を当てた「Empire」シリーズの最新作 新武将「徐庶(じょしょ)」も登場する

(2012年 6月 6日)

[Reported by 安田俊亮]