「MHF VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2012」開催

2ヒットする新スキル「剣術」など「フォワード.4」最新情報を発表


5月20日 開催(群馬大会)

会場:サイドエボット 高崎店

参加費:無料



会場のサイドエボット 高崎店は、こちらの3階にあるネットカフェ

 「モンスターハンター フロンティア オンライン(MHF)」のオフラインイベント「VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2012」が、5月12日から20日にかけて開催された。

 このイベントは「MHF」の大型アップデートに合わせて毎度行なわれているもので、今回は沖縄、秋田、群馬の3会場で開催された。内容は「VS.クエスト」によるゲーム大会と、毎回恒例となっているプロデューサーの杉浦一徳氏とアシスタントプロデューサーの宮下輝樹氏によるプレゼンテーションが行なわれた。

 今回は3会場で最後の開催となった群馬大会の様子をお伝えする。大会参加は44チーム88名で、観戦者も足した来場者数は計144名。大会には20台のPCが用意され、これまで開催された「MHF」のネットカフェイベントの中ではかなり規模の大きなものとなった。




■ 新スキル2種を発表。ホルクを呼んで空を飛ぶアイテムも?

新情報満載でお届けする杉浦氏(上)と宮下氏(下)によるプレゼンテーション

 杉浦氏と宮下氏によるプレゼンテーションでは、5月23日に行なわれる「フォワード.4」のアップデート情報についての詳細が発表された。大枠の情報についてはこちらのインタビュー記事などでもお伝えしているとおりだが、ここではそれ以外の新たな情報についてお伝えする。

 まずは新モンスターの「クアルセプス」関連から。モンスターの情報については既報の通りだが、その素材を使った防具「クアルFXシリーズ」の性能が公開された。剣士タイプは防御754、スロット13で、スキルは攻撃力UP【大】、絶倫、ガード性能+2、火耐性-20。ガンナータイプは防御440、スロット13で、スキルは攻撃力UP【大】、超高級耳栓、装填速度+3、火耐性-20となっている。

 続いては特異個体の情報。「錆びたクシャルダオラ」は7月上旬、「グレンゼブル」は8月上旬に配信予定としている。

 ホルク関連では、「ホルクの呼び声」というアイテムが紹介された。これはホルクを呼び、ハンターが捕まって空を飛べるというもの。「フォワード.4」のプレビュームービーでもそのシーンが最後に収録されており、ネタかと思った人も多いと思うが、本当に実装されるようだ。ただ宮下氏は、「空を飛べる……かもしれない」と少々弱気な言い方をしていた。

 新スキルは「剣術」と「耐状態異常」が追加される。「剣術+1」では弾かれ無効。「剣術+2」では攻撃のヒット回数が1回増える。会場で公開された動画では、大剣の斬り下ろしを放った際、通常では1回の命中エフェクトが、連続して2回発生しているのが確認できた。もう1つの「耐状態異常」は、「毒無効」、「麻痺無効」、「睡眠無効」の効果が同時に発動する。杉浦氏は「今回はネタではなく使えるものを用意した」と話していた。なお新スキルは、新しい秘伝防具に加え、ブースターパックの強化派生に追加されるFZシリーズに追加される。さらにその他の防具にも新スキルを持つものがあるという。

 新しい秘伝防具については、片手剣は属性攻撃に特化、大剣では「集中+2」や「剣術」が発動する。生産には既存の秘伝防具と同じものが必要で、強化派生時に必要なHCのモンスター素材が異なる予定としている。

 このほか新たな武具と強化派生の情報や、剛種武器の生産に必要な「証」の数量緩和、SRハンター向けの食事レシピ追加、猟団プーギーのスキル発動率上昇などの変更要素も紹介された。


新スキル「剣術」を始め、初公開となる情報が満載のプレゼンテーション



■ 宮下氏によるネットカフェ2周目開始?「MHF」運営一問一答

プレーヤーから寄せられる具体的な質問に個別回答

 さらに最近の「MHF」に寄せられている意見などを運営側が一問一答で答えていった。

 まず「アイテムをばら撒くのはやめて欲しい」という声。これは2月から3月にかけて行なわれ、剛種武器が配布されたイベントクエスト「チャレンジ!剛種クエスト!」を指したもののようだ。これについて宮下氏は、「後から始めた方が追いついて一緒に遊んでいただけるようにと考えた。ただ、単純にあげるのはどうかと思うので、今後はやり方を考える」とした。ただ杉浦氏によると、「やってみるとプラスの評価の方が多かった」のだそうだ。

 次は「SRが紙集めばかりでつまらない」というもので、秘伝防具の素材集めのために「HCドスファンゴ」だけが狩られる状況を指している。これについては杉浦氏が、「単純に紙を配ればいいというものではない。他の入手手段を用意するなど考えたい。これは根の深い問題で、今年の大きなテーマだと思っているので必ず改善したい」と述べた。

 「秘伝防具を二重装備した際のガンナーの特殊効果は?」という質問も。既存の秘伝防具と、新たに実装されるものを混ぜて使うことで特殊効果が発動するという仕様についてのことで、「フォワード.5」で実装予定となっている。これについて宮下氏は、「具体的にどうするかは現在検討している。剣士で発動する効果と遜色のないものにしたい」と答えた。

 また秘伝防具については、「作成が大変だが、苦労して作った後で作成難易度が下がったりはしないか?」という声もあるという。これについては宮下氏が「作成難易度は下がらない」と明言。ただし今後導入予定の「秘伝書コース」により、有料ではあるが入手しやすくなる方法は用意される。なお「秘伝書コース」については、導入日から1週間ほどは無料で提供するとしている。

 「ゲーム内イベントがマンネリ気味」という意見には、先日行なわれた狩人祭での「バラエティ入魂」を挙げ、新たな仕組みに挑戦していると説明。しかし宮下氏は、「みんながミズキ(NPC)に話しかけねばならないなど課題もあった。もう少し違ったイベントも企画したい」と反省点についても語った。

 話題はゲーム外のイベントについても展開された。以前から度々話に出ている、5周年記念の大規模オフラインイベントは、今のところ9月に開催予定。広い会場にアトラクションも用意し、「ゲーム内で遊んだ分だけアトラクションをやれたり、景品としてゲーム内アイテムがもらえたりと、ゲームと連動したものを考えたい」という。また前夜祭も考えているそうで、会場の隣にあるホテルを「MHF推奨ホテル」として、「杉浦や宮下と徹夜で話ができる場も設けたい」という話も出た。

 そして気になるのは、ネットカフェイベントの今後について。47都道府県での開催を目指して続けられ、既に42都道府県で実施されており、次回は7月に5会場で開催するとしている。それで全都道府県制覇となるわけだが、杉浦氏としては「宮下に引き継いで、2周目をやりたい」ということだった。またイベントの内容についても、以前行なわれた肉質テストなど、異なる形式のものもやっていきたいという。

 他にも今後のアップデートに関する話題など様々な情報があったのだが、来場者への限定情報とされており、残念ながらお伝えできるのはここまで。毎回、来場者へのお土産として限定情報が用意されているので、まだイベントに参加したことのない方は、ぜひ次回のイベントに参加してみてほしい。

 最後に杉浦氏は、これまで開催してきたネットカフェイベントを振り返った。「最初は30人くらいしか集まらなかったイベントが、今回は150人近く集まった。地道にこつこつゲームをよくしていくことはできる。長い時間をいただいても必ずゲームはいい物にしていく」と今後に向けての抱負を述べた。


毎回かなりマニアックな話題が取り上げられているコーナー。これら以外にも会場限定の情報として語られたものがかなりあった



【イベントの様子】
「VS.クエスト チャンピオントーナメント」の予選では、特異個体「イャンクック亜種」がターゲット。20台のPCが並ぶ試合会場は壮観だ
決勝のターゲットは、特異個体「テオ・テスカトル」。モンスターの高い攻撃力に加えて、「VS.クエスト」専用の罠にかかって倒されてしまう人も。優勝は、予選でも圧倒的な速さで1位を獲得した「闘技刀【群雲】」チーム
イベント終了後、「フォワード.4」先行体験会も行なわれた。「クアルセプス」の狩猟体験のほか、若本規夫さんと釘宮理恵による新ボイスも聞くことができた

(C)CAPCOM CO., LTD. 2007, 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

(2012年 5月 21日)

[Reported by 石田賀津男]